台湾・日本武道館ライブを越え深まった”絆”
――前作『HOT!』から今作までの期間は、ライブの本数もさることながらステージの規模にも大きな進化が見られたように思います。ここでちょっとその2年間を振り返ってみたいなと。まず、『HOT!』リリース2ヶ月後の2015年7月に台湾でのライブを敢行しましたね。
小野 : 台湾、大好きですね。僕らを知ってくれているお客さんも少なからずいて、盛り上がる体勢が出来ているって感じがします。
八木 : オープン前から人がたくさんいるイメージがありますね。初めて行ったときなんて、僕らまったく知られていなかったと思うんですけど、一緒に盛り上がって遊んでくれたっていう印象でした。日本のお客さんと比べるとテンションが一段階高いというか、すごくエネルギッシュなんですよね。なんかアジア人っぽくない感じ。お客さんもフロアでライブをしているような熱気で。楽しみ上手ですね、台湾の人たちは。
寺中 : 向こうに行けば僕らは外国人で、歌う内容も喋る言葉もわからない人がほとんどだと思うんです。だからこそ、ライブ中の僕らが出す勢いだったり曲のノリだったりでKEYTALKの音楽を理解してくれようとしているっていうのが伝わってきますね。
――台湾公演後、夏フェス出演・シングル『スターリングスター』をリリースし、10月には初めて武道館のステージに立ちましたね。
八木 : いやぁ〜、すごかったですね。圧倒されました。囲まれている感じが思っていた以上に強くて。
首藤 : 囲まれましたねぇ。視線の上にお客さんがいるのがすごく不思議な感覚で、他の会場では見られない光景でした。緊張してフワフワしましたね、5曲目くらいからやっと楽しもうって思えました。
寺中 : みんな緊張していたんですけど、ステージ上で定位置について、いよいよこれから始まるぞっていうときに義勝くん(首藤)が横で「ギャーッ!」って叫んでいて、あの義勝が叫ぶっていうことは今日はやっぱりタダ事じゃないんだな……と。これまで夏フェスで一万人以上のお客さんの前で演奏することもありましたけど、武道館に立ったことでワンマンとフェスの違いをデカく感じましたね。
小野 : またやりたいですね、武道館。
(KEYTALK『スターリングスター』 MUSIC VIDEO)
――2016年は、シングルの連続リリースを挟みつつ、ストレイテナーとの対バン九州ツアーや東名阪QUATTROツアー、ワンマンに全国ツアーと昨年もライブ漬けでしたね。ステージの規模も大きくなっていくにつれて、ライブというものに対する感覚に変化などはありましたか?
小野 : 最初の頃は大きなところに慣れていない部分もあったんですけど、この2年くらいで規模が大きさに慣れてきてやっと勝負が出来るというか。これからはもっと色々出来るんじゃないかなとは思っていますね。大きなステージの場数を踏むことで、最大限のパフォーマンスを出来るようにっていう意識が高まってきた気はします。
首藤 : 武正(小野)が言っていたとおりなんですけど、大きい会場でライブすることで、なるべく声が遠くまで届くように意識したり、ステージでの動きやパフォーマンスを考えるようにはなりましたね。
――とはいえ、武道館に立とうがなんだろうが変わらないところもあるんじゃないのかなと思うのですが、どうでしょう?
寺中 : お客さんを楽しませたいっていう気持ちはずっと変わらないです。けど、そのためにはどうしたらいいのかっていう考え方は変わってきましたね。武道館に立ったとき「みんなを楽しませるために」っていうやり方より、まず自分が楽しむことがそれに繋がるのかなっていうことに気がついたというか。あのとき、緊張して自分のことで精一杯だったりしたのに、それでも感動してくれる人がたくさんいて、あの日その場で演奏出来ていることを幸せに感じられたんです。自分が感じたことって人にも伝わるのかなって。自信につながりましたね。
――それは、バンドにとってのターニングポイントといえるかもしれないですね。MEETIAでは、毎回“運命の出会い”について伺っているんですけど、みなさんにとっての運命の出会いを教えていただけますか?
八木 : 僕は、小野くんですかね。彼に出会っていなかったら、それこそ武道館になんて立てなかっただろうし、バンドをやっていたかどうかもわからないです。本当に彼に出会えて良かったですね。
小野 : ……ずーっと乳首触りながら喋ってる。
一同 : (笑)
八木 : 乳首触りながらじゃないと言えなかったから(笑)。
寺中 : 俺は、メンバーは絶対に運命的だと思うんですけど、そうじゃないところで言うと中学校のときの吹奏楽部の顧問の先生ですかね。中三のときの担任でもあるんですけど、校内イベントとかに力を入れてくれる人で、週一とかで中庭を使ってライブをやってたんです。そのライブに出るためのオーディションとかもあって。ギターを弾いている人間も多くて、放課後にみんなポロポロ弾いたりとかしていて。当時はそれが普通でしたけど、今思えばすごい環境だったなと。それもあって、将来はこれで生きていけたらいいなって思えたので。その先生に出会えたおかげだなって思います。
首藤 : うーん、僕はやっぱりメンバーですね。高2のときに知り合ったんですけど、そのときは、なにか感じたわけでもなく、とりあえず連絡先だけ交換して。そこで終わってもおかしくなかったと思うんですけど、1年後くらいに2人(小野・八木)がやっていたバンドのライブをたまたま観に行こうってなったんですよね。1年以上会っていない違う高校の人のライブを。多分その日ですね、運命の一日。結果、こうして一緒にバンドをやっているわけで。
八木 : 巨匠(寺中)も、武正と心理学の授業が一緒じゃなかったら多分……。
小野 : いや、心理学が一緒じゃなくても、他も一緒だったわ(笑)。でも、心理学じゃなかったら言い出せなかったかもしれないね。授業の前日、そのとき3人でやっていたバンドのライブを観に来てくれて、「ああ、おれもあんなところでライブしてぇなぁ……」。
小野・首藤・八木 : 「……あ″あ″ぁ″――ッ!!!」って(笑)。
小野 : それで巨匠が座ってるところ意外、爆発したんです。
八木 : すげぇな、おまえ!
寺中 : これ、KEYTALKの持ちネタです。話はウソです。
小野 : (笑)まあ、メンバーとの奇跡的な出会いも含め、事務所の社長の古閑さんとの出会ったのも運命的だったんじゃないかなとは思いますね。19歳のときからずっと一緒で、いろいろ教えてもらいながら、ここまでこられたので。
KEYTALK次の目標 「名古屋ドーム」でライブ!
――ここまでも、これからもですね。では、最後に今後のKEYTALKの目標やビジョンを教えてください。
小野 : やっぱり長く続けたいっていうのはありますね。あとは大きな目標として、名古屋ドームでライブをやりたいなと。
八木 : えっ! 奇遇だね、俺もそう思ってたんだよ! やーっぱやっぱ〜、ねえ!
小野 : え? なんて?(笑)
首藤 : 名古屋ドーム一択ですね。
寺中 : ……もう三票入ったんで、自分もそうします。
八木 : そのためには、みんなに愛されるバンドにならなくちゃいけないので、がんばります! ね!
――巨匠もがんばりますか?
寺中 : 今、なかなか全員がんばっていると思うんですけど、これをずっと続けられたら、ちゃんと結果はついてくるんじゃないかなと思うんで。この気合いを保っていきたいですね。
――これまでの歩みもそれを実証しているのではないかと思います。本日は、ありがとうございました!
一同 : ありがとうございました!
4th ALBUM 『PARADISE』 2017.3.15 RELEASE
前作3rd アルバム『HOT!』より2年ぶりのフルアルバム『PARADISE』
台湾ワンマン、日本武道館ワンマンを経験し、勢いの止まらないKEYTALKの最新作が3月15日にリリース決定!
01. Summer Venus
02. ASTRO
03. ダウンロードディスコ
04. MATSURI BAYASHI
05. パラサイト
06. HELLO WONDERLAND
07. 秘密
08. 森羅万象
09. HOROBIRO
10. Love me
11. STAY
12. Combat Song
13. boys & girls
14. story
15. ミルクティーは恋の味
16. スターリングスター
17. Oh!En!Ka!
(全17曲収録)
■初回限定盤A:CD+DVD
3,800円+税/VIZL-1123
初回限定盤A付属Live DVD:「KEYTALKワンマンツアー 3年K組お祭り先生~『先生!義勝君の給食費がありません!』~ 2016.7.14 at STUDIO COAST」(60分収録)
・2ヶ月連続シングルをリリースして開催された「KEYTALKワンマンツアー3年K組お祭り先生~『先生!義勝君の給食費がありません!』」より、7月14日の新木場STUDIO COASTでのライブ映像を収録。
■初回限定盤B:CD+DVD
3,800円+税/VIZL-1124
初回限定盤B付属Document DVD:2016年のKEYTALKに密着したドキュメントDVD(約60分収録)
・怒涛の快進撃を続けたKEYTALKの2016年の裏側に迫るドキュメントムービー
■通常盤:CD
2,900円+税/VICL-64718
KEYTALK : オフィシャルサイト
SHARE
Written by