緑黄色社会
最後を務めるのは、愛知県出身の4人組バンド、緑黄色社会(通称リョクシャカ)。高校の同級生だったボーカル・長屋晴子、ギター・小林壱誓、キーボード・peppeと、小林の幼馴染だったベース・穴見真吾によって2012年に結成された。翌年の2013年には、10代限定のロックフェス「閃光ライオット」で準優勝。活動を本格化させ、現在へと至る。2018年3月、待望の1stフルアルバム「緑黄色社会」をリリースし、オリコンインディーズチャートで2位を獲得した。
緑黄色社会 / 想い人
緑黄色社会は今回挙げた中で唯一、正統派のポップで勝負するバンドだ。カラーを出しづらいジャンルだからこそ、楽曲の良さや声の持つ力がより重視される。彼らが支持される理由は、その2点における魅力が無二であるからだ。
緑黄色社会では、メンバー全員がソングライティングに携わる。誰が作ったかによって少しずつ表情を変える楽曲は、それぞれが絶妙なアクセントとなっており、リスナーを飽きさせることがない。また、ボーカル・長屋晴子の透明で力強い歌声は、彼らの世界を表現するのに最適で、バンドはもちろん、ファンにとっても必要不可欠なものとなっている。この2点が彼らの圧倒的個性であることに疑いの余地はないだろう。
そんな緑黄色社会は、2019年11月6日に最新シングル「sabotage」をリリースする。同曲は、10月15日スタートのTBS系火曜ドラマ「G線上のあなたと私」主題歌として書き下ろされた、渾身の意欲作だ。ドラマの初回放送翌日、10月16日には先行配信も決定している。彼らもまた、2020年になってから知るのでは手遅れになるバンドとなるかもしれない。
SHARE
Written by