グループアイドル全盛の中、ソロアイドルとして着実に活躍の幅を広げている寺嶋由芙(てらしまゆふ)。「古き良き時代から来ました。まじめなアイドル、まじめにアイドル。」のキャッチフレーズを持つ彼女だが、そんな彼女に自身を構成する10の要素についてインタビューを行った。
「アイドル」「ゆるキャラ」といったよく知られたものに加え、「宣伝会議」「ウェブメディア編集長」など様々な角度から話を聞いてみると、自分の活動だけでなくアイドル界の未来のことも考える、「まじめなアイドル」としての側面が浮かび上がってきた。かわいさだけでなく、知恵も使ってアイドルの可能性を広げる寺嶋由芙の素顔に迫ってみよう。
Photography_Kiruke
Interview&Text_Osamu Onuma
Edit_Miwo Tsuji
1「千葉県」——ふるさとであり、アイドルを多数輩出している地元
――今回、寺嶋さんにはご自身を形作る事柄についてお話しいただきたいと思います。語っていただくのは「千葉県」「アイドル」「ゆるキャラ」「サンリオ」「加茂啓太郎」「パンケーキ」「Twitter」「早稲田大学と教員免許」「宣伝会議」「Pop’n’Roll」の10個についてです。
寺嶋 由芙(以下、寺嶋) : こうして見るといろいろありますね。よろしくお願いします!
――最初は寺嶋さんの出身県「千葉県」について。寺嶋さんはここでどんな子ども時代を過ごしたのでしょう?
寺嶋 : 梨畑に囲まれた、ほどよい田舎で育ちまして(笑)。自分の家だけでなく祖父母の家も千葉にあったので、里帰りでどこかに行くということもなく、千葉県でずっと生活していましたね。だから千葉県の具体的にどこというより、全部が自分のふるさとだと思っています。
小学校の時はミニバスケ部でした。そもそも学校にミニバスケ部とブラスバンド部しかなくて(笑)、「一応運動やっとくか」と思い、そっちを選びました。中学は演劇部、高校はアコースティックギター部。ただ、ギターは全然弾けません。練習せずにお菓子ばっか食べていました……(笑)。
――なにか夢中になったものはありますか?
寺嶋 : 小さい頃からアイドルが好きで、近所で歌とダンスも習っていました。千葉出身のアイドルってたくさんいるんですよ。前田敦子さん、元Berryz工房のももち(嗣永桃子)さん、℃-uteの鈴木愛理さん……みなさん大先輩ですけど、千葉県出身のアイドルってたくさんいるから私も頑張らなくちゃと思っています。AKB48さんでも、千葉県出身の方が多いみたいなんですよね。なんでだろう? 東京と近すぎず遠すぎないから、アイドルとして活躍することに憧れながら現実的に考えられる距離感だったのかもしれません。
あと、高校生の時に千葉県のゆるキャラ「チーバくん」に夢中になりました! チーバくんは私のゆるキャラ好きの原点ですね。
2「アイドル」——カーステで聴いた「サマーナイトタウン」
――ゆるキャラ好きアイドルとして知られる寺嶋さんですが、どちらも千葉県で出会ったものなんですね。ゆるキャラについてはこのあと聞くとして、まずアイドルについて聞かせてください。ずばり、アイドルを目指したきっかけは?
寺嶋 : モーニング娘。さんです。知ったのはたしか、車の中で「サマーナイトタウン」を聴いたのがきっかけ。そこからハマって、買ってもらったミュージックビデオ集をいつも見ていました。
モー娘。はブロマイドも集めてましたね。「私はこの子が好きだから」って、小学校の友達と交換していました。
――寺嶋さんは誰を集めていたんですか?
寺嶋 : なっち(安倍なつみ)です。あの素材そのままの雰囲気が好きで……。
その後好きになるアイドルさんも素材そのままのナチュラルな方が多かったし、自分も髪を染めずにこれまでアイドルをやってきているし、やっぱりそういう雰囲気に惹かれるんだと思います。
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