ここが賭けどころでしかない
――7月に『ナナイロホリデー』が出て、10月にSALUさんとの共作が出て、今回12月のリリースということで、かなりリリースが続いていますね。
SKY-HI:そうですね。(来年)1月にアルバムだしね。
――ハイペースな活動の原動力は、どういったものでしょう?
SKY-HI:それはベットです。ここが賭けどころでしかないと思ってるから。引っくりはじめが一番大事かなって。去年とかはひっくり返すのを起こすために頑張ってたんだけど、ひっくり返りが起こったのが今年の6、7月くらいからかな。3月くらいにはリアクションいいなとは思ってたんだけど、6月くらいから急に変わってきて。「勝負どころだ」って思って、「つけ込もう、つけ込もう」と。それで全部やるようにした。
――なるほど。
SKY-HI:で、アルバムを最短でいつ出せるかと言うと1月で。『カタルシス』を作ってたときから(次の)アルバムのプロット、原案、草案みたいなものはあったから、これでやろうと。レコーディングの日程だけ10月、11月で決まってて。で、そこに合わせて曲を書くっていう状態。だからスケジュールは9月くらいの段階からずっと決まってて。「この日にこれ」って。一回、風邪引いたら終わりっていう。
――『スマイルドロップ』の制作に長期間掛かったとお聞きしています。そのことを思うといまのペースはより驚異的なものに感じられます。当時の経験が、いまの活動に活きている部分はお有りでしょうか。
SKY-HI:もちろん。というか、そうなるために長期間掛けたっていう感じだから。具体的に言ったら、何を思ってどう伝えたらどう響くとか、どういうメロディだとどういう感情になるとか、そういうのを始めたのが下手したら『スマイルドロップ』が最初くらいの勢いで。そう考えると俺、まだ音楽三年生くらいなのかなって感じなんだけど。だから最近本当成長期って感じがします。次のアルバムはね、聴いた人にメロディラインの成熟性と歌詞力、構築力みたいなものについてすごい言われるんだけど。それはもうそうなるべくしてやってたから、そうであるっていう感じかも。『スマイルドロップ』のときこそまさに勝つまでやめなかったから、出た、っていう。まあね、やめかねなかったんですけどね、途中何回か。マイナスたらればだから、そういう話をしてもしょうがないんだけど。結局、やめなかったから、今みたいに湯水のように出る状態がある。
(『スマイルドロップ』公式MV)
――最近のSKY-HIさんの楽曲は、ディスコやポップスとの境界が曖昧というくらいキャッチーさがあると感じます。ヒップホップと他のジャンルの境界を崩していくという意識はお有りですか?
SKY-HI:いや、もう自分自身がジャンルだとしか思ってないですね、完全に。でもそれも言うところから始まったような気もするけど。『カタルシス』リリースのときとか、そのあとホールツアーのライブとかでも「そういうもんだ」って言ってたんだけど。完全にそれが意識しないでもそうなったっていうのは、特に最近はそうですね。こうしなきゃ、ああしなきゃっていうのはないですね。それは特に次のアルバム聴いたら感じてもらえるような気がする。
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