自分が好きなものをわかってない人は、何もできない
――ちゃんみなさんの魅力のひとつは、強い精神性だと思います。自信に満ちていて堂々としているように見える。その自信はどこからやって来るのでしょう?
ちゃんみな:いや、そんなに強くないですよ(笑)。私だって不安になるし、傷ついて落ち込んだりする。このアルバムがどういう受け取られ方するのか怖いし。
――でもテレビ出演した時なんて、もう何年も出続けてるような風格さえ感じますよ。話もうまいし、空気も読めるし、きっとテレビ局のディレクターやプロデューサーは、「ちゃんみなは使える」って思ってると思います。そういうふうに振る舞えるのはなぜなんでしょう?
ちゃんみな:そうだといいんですけど(笑)。自分としてはそんなに強く見えると思ってないんですけどね。ただ、音楽の影響は大きいと思います。ヒップホップは自分を強くしてくれるから。
でも、基本的には性格のせいかなあ……。不安だからこそ大きく強く出る性格なんですよね。大きくやって失敗する方が、やらずに後悔するよりもいいと思ってる。まだあんまり慣れてないこともあって、テレビ出演の前は結構ナーバスになったりしてます。徐々に慣れていきたいと思ってますけど。
――ちゃんみなさんは「私らしく」ってよく言いますよね。でも、誰もが「私らしさ」を見つけられるわけではないと思うんです。
ちゃんみな:え、そうですか? なんでですか?
――何年か前に「自分探し」って言葉が流行ったの、知ってます? 自分を探しにインドまで行ったりする人がたくさんいたんですよ。
ちゃんみな:え……ヤバ……、ちょっと信じられないですね。
――だから、「自分らしさ」を見つけられる人って、実はそれほど多くないのかもしれません。ちゃんみなさんは、なぜ「自分らしさ」を見つけられたんでしょう?
ちゃんみな:そんなに難しいことじゃないと思うんですよ。要は、「好きかどうか」ですから。自分が何を好きか、それさえわかってれば、それが「自分らしさ」に繋がる。
簡単なことでいいんです。たとえば「ピンクが好き」とか。アルバムのジャケットにピンクを使ってるのは、単純に私が「ピンクが好き」だからです。それに対して「それって、ちゃんみなっぽくなくない?」って言う人がいても、それはそれでいいじゃないですか。大事なのは自分が好きかどうかなんだから。些細なことかもしれないけど、そういうことの集まりが「自分らしさ」になるんじゃないですか?
もちろん、自分が本当に何を好きなのか、それを知るには、多少は自分を見つめないといけないと思いますよ。だから部屋にこもって考えたりするし。でも自分が好きなものをわかってない人は、何もできないと思います。
――ちゃんみなさんはデビューとほぼ同時に「JKラッパー」ではなくなります。二年したら「未成年」でもなくなる。この先はどういうビジョンを描いていますか?
ちゃんみな:「JKラッパー」や「未成年」っていう言葉は、意図的に使ってます。それは今でしか歌えない歌があると思ってるからですね。20歳になれば20歳でしか歌えない歌があるし、27歳になれば27歳にしか歌えない歌がある。そういうことは結構細かく考えてて、未来の歌をストックしてます。
ちゃんみなの運命の出会い
――ちゃんみなさんにとって、「運命の出会い」って何でしたか?
ちゃんみな:運命の出会いか……、名前、ですね。私、本名は「美奈」っていう漢字を書くんですけど、昔はこれが嫌いだったんですよ。なぜかというと、小さい頃に「美奈」の「奈」は、「おなら」の「な」だよって言われたことがあって、それをずっと信じてたんですよね。
――おなら、ですか……(笑)。
ちゃんみな:「ハア? おならのなって、マジかよ!」って(笑)。で、それが冗談だっていうことを、わりと最近知って(笑)。
「美奈」っていう漢字は、美しさを大きく示すと書くじゃないですか? もう、私本当にこのまんまの性格だなと思って。この名前、この漢字を親に与えられたことで、私の人生が方向付けられたようなところがある。だから、運命の出会いは名前だと思います。
――3月27日には初のワンマンライブがあります。このインタビューの締めとして、ライブに向けた意気込みを聞かせてください。
ちゃんみな:本当に、これは私の夢だったんです。ソロライブをやることを小さい頃からずーっと夢みてた。それが叶う、こんなに嬉しいことはないです。もちろんアルバムを出すことも、メジャーデビューすることも嬉しいけど、ソロライブをやることは、それとは別次元なくらい大事なことなんです。だから大事な人を何人も呼んでるし、お世話になった人全員に見てもらいたい。絶対に後悔させない素晴らしいライブにするので、本当にみんなに来て欲しいです!
(ちゃんみな1stアルバム『未成年』視聴用サンプル)
ちゃんみな:
父親が日本人、母親が韓国人の韓国生まれ。
日本語、韓国語、英語を話すトリリンガルJKラッパー/シンガー“ちゃんみな”(18歳)。
6歳までは日本、韓国、アメリカを行き来しながらピアノやバレエを習う。
小学校より東京で育ち、HIP HOP、JAZZ、GIRLSなどのダンスも始め、振り付けなども担当する程の才能を発揮。
そして中学生で歌を始め、高校生になってから作曲とラップを始める。
彼女が一躍脚光を浴びたのが、“BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権”の第9回大会に出場し、類いまれなるラップスキルと、観客を魅了するキャラクターで瞬く間に注目を集める。
その後、唯一無二のラップとキャラクターが業界でも話題となり、全国ネットのテレビ番組に多数出演。2016年4月に配信リリースした「未成年 feat. めっし」は、iTunes HIP HOPチャート1位を獲得。
さらに、自身で制作した楽曲のMV「Princess」(2016年7月公開)はYou tubeで約150万再生回数を誇る。2017年3月8日にビクターエンタテインメントより1stアルバム『未成年』をリリース。
(オフィシャルサイトより抜粋)
ちゃんみなオフィシャルサイト
ちゃんみな1stアルバム『未成年』
収録曲
01. 未成年 Feat. めっし (NEW MIX) 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな
02. FXXKER 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな, Ryosuke “Dr.R” Sakai
03. BEST BOY FRIEND 作詞:ちゃんみな, MINAMI (CREAM) 作曲:ちゃんみな, MINAMI (CREAM), TeddyLoid
04. She’s Gone 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな, RYUJA, Yui Mugino
05. LADY 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな, Ryosuke “Dr.R” Sakai
06. ナニモコワクナイ 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな, 774
07. Princess (NEW MIX) 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな
08. Wonderland 作詞:ちゃんみな, MARIN 作曲:ちゃんみな, TOMOKO IDA
09. OVER 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな, JIGG
10. UR like ME 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな, RYUJA, Yui Mugino
11. ダイキライ Feat. ちゃんみな / TeddyLoid (BONUS TRACK) 作詞:ちゃんみな 作曲:ちゃんみな, TeddyLoid
その他活動情報
『MUTANT CAMP2017 in OSAKA』
日時:2017年3月30日(木)
会場:梅田CLUB QUATTRO
開場 18:00 開演 19:00
出演予定:BASI & THE BASIC BAND / SHINGO★西成 & DJ FUKU / KEN THE 390 / HISATOMI / KOPERU & ISSEI / RUDE-α / 梅田サイファーVS 渋谷サイファー and more
前売り : 4,200円(税込)/当日:4,700円(税込) *スタンディング(整理No.付)、ドリンク代別途必要、3歳以上チケット必要
主催/企画/制作:
NTTドコモ・PARCO・レインボーエンタテインメント・BROTH WORKS
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