注目の女性ボーカルバンド7選。2020年代最初のブレイクは、この中から誕生する!?
2019年も残りわずか。令和最初の年が終わり、2020年代が幕を開ける。
思えば平成は、女性の社会進出とともにあった時代だった。やがて始まる2020年代は、進出のその先、女性が中心となって活躍する時代となるのかもしれない。
そんな新しい時代の幕開けを間近に控えた今、まとめるのは、2020年ブレイク必至の女性ボーカルバンド7選。男性の中で活躍する女性ボーカルにフォーカスし、今知っておきたい7バンドを紹介する。2020年代最初のブレイクバンドがこの中から現れるかも……!?
FAITH
まずトップバッターとして紹介したいのは、長野県伊那市発のバンド、FAITH(フェイス)。メンバー5人中、2人が女性、3人が日米のハーフという異色の構成を持つバンドだ。メンバーが中学・高校生だった2015年に、伊那市内のライブハウスにて結成された。
平均年齢19歳という若さにも驚かされるが、ネクストブレイクとして注目されつつある彼らは、結成直後から多くの実績で彩られている。
- 2017年、10代限定の夏フェス「未確認フェスティバル2017」において、エントリー3199組の中からファイナリストに。
- 2018年、1stミニアルバム「2×3 BORDER」が、Apple Musicの「今最も注目すべき新人アーティスト作品」に選出される。
- “ロックプリンセス” クリッシー・コスタンザ率いるAgainst The Currentのワールドツアー東京公演でオープニングアクトに抜擢。
今後の活躍が期待されるバンドは数多いるが、実績による裏付けがあるバンドはそう多くない。今年8月には、オフィスオーガスタの「Bandwagon」への所属が発表された彼ら。2020年へ向け、まさにこれから、勢いに乗る男女混成バンドがFAITHなのだ。
FAITH – Our State of Mind (Official Music Video)
彼らの音楽をひとことで形容するならば、日本のシーンに馴染む90年代洋楽オルタナティブロックだろう。やや無骨なイメージもつきまとうオルタナティブロックを、彼らはポップなメロディとともに独自の解釈でとても聴きやすいものへと昇華する。特有の爽やかさや疾走感は、メンバー全員が携わるソングライティングの賜物。
全編英語の作詞を担当するのは、ボーカルのアカリ ドリチュラー。エッジの効いたサウンドに負けない歯切れのよい語感は、彼女のワードセンスと、瑞々しく伸びやかな歌声によって支えられている。「バンドのフロントマンはかくあるべき」というような佇まいにも注目だ。
この記事を読んで彼らのことが気になった人は、1回ライブを生で観てみてほしい。動画や文章だけでは伝えきれない、有り余る彼らの魅力に気付けるはずだ。
ネクライトーキー
お次は、とことんポップな5人組バンド・ネクライトーキー。バンド名の由来が「根暗」というワードだとは想像できないほど、かわいくてキャッチーな楽曲が印象的な新世代バンドだ。結成は2017年3月で、約2年半のうちにブレイクまでの階段を駆け上がってきた。2019年10月までに、数枚のデモシングルのほか、ミニアルバムとフルアルバムを1枚ずつ発表している。
ネクライトーキーMV「音楽が嫌いな女の子」
数秒聴いてわかるとおり、彼らの音楽は、おもちゃ箱のような楽しさを持っている。その音楽的要素を支えるのが、ギター・朝日(作詞曲にクレジットされる石風呂とは、朝日のボカロPとしての名義)ならば、バンドカラーのかわいさを支えるのは、ボーカル・もっさだ。彼女は、もはやバンドアイコンと言っても過言ではない、生まれながらのキャラクター性を随所で見せる。そして、自身の持つ天性の才能に無自覚そうなところが、彼女、ひいてはネクライトーキーの大きな魅力だろう。その音楽がファンの心を掴んで離さない理由を、いとも簡単に見て取ることができる。
2020年冬には、待望のメジャーデビューも決定。新時代に向けて注目すべき男女混成バンドに彼らを挙げない理由が見つからない。
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