笑ったり泣いたり怒りが湧いたり…心を打たれる漫画を読んで寒い日もホットに過ごそう!
鬼滅の刃と同様に書店で売り切れが相次いでいる『呪術廻戦』。アニメの第二期も始まり、更に人気が高まっています。また「このマンガがすごい!2021」オトコ編で1位に輝いた『チェンソーマン』もアニメ化が決定。今回は注目したいおすすめの漫画10作を、簡略化したあらすじを交えて紹介します。
現在アニメが放送されている作品
呪術廻戦
あらすじ
人間が生む負の感情が呪いと化す世界で、その呪いを払う呪術師と呼ばれる人間の戦いを描いたダークファンタジー。
高校生の主人公、虎杖悠仁(いたどりゆうじ)は呪いの王、両面宿儺(りょうめんすくな)の指を食べ宿儺を体内に取り込むことになってしまいます。
最強と言われる呪術師、五条悟に監禁された後、虎杖は東京にある呪いに関する東京都立呪術高等専門学校に編入。呪いの王としての顔を持つ呪術師となって戦いを繰り広げます。
注目ポイント
現在の『週刊少年ジャンプ』の看板を背負っていると言っても過言ではないほど、大注目を集めている漫画。作者は芥見下々(あくたみげげ)です。
2021年1月15日から第二期アニメ放送がスタートしました。シリアスなストーリーですが虎杖悠仁や五条悟らのシュールなユーモアが心地よいテンポ感を生んでいます。第一期ではEveの『廻廻奇譚』が人気を博しましたが、今回主題歌に抜擢されたのはWho-ya ExtendedとCö shu Nie。両者ともPSYCHO-PASSなどで主題歌を務めた実力派です。
BEASTARS
あらすじ
舞台は肉食獣と草食獣の共存する世界。
食肉が重罪とされるなか、名門校・チェリートン学園で演劇部の生徒が食い殺される“食殺事件”が起きてしまいます。
同じく演劇部に所属していた主人公のハイイロオオカミ、レゴシは肉食でありながらも、大人しい性格で地味な生活をしていましたが、ある日、本能に唆されるようにドワーフウサギのハルを襲いかかってしまいます。
さらに動物たちを統率する英雄的存在「ビースター」の次期候補とささやかれる演劇部のカリスマ、アカシカのルイの彼女であることが判明し、ハルに恋心を抱いていたレゴシは行動を起こします。
注目ポイント
2021年1月8日に最終巻の22巻が発売されたばかりの『週刊少年チャンピオン』のコミックス。
動物というフィルターを通すことによって人間が抱えている問題や本性が、かえって生々しく炙り出されています。
「このマンガがすごい!2018」ではオトコ編で第2位を獲得、2018年の「第11回マンガ大賞」を取るなどデビュー作でありながらも輝かしい成績も残しています。
また作者の板垣巴留は『グラップラー刃牙』シリーズを描いた板垣恵介の娘であることも話題になりました。
現在は同世界を描いた短期集中連載『BEAST COMPLEX』が『週刊少年チャンピオン』にて連載中です。
Dr.STONE
あらすじ
高校生の大木大樹は、以前より想いを馳せていた小川杠を呼び出し、告白しようとしていました。ところが突如空が眩く発光し、全人類が一斉に石化するという怪現象に襲われてしまいます。
長い年月を耐え続けた末に石化から復活した大樹。目前に広がっていたのは樹木が生い茂り、風化した景色でした。
一足先に石化が解けて目覚めていた幼馴染、千空と再会し、自分達の時代から3700年が経過していることと、人類が消えた世界で自力で文明を再建させるという壮大な決意を聞かされます。
石化が解けた原因が”石の腐食”であると考えた大樹と千空は、約半年に渡る実験を経て石化を解く”ナイタール”を完成させます。
注目ポイント
原作は稲垣理一郎、作画はBoichiによる漫画作品。原作者の稲垣理一郎は『アイシールド21』の原作者でもあります。本作は「次にくるマンガ大賞2018」コミックス部門2位入賞、「第64回小学館漫画賞」少年向け部門を受賞しています。
科学の監修が入っており、科学をベースにした本格的なストーリーを楽しむことができます。その“本気度合い”はアニメで「マネしないでください」のテロップが入るほど。『週刊少年ジャンプ』にて現在も連載中です。
進撃の巨人
あらすじ
主人公エレンが住む街は巨人から命を守るために巨大な壁に覆われていました。ある日、その壁を超える超大型巨人が出現。目前で母が巨人に捕食されてしまい、エレンは全ての巨人を駆逐すると決意し、幼なじみのミカサ、アルミンと共に壁外調査へ出られる調査兵団に入団します。
初めての戦闘でエレンは人間でありながら、巨人化できる力を持っていたことが判明し、監視も兼ねて最強の兵士、リヴァイ兵長が在籍する特別作戦班に編入。巨人との死闘を繰り広げながら、巨人の謎を解明し、壁の外には何があり、誰か本当の敵なのか、真相に近づいていきます。
注目ポイント
『アメトーーク!』で特集を組まれたことも記憶に新しい、『別冊少年マガジン』で連載されている諫山創のデビュー作。なんてことないワンシーンが壮大な伏線だったりと練りに練られた秀逸な脚本に驚かされます。
また諫山創は大の格闘技好きで、漫画にも大きく反映されており、存在する技や特定の選手をイメージして描かれた巨人や攻撃の方法が見受けられます。
4月9日発売予定の『別冊少年マガジン』2021年5月号で最終回を迎え、同年6月9日に最終巻の34巻が発売。ページを捲る手が止まらないエクストリーム感溢れる展開に終止符が打たれます。
約束のネバーランド
あらすじ
主人公で身体能力に優れるエマ、博識なレイ、頭の切れるノーマンは孤児が集まるハウス・グレイス=フィールドで暮らしていました。ママと慕うシスター、イザベラが特殊な勉強とテストで立派に育てあげ、6歳から12歳までの間に里親の元へと送り出すのがハウスのルール。ところがある日、自分たちは食肉として出荷されていることを知ってしまい、ハウスを脱走することを決意します。
シスターとの高度な心理戦や脱走を拒むハウスの構造など、幾多の困難を経て4歳以下を残したハウスの面々で脱走に成功。外の世界は人間を食べる鬼が生活している世界で、人間が住んでいる世界が別にあると知り、壮大な逃走劇が繰り広げられます。
注目ポイント
現在、実写映画も上映されている『週刊少年ジャンプ』で連載していた作品。ジャンプでは珍しく女性が主人公であることや、サスペンスが一つのテーマとして取り扱われており、従来のジャンプ作品とは良い意味で異質な存在感を放っていました。
「このマンガがすごい!2018」オトコ編1位、「マンガ新聞大賞2017」の大賞を受賞しており、その面白さは保証つき。
手に汗握る駆け引きと疾走感あるストーリーが病みつきになりますね。更に食べる、食べられるという自然の摂理についても改めて考えさせられます。
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