＜インタビュー＞SILENT SIREN新世界へ―『フジヤマディスコ』を語る

SILENT SIREN（サイレントサイレン）が移籍第一弾シングル『フジヤマディスコ』を3月1日リリース。表題曲の『フジヤマディスコ』はもちろん、キュートなポップソング『Love Balloon』、これまでにないサイサイサウンドが楽しめる『Pandora』、これからの出会いと別れの季節にぴったりな『Days.』など全4曲全て表題曲にできるくらいの完成度を持った見事な1枚だ。今回ミーティアではそんなSILENT SIRENにインタビューを実施、今回のシングルのことはもちろん、新しくなったロゴやツアー『新世界』まで、幅広く語ってもらった。

Interview_MIIM

全4曲がシングルカットできるほどの完成度、新作『フジヤマディスコ』

――今回のシングル『フジヤマディスコ』ですが、全4曲とても気合が入っていて、どの楽曲をリード曲にしても良いくらいの完成度に驚きました。まず完成してみていかがでしょうか？

すぅ：移籍第一弾シングルということで、すごく悩みながらつくっていたんですが、無事完成してみんなに届けられることになって一安心です。どれをリード曲にするか考えたんですが、『フジヤマディスコ』は曲のインパクトもあったし、歌詞を聴いてもらえたらわたしたちの意思がちゃんと伝わるんじゃないかなと思って、この楽曲をリード曲にしました。

ゆかるん：シングルで4曲入りというのが初めてなので、もはやミニアルバムみたいな感じですね(笑)。4曲それぞれ色がぜんぜん違っていて、どれが1曲目でもおかしくない、推し曲を詰めたCDになりました。曲ごとに新しい試みもしたので、今までサイサイを応援してくれていた人も、まだサイサイを聴いたことがない人もぜひ聴いて欲しいなと思います。

あいにゃん：『フジヤマディスコ』と『Pandora』は新しいSILENT SIRENを表現できたと思います。『Love Balloon』と『Days.』は今までのサイサイらしさのある曲になっていて、そのバランスがすごく良いなと思うんです。4曲全て聴くと今のわたしたちがわかってもらえるような、そんなシングルになったと思いますね。

ひなんちゅ：みんなが言っているように非常に良いシングルになったし、ボリューム感もすごくあるので、逆に次のシングルが大変だなって思います(笑)。

――レーベル移籍第一弾ということもあり、「新しくなっていこう」「変わっていこう」という強い姿勢が感じられました。サイサイとして今年のビジョンは何か見えていますか？

すぅ：憧れている先輩たちが所属しているレーベルに移籍することになったので、先輩たちに追いつけるように攻めて活動していきたいです。フェスにもたくさん出たいなと思っています。ポップでキャッチーな音楽性だけじゃなくて、もっとロックな方向にもどんどんチャレンジしていきたいです。

――ロゴや表記の変更も驚きました。まさに今おっしゃったポップさとロックな感じがうまく融合したデザインですよね。

SILENT SIREN新ロゴ

すぅ：ロゴはあいにゃんが手書きで書いてくれたんです！

あいにゃん：昔からロゴを考えたいとみんなで話していたんですけど、なかなか良いものができなかったんです。でも、つくるならこの移籍のタイミングしかないってことで、みんなの意見を元にデザインを進めました。ポップさもあって、かっこよさもある、ちゃんと意味を持ったロゴが完成してとても嬉しかったです

――アーティスト写真も背景が黒で衝撃を受けました。今までのサイサイってポップな背景のイメージがあったので。

SILENT SIRENの新しいアーティスト写真

すぅ：イメージががらっと変わりましたよね。ジャケットもパステルなんですけど、今までのパステルよりもアンニュイでファッショナブルな感じに仕上がっています。

SILENT SIREN『フジヤマディスコ』通常盤ジャケットアートワーク

――1曲目、リード曲の『フジヤマディスコ』は、ダンスミュージックを取り入れ、「かっこいい」サイサイが前面に出た曲だと思うんですけど、この曲はどのようにつくられたんでしょうか？

すぅ：フェスとかライブとかでよくやっている『DanceMusiQ』という曲があるんです。そういう感じの楽曲がもう1つ欲しいなって思って、この曲をつくって、歌詞をはめてみたんですけどすごくしっくりきたんです。ベースも今回すごく前に出てきているんですよ。

あいにゃん：そうですね。ここまでスラップ(*ベース奏法のひとつ、弦を打ちつけるようにして演奏するスタイル)を取り入れた楽曲はあまりなかったので演奏面でも挑戦できた曲になっています。

――イントロの入り方もいいですよね。ギターが入ってベースが入ってドラムが入ってボーカルが入ってシンセが入って、だんだん結集していく感じがかっこいい。シンセもこれまでにない音色を使われてましたね。

ゆかるん：新しい感じが出したかったので、今まで使ったことのない音色を使ってみました。フレーズも昔のディスコっぽいんですけど、ディスコを知っている方には懐かしく、知らない今の若い世代の子たちには一周まわって新しく聴こえるんじゃないかなと思います。弾いていてわたし自身もとても楽しいです。

――富士山をモチーフにしようと思ったのはどのタイミングだったんでしょう？

すぅ：歌詞では、ちゃんと自分の本能に正直に素直に従って、やりたいことをやっていれば夢や希望に近づくんじゃないかなっていうことを書いています。自分たちも、富士山みたいに誰でも知っているようなバンドになっていきたいし、てっぺんまで行ってみんなと一緒に良い景色が見たいという目標もある。そんな思いから今回は富士山をモチーフにしました。「フジヤマ」としたのは、日本だけじゃなくて、世界も視野に入れるという意味が込められています。