インストは自由に音を楽しみ、イメージを膨らませられるのが魅力。
――そんな崖っぷちのデビューから約8年。唯一無二の→Pia-no-jaC←サウンドを届け続けています。
HIRO:まず、ピアノとカホンで歌がないという組み合わせが、他にない。海外でも演奏する機会を多くいただいてますが、行くたびにすごく新鮮がられるんですよ。
HAYATO:しかもこんなルックスなんで(笑)、HIROなんて日本人にも思われない(笑)。
HIRO:ライブが終わって気さくなおっちゃんに声を掛けられ、「すごく良かった!でも、なんで日本人とフィリピン人でバンド組んだんだ?」って言われて。しかもHAYATOには「ナカタ!ナカタ!」って声掛けてて。
――日本人は全員、中田英寿なんですね(笑)。
HIRO:ということは……金髪のほうが日本人扱いなら、フィリピン人は俺のほうか!と(笑)。
HAYATO:まぁ、それだけワールドワイドなユニットに見えるということですね(笑)。演奏している曲も、オリジナルだけじゃなく、クラシックのカバーをヨーロッパの人たちはやらない変わったアレンジで演奏しているので、すごくノリノリで踊ってくれますね。
――演奏自体も、かなりエンタテインメント性が高いそうですね。
HAYATO:ピアノとカホンだけだと、クラシックなの? ジャズなの? と、しっとりした曲をやるユニットに思われがちなんですけど、オリジナル曲は思い切りハイパーにしてますし、僕らの音楽の入口になるクラシックカバーやディズニーナンバーや映画音楽のカバーも、誰もやらないノリのいいアレンジにしてます。とにかくサウンドそのものに楽しく、面白く参加しながら聴いてもらいたいというのが、→Pia-no-jaC←が目指している音楽なので。
HIRO:だからライブも、コンサートというよりも限りなくショーに近くて。コミカルなパンマイムをやってみたり?
HAYATO:ただ弾いてるだけじゃ面白くないので、鍵盤がお客さんから見えるようにピアノを無理矢理立てて、「3DPIANO」と言い張ってみたり(笑)。
――「3DPIANO」、ぶっちゃけ弾きにくくないですか?
HAYATO:そりゃもう、めちゃ弾きにくいです! デビューしたての頃は、1曲3分が限界やったんで、ジムに通って背筋鍛えました。「あいつら、何バカなことやってんだ?」と言われたいんですよね(笑)。
――言われたいんだ(笑)。HIROさんのカホンも、演奏はかなりアグレッシブですしね。だいたい、曲の途中でよく雄叫び上げてますよね?
HIRO:はい、ボーカルがないぶん、うなり声を担当してます(笑)。カホンってアコースティックで大人しそうな楽器に見えますけど、めちゃ奥深いんですよ。叩く場所や叩き方によって音色も変幻自在ですし、柔らかい音からドラムのような強烈な音まで出せる。今はカホンも僕が始めた頃より一般的になったんで、手軽に買うことができるし、ほんと魅力的な楽器なんです。僕らのライブを見て、カホン始めようという人がもっと増えて欲しいと思いますね。
HAYATO:→Pia-no-jaC←はカホン普及委員会、インスト普及会も兼ねてますからね!(笑)
――演奏される楽曲もバラエティ豊かで。個性的なカバーナンバーも聴きどころですが、オリジナル曲もとても情感豊かで、目の前に映像が広がりますね。
HAYATO:オリジナル曲は、美しい景色を思いながら作曲するんです。写真や映画、絵本などからインスパイアされることも多いので、1曲の中にストーリーを盛り込みたくて。ノリノリの曲も多いんですが、『花火』のようなシリアスでドラマティックな曲はとくに、ストーリー表現を重視していて。そこから、聴く方がいろんなイメージを膨らませられるのがインストならではの良さやと思うんで、僕らのライブでは、みなさんが自由に音そのものを楽しんでくれたらなって思ってます。
「踊る!インストクリスマス!」ライブではレアなセッションも!
――そんな→Pia-no-jaC←の演奏をたっぷり体感できるのが、12月12日に渋谷クラブクアトロで開催されるイベントライブ「踊る!インストクリスマス!」です。どんなセットリストになりそうですか?
HIRO:まずは僕ららしい「攻め」のセットリストをお届けしたいですね。
HAYATO:やっぱりライブなんで、アドリブや遊びもバンバン入れていきますから、CDとは全然アレンジも変わる。だから、ステージに上がるまで僕らもどんな演奏になるか分からないんですよ(笑)。
HIRO:自分たちでも予想してなかった、とんでもない演奏が飛び出して「なに、この曲!?」ってなることもありますからね。とくにHAYATOは、自分の世界に入り込むとすごいんです。
HAYATO:レコーディングでもありますからね。『EAT A CLASSIC』というアルバムで『白鳥の湖』のカバーをやったときは、4分くらいの曲にするつもりが、本番弾き終わったら7分越えてました(笑)。それくらい、何が起こるか分からないのが生演奏の良さ。カバーなら原曲とどこが違うかを聞き比べるのも楽しいですよ。
HIRO:今年の夏出した、初の映画音楽カバーアルバム『Cinema Popcorn』に収録した『GHOST BUSTERS』などでも、コール&レスポンスとかライブでめちゃ盛り上がりますしね。
HAYATO:今回やるかどうかは、来ていただいてのお楽しみということで(笑)。
HIRO:あとは、せっかく12月のライブなので、共演のTRI4THさんやSchroeder-Headzさんと一緒に。
HAYATO:クリスマスっぽい曲をセッションしようと思ってるんで、僕らもワクワクしてます。こんなにジャンルも様々で個性的なインストバンドが揃う機会もめったにないので、音楽が好き!という方にひとりでも多く遊びに来てもらえたらと思います!
《チケット発売中》→Pia-no-jaC←、Schroeder-Headz、TRI4TH“音の競演を楽しむ”クリスマスセッションライブを開催!!!
出演者:→Pia-no-jaC← / TRI4TH / Schroeder-Headz
日時:2016年12月12日(月)
会場:渋谷クラブクアトロ
開場 / 18:00 開演 / 19:00
前売り : 4200円 当日:4700円(*ドリンク代別)
チケット発売中
・ローソンチケット:Lコード:(71170)
・チケットぴあ:Pコード: (309-139)
・e+(イープラス)
主催/企画/制作:NTTドコモ、PARCO、レインボーエンタテインメント、DISK GARAGE
後援:J-WAVE
-運営 / 問い合わせ:DISK GARAGE 050-5533-0888 (weekday12:00~19:00) http://www.diskgarage.com/
SHARE
Written by