夢を見ている
よくライブで演奏されるキラーチューン。歌の持つエネルギーが直接体にぶつかって来そうなくらい迫力があり、心が突き動かされます。
公式サイトに掲載されている歌詞に注目してみると、ラスサビ前に本来は歌われていない歌詞があることが分かります。その部分にある”誰が見てようが見てまいがやることは変わらない 俺達の幸せは変わらない”のフレーズに彼らがロックバンドを続けている喜びに胸が熱くなります。
七月七日通り
再生してコンマ1秒で最高速度に持っていく1stシングルです。つんのめってるような勢いのあるサウンドが時速36kmの魅力と共にバンドというフォーマットの魅力も伝えています。
死ななきゃ日々は続く
アコースティックで哀愁の漂う曲。オリジナルはアコギのみで録音されていますが、バンドのアンサンブルが加わったライブ映像は非常にドラマチックでグッときます。
仲川慎之介による生活感の溢れた歌詞が生々しく、叫びに近い歌声は切実で美しささえ感じます。
クソッタレ共に愛を
スローで激情的なナンバー。そのテンポはいつのまにか日の長さが変わっているようなイメージでもあり、ほとんど気が付かないうちに変化していく日常を思わせます。小さな傷を歌に昇華し、聴く人の心に届けることができるのは時速36kmのメンバーの各々が深い愛情を持っているためではないでしょうか。
子どもの頃想像していた未来と現実の乖離に焦燥感や苦々しさを感じながらも、その時その時の感情をきちんと向き合い歌にする時速36km。
情緒豊かなギター、どっしりとしたベースラインにパンチ力のあるドラム、そこに等身大の歌詞が混ざり合う様は、良くも悪くも人間くさくて美しさを感じます。ロックバンドでしか鳴らせない儚さや弱さを奏でる時速36kmを是非聴いてください。歌ものとしても頑丈な強度があるのでカラオケで歌って友達におすすめしてみるのもいいかもしれませんね。
時速36kmTwitter
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