夏の手前、短い春のまっただなかです。あったかい春の光に照らされて僕らは家の外への意識が高まります。BBQ、キャンプ、街中のデート、そろそろフェスも始まりますね。歩きながら、電車に揺られながら、バスから景色を眺めながら、クルマでドライブしながら。いろんな「移動」のときにこんな音楽があったら最高。
そんなMOVEなキブンをアゲてくれる「移動する音楽」を紹介してくれるのは”空間を体感する”現代的なジャズサウンドと、ポリリズム・変拍子を取り入れた複雑ながらも身体に訴えかけるグルーヴを「Minimal Mode Jazz」へと昇華させる表現集団。Vityazz（ヴィチアス）さんのMIXTAPEです。

Jose Gonzalez『Down The Hillside』

ホセゴンザレスの優しくもどこかクールネスを湛えた素晴らしい歌声。「墓地への丘を下る 過去を埋めるために」という一見暗い歌詞も新しい季節への旅立ちのように感じます。晴れた日に街路樹の下を歩きながら聴くと格別です。
(中川 choice)

John Raymond,Gilad Hekselman,Colin Stranahan『Atoms for Peace』

現代最重要ジャズギタリストのひとり、ギラッドヘクセルマンも参加するジョンレイモンドtrioによるトムヨークのカバー。内省的で陰りのある原曲に比べてとても軽快で、ローカル線電車の車窓風景にも合いそうな牧歌的な大らかさすら感じます。
(中川 choice)

Four Tet『Angel Echoes』

抑制的でレガートなリズムの作りにジャズの影響を感じさせるフォー・テットの1曲。ミニマルでシンプルな構成ながらもラストに痺れます。車窓からの夜景を眺めながらイヤホンで聴くのがオススメです。
(中川 choice)

Jack Garratt『The Love You’re Given』

マルチプレイパフォーマンスも圧巻なジャックギャラット。エモーショナルな歌声と起伏に富んだ楽曲アレンジでドラマチックな感情に浸れます。駅からの帰宅路、照明灯とブレーキランプを浴びながら聞いてほしい1曲です。
(中川 choice)

Natalie Cole『Solamente Una Vez』

軽快なボレロのリズムと優雅なストリングスのアレンジに、ナタリーコールの透き通った歌声が響いて、心地良い風に吹かれているような感覚が最高です。暖かく天気のいい日によく聴いています。
(安倍 choice)

Pat Metheny Group『Wherever You Go』

語りかけるようなメロディで、ドラマチックに展開していく壮大な世界観に惹き込まれます。移動中、景色を眺めて、「Wherever you go」というタイトルに思いを巡らせながら、聴いたりしてます。
(安倍 choice)

Mammal Hands『Quiet Fire』

トリオ編成とは思えないサウンドです。ドライブのお供に。山手トンネルなんか堪らないだろうなぁ。
(安倍 choice)

空気公団『白のフワフワ』

旅の始まりにぴったり。何気無い風景が色鮮やかに見えてきますよ。
(笠井 choice)

原田知世『くちなしの丘』

気怠くアンニュイな雰囲気で昼下がりの散歩などにどうでしょう。原田さんの優しい歌声に癒されます。
(笠井 choice)

国府達矢『躁タレヤ』

これは少し暑い季節のイメージですね。コントラストが強い木々の色や強い陽射しのイメージがありつつ、ちょっとした哀愁も感じさせられます。午後から夕方にかけての旅のお供におすすめ！
(笠井 choice)