――去年はミニアルバム『上』『下』、EP『轟』と短いスパンでリリースが続きました。そこからの変化という面で意識したことはありますか?
PETZ : ビートは“エモい”感じのものを使ったり。
JUNKMAN : 聴きやすい感じにはしたかったですね。
PETZ : 『X』とかトラップっぽい感じの曲も。まあやりたいのをやった感じっすね。
MonyHorse : 歌ってみたり。
JUNKMAN : プロフィールにも書いてあると思うんですけど、一回やったことはやらない。常に新しいことをしたいっていうのはあるので。
JUNKMAN
――リリックは普段から書き溜めたりしますか? あまり…そういう感じはしないですが。
JUNKMAN : 書き溜めない。
PETZ : みんなバラバラですね。
JUNKMAN : Monyは書き溜めるよね?
MonyHorse : そうっすね。
PETZ : 基本は音を聴いてからっすね。やっぱそういうのバレちゃいます?
――うーん…すごく言葉がシンプルなので、机に向き合って小難しく考えているというよりは、出てきた言葉をシンプルにリリックに落とし込んでいる感じはしました。
JUNKMAN : 難しいことは言わないようにしてます。伝えたいこともシンプルだし、言葉もそんないらないかなと…まあもっと勉強します。
――いえいえ。言葉がシンプルなのに情景が浮かんでくるのはすごいなと思って。
PETZ : 良いのか悪いのか。
JUNKMAN : まあでも漢字とかは憧れるよね。
PETZ : 難しい言葉を使うラッパーもいますよね。
JUNKMAN : そういうのもやってみようか。
――あと個人的に、ストーナー・ラップと呼ばれる人たちってみなさん含めラップがうまい印象があるんですが。
JUNKMAN : いや…俺らラップうまくないっすよ。
PETZ : どっちかというとヘタなんじゃないかって。
JUNKMAN : まあでもそれぞれキャラクターみたいのはあるんで。漫画に例えると、すげえキレイな絵のカッコイイ漫画もあるんだけど、シンプルな「ドラえもん」みたいなわかりやすい漫画もある。俺らどっちかというとそっちで…「進撃の巨人」ではない。
――まさかMONYPETZJNKMNとドラえもんが結びつくとは思いませんでした。音の話に戻りますが、今作に関わっているメンツは馴染みの人たちだと思いますが、最初聴いた時に意外性を感じたトラックはありましたか?
PETZ : うーん…どうだろ…。
JUNKMAN : まあでも全部だよね。LISACHRISもいいし、NabeWalksのもいいし、U-LEEもWATAPACHIも。全部いい。
――それぞれの曲が立ちつつ、アルバム一枚を通して聴きたくなる構成だなと。
PETZ : 聴きやすさは意識しました。あとは3人でやるからこそできることをやってみたりとか。
JUNKMAN : 俺らはリリシスト3人ではないんで。みんながみんな見せつけようっていう楽曲って多いじゃないですか?
――3人がバランスを取りながら一体になっている感じはしました。
PETZ : それだと嬉しいです。
JUNKMAN : それに全員が見せつけようとしている曲って聴いててあんま楽しくないと思う。それはやっててもそうだし。
――それだからか、アルバムトータルで曲を飛ばすことなく聴きたくなりますね。
JUNKMAN : ホントっすか? 俺すでに発生してるんすけどね、これ聴きたいって。
一同 : ハハハ—!
PETZ : 俺もある。
MonyHorse : 俺も。
JUNKMAN : でもありがとうございます。まあ俺らはつくる段階でメチャクチャ聴いてるんで。
――そうですよね。でもまだアルバムの曲をライブではやってないですよね?
JUNKMAN : そうっすね。今日『SPACY』とかはやりますけど。
PETZ : 初出しかな。
PETZ
嫌なことや不安なことを考えても変わらない
――今作の『啓示の書』でフィーチャリングしているDOGMAさんがあるインタビューで「元々ラッパーになろうと思っていたわけではなかった」と言っているのを読んだんですが、みなさんはどうですか?
MonyHorse :
PETZ : それは17(歳)とか?
MonyHorse : そうっすね。それで面白えじゃんってなって、すぐに始めた感じっす。
――『We Good』のPVを最初に見た時は衝撃的でした。
MonyHorse : 自分の中でこれHIPHOPなのかなって、いま見てみると。
JUNKMAN : 俺好きなんだよね、あれ。
PETZ : 新しかった。
――これ日本なのか…とも思いました。
PETZ : あの時は17歳のラッパーとかってあんまいなかったもんね、いまはけっこういるけど。Monyはそういう意味では若いラッパーの走りだと思う。
JUNKMAN : いまは環境も出やすくなったんじゃないですか。
PETZ :
――Zeebraさんとは個人的に繋がりはあるんですか?
PETZ :
JUNKMAN : なかなか会わないよね、現場では。
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