ライブって、ほぼユニゾンとイコールにして良い言葉
ーーたしかに。そして「アトラクションがはじまる(they call it “NO.6”)」はライブへの意識なのかなと思うんですけど、実際はどうでしょう?
田淵:そう取れる歌詞ですよね。「そう取れる歌詞ですよね」ぐらいの感想しか出てこない、「そうです!」ってほどでもないんです、ライブのために書きましたってつもりもなく書いてたし。
ーー大げさに言うと演者としての思想が見えてくる曲なので。
鈴木:ライブってユニゾンとほぼイコールにしていい言葉だと思いますし。それはライブもユニゾンも音楽もイコールだと思うんですけど、だから「アトラクションがはじまる」って言ってるけど、「ライブがはじまる」なのかもしれないし「音楽がはじまる」でもよかったのかもしれないし「UNISON SQUARE GARDENがはじまる」にしても多分意味はイコールだと思います。
ーー対をなしているような「マイノリティ・リポート(darling,I love you)」と「マジョリティ・リポート(darling,I love you)」は昨今トレンド化しているけれどユニゾン流のファンクの解釈なのかなと。
田淵:いや、これはどちらかというと、もうちょっと田舎に住んでるおばちゃんみたいな(笑)。音楽ってそもそも誰もが必要としてるわけじゃないんだなってすごく思うことがあって。それは別にショックでもなんでもなくて「あ、現実ってそうなんだな」みたいな、例えば木を切る人は毎日山に行って木を切っている時に、みんなで歌える曲があればそれでいいじゃないですか。それが「与作」なのかわかんないけど、それだけあればよくて。いっぱい音楽知らなくていいはずなんですよね、人や職業によっては。
ーーそういう風に考えていくと、このアルバムってユニゾンを解体・解剖してるだけじゃなくて、そもそもいろんな人にとっての音楽ってなんだ的な部分も見えてきますね。
田淵:そこまで重くはないですけどね(笑)。
ーーじゃあそういう面を曲にする面白さ、ですかね。完成してみてこの6枚目のアルバムはUNISON SQUARE GARDENにとってどういう性格を持ってるとか客観視できつつありますか?
田淵:自分たちが客観視するというかは、今回こういう取材でこういうことを言いながらこういうアルバムを出すことで、「この人たち、どうせ最終的になんも変わらないんだな」と思われることが、僕的には正解だなと思ってて。それは結成の時からやってきたことを知ってる人が見ても、「このアルバム聴いて思ったけど、この人たち変わる気ねえな」っていうのはまず一個だとして、「この人たち、多分10年後もあんま変わらないんだろうな」と思ってもらうことも同時に重要だなと思ってて。なのでやっぱこのアルバムがあることで、例えば次のアルバムがめちゃめちゃポップになるとか、こういうようなことを言ってる人が「ラヴ・イズ・ネセサリー」みたいなアルバム出したら多分、ギャグなんだろうなと思いながら聴いてくれると思うんですよ。マジで愛に目覚めたと思われないだろうし。
鈴木:ネセサリー好きだね(笑)。「ネセサリー・シリーズ」。
田淵:(笑)。なんかこのアルバムがあることで、例えばじゃあ次はもうちょっとホーンの音を入れたくなったなぁと思って、ホーンの音をちょっと入れたアルバムを作った時に、「どうせこの人たち寄り道してるんだろうな」と、思ってもらえるというか。「どうせ今はその気分なんだろう」ぐらいに思われてた方がいいというか。それは1枚目から6枚目までを通して、バンドがちゃんとこういうやり方で12年やってきたから、今楽しいですっていうのを意思表明しておくことで、いろんなアルバムの作り方ができるようになるだろうし、もうちょっとラクになるかなと思うんですよね。たまたま1年間に書いた12曲がすげえポップな曲だけだったとしても、それはそれでもう正解になれる気がするんです。
ーーものすごく簡単に言うと、バンドを長く楽しく続けるための今作であると?
田淵:そうですね。10年後に笑ってたいからこれなんですよ」っていうのが今回の僕のテーマなんで。自分が将来どうなりたいか?っていう思いが今作に繋がったってだけなんですけどね。
UNISON SQUARE GARDEN
斎藤宏介(Vocal, Guitar)
鈴木貴雄(Drums)
田淵智也(Bass)
透明感に溢れながらも個性的なトゲを持つ斎藤宏介のボーカルと、エッジが効いたコンビネーション抜群のバンドアンサンブルが共鳴、共存するROCK / POPの新世界。
キャッチーなメロディラインとアンバランスな3人の個性が織りなす鮮烈なライブパフォーマンスで、右肩上がりにセールスと動員を延ばし続ける3ピースロックバンド。
テレビアニメ「TIGER & BUNNY」オープニングテーマ等、活躍の場を広げている。
UNISON SQUARE GARDEN オフィシャルサイト
日本武道館 SPECIAL SITE
UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2016「Dr.Izzy」
6thアルバム『Dr.Izzy』
2016年7月6日(水)発売
初回限定盤(CD+2 LIVE CD):TFCC-86564 / 4,000円+税
通常盤(CD):TFCC-86565 / 2,800円+税
[ CD収録楽曲 ]
01. エアリアルエイリアン
02. アトラクションがはじまる(they call it “NO.6”)
03. シュガーソングとビターステップ
04. マイノリティ・リポート(darling, I love you)
05. オトノバ中間試験
06. マジョリティ・リポート(darling, I love you)
07. BUSTER DICE MISERY
08. パンデミックサドンデス
09. 8月、昼中の流れ星と飛行機雲
10. フライデイノベルス
11. mix juiceのいうとおり
12. Cheap Cheap Endroll
[ 初回限定盤付属LIVE CD 2枚組 ]
UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2015-2016 「プログラムcontinued」
・さわれない歌
・kid, I like quartet
・コーヒーカップシンドローム
・天国と地獄
・きみのもとへ
・流星のスコール
・オトノバ中間試験
・シューゲイザースピーカー
・桜のあと(all quartets lead to the?)
・オリオンをなぞる
・チャイルドフッド・スーパーノヴァ
・夕凪、アンサンブル
・誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
・シャンデリア・ワルツ
・パンデミックサドンデス
・徹頭徹尾夜な夜なドライブ
・シュガーソングとビターステップ
・場違いハミングバード
・プログラムcontinued
・黄昏インザスパイ
・箱庭ロック・ショー
・ガリレオのショーケース
UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2016「Dr.Izzy」
7月15日(金) オリンパスホール八王子
7月18日(月・祝) 岡山市民会館
7月20日(水) JMSアステールプラザ大ホール
7月22日(金) 清水マリナート
7月23日(土) 岐阜市民会館
7月29日(金) 金沢市文化ホール
7月31日(日) 昭和女子大学 人見記念講堂
8月02日(火) オリックス劇場
8月03日(水) オリックス劇場
8月05日(金) 奈良県文化会館 国際ホール
8月08日(月) 神奈川県民ホール
8月15日(月) 中野サンプラザホール
8月16日(火) 中野サンプラザホール
9月10日(土) 新潟LOTS
9月11日(日) 福井 響のホール
9月16日(金) 鹿児島 CAPARVO HALL
9月18日(日) 長崎 DRUM Be-7
9月19日(月・祝) 熊本 B.9 V1
9月22日(木・祝) 秋田 Club SWINDLE
9月23日(金) 盛岡CLUB CHANGE WAVE
9月25日(日) 青森Quarter
10月01日(土) 水戸LIGHT HOUSE
10月05日(水) 福岡DRUM LOGOS
10月07日(金) 高知X-pt.
10月08日(土) 新居浜Jeandore
10月10日(月・祝) 米子AZTiC laughs
10月18日(火) Zepp Nagoya
10月20日(木) なんばHatch
10月21日(金) なんばHatch
10月27日(木) Zepp DiverCity TOKYO
10月28日(金) Zepp DiverCity TOKYO
10月30日(日) 甲府CONVICTION
11月02日(水) 帯広MEGA STONE
11月03日(木・祝) Zepp Sapporo
11月18日(金) 郡山市民文化センター(中)
11月23日(水・祝) 仙台 東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館)
11月25日(金) 長野 ホクト文化ホール(中)
11月28日(月) 福岡国際会議場
11月30日(水) サンポートホール高松
12月01日(木) 名古屋 日本特殊陶業市民会館
12月06日(火) ロームシアター京都 メインホール
12月09日(金) 大宮ソニックシティホール
12月11日(日) 栃木県総合文化センター
12月16日(金) 市川市文化会館
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