Awesome City Clubの運命の出会いとは?
――では、次が最後の質問です。ミーティアではインタビューの最後に、毎回「運命の出会い」という質問をしているんですが、みなさんにとっての運命の出会いって、何でしたか?
atagi:それはちょっと考える質問ですね(笑)。
PORIN:でもわたしは、すごい綺麗事に聞こえるかもしれないですけど、この2人……(atagiとマツザカを指す)。出会いがそもそもおかしくて、わたしが大学卒業してバイトで入った先の音楽スタジオで2人が働いてたんですけど、出会った初日にもうバンドの話をされて。もう、ほんと、ナンパみたいな感じだったんですよ(笑)。でもその出会いがなければ、いまのわたしはないし。そのアルバイトしたきっかけもノリで、「ちょっとやってみない?」みたいな感じで、友達と遊びに行った先で出会った人に連れて行かれて。それでその音楽スタジオでバイトしてみよっかなって思って始めた時に出会ったんで、すごい、運命としか言いようがないなっていう。
――にしても、マツザカさん、初日で誘うってどういうことなんですか(笑)?
マツザカ:先に言うと、僕も運命の出会いはそこかなって思ってます。なんで初日に誘ったかっていうと、自分が描いている完成形のラストピースが現れたら、「ここ逃したらどうなる!」って気持ちになるし、実は彼女の前に誘ってた子がいてそれがダメになったタイミングでもあったし、でも水面下でもう曲は作ってたし、このタイミングでスタートしたいっていう時にパッと現れたから、ここはもう強引にでも行くしかないよねって。やっぱり、もうこのバンドが自分の人生になってるっていう感覚が強くあったんですよね。最初はドライな関係でやっていけば良いんじゃない、って感じでスタートしたけど、どんどんバンドらしくなっていったというか。そうなっていくと、さらに複合的な、プライベートから何から何までゴチャっと重なり合って、そうしてACCが形成されていくので、本当に人生が新しくできたという感じがしますね。だからこの出会いはすごく運命的だと思います。
――ラストピースが目の前に現れた時の衝撃たるや、凄まじいものがあったんじゃないかと想像しますが……。
マツザカ:そうですね、「あ、お金になりそうだな」って(笑)。
PORIN:あはははは(笑)!
――「幸せにするから」って、プロポーズみたいなセリフで誘ったんでしたっけ?
マツザカ:なんか、そんなこと言ったっけなあ、って感じです(笑)。
PORIN:えーー(笑)!?
マツザカ:でも本当に、たぶんこのバンドやってなかったら音楽やってなかったと思うんですよね。なので、やっぱりすごい大きかったと思います。
――「幸せにする」って言われて、PORINさん、いま、幸せですか?
PORIN:幸せですよ、うふふ(笑)。
マツザカ:YEAH!!(PORINとハイタッチ)
PORIN:今度はわたしが幸せにする番かなって!
――おおー!! ……言われてえ〜。
マツザカ:ACC始めた時って、誰に頼まれるわけでもなく勝手に作って、勝手にアップしてたのに、今は曲を作ったらこうやってインタビューしてくれる人が現れてるっていうこの状況は、未だに特別な感覚になりますね。やっぱり、ざっくり言うと売れない時代みたいなのが長かったので。ライブもそうで、お客さんがいるっていうことがすごく特別な感覚です。
――いや、今メディア関係者はみんなインタビューしたいと思いますよ。だから今日はこういう機会をいただいて本当にありがとうございます。atagiさんは、運命の出会いって何でしたか?
atagi:……僕も、じゃあ、一緒で(笑)。
一同:あはははは(笑)!
――えーと、PORINさんとの出会いっていうことで良いですか?
atagi:あー、えーと、じゃあ、はい。
PORIN:迷ってるじゃん(笑)!
――急に軽いですよatagiさん(笑)。
atagi:いや、それで言うと、運命の出会いってそもそも今までしたことあるのかなっていうのが本音なんですよね。確かにバンド人生でいうと、このメンバーに出会ったのがすごいおっきな転機だなあって思ってます。思い返せば、ドラムのユキエとも、まっつん(マツザカ)とも、モリシーとも、それぞれ別口で前から知り合いだったんですけど。僕らはきっと、何かがなかったら繋がらなかった細い糸なんですよね。それはたぶんすごーく細い糸で。それが、たまたま同じバイト先になって、「あ、久しぶりだね!」みたいなとこから始まって。……そう考えると、ありきたりな話ですけど、今まで関わってくれたすべての人が運命だったのかなあ。
Awesome City Club(おーさむ・してぃー・くらぶ):
2013年春、それぞれ別のバンドで活動していたatagi、モリシー、マツザカタクミ、ユキエにより結成。2014年4月、サポートメンバーだった PORINが正式加入して現在のメンバーとなる。「架空の街 Awesome City のサウンドトラック」をテーマに、テン年代のシティ・ポップをRISOKYO から TOKYOに向けて発信する男女混成5人組。2015年、ビクターエンタテインメント内に設立された新レーベル「CONNECTONE(コネクトーン)」より、第一弾新人としてデビュー。クラウドファンディングやVRなど最新のテクノロジーを積極的に駆使した活動が各所から注目を集めている。
(Awesome City Clubオフィシャルサイトより抜粋)
■Awesome City Club 4th ALBUM『Awesome City Tracks 4』
発売日:2017年1月25日
VICL-64707 ¥2,000+税
収録曲:
1.今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる
2.Girls Don’t Cry
3.Sunriseまで
4.Cold & Dry
5.Movin’ on
6.青春の胸騒ぎ
7.Action!
<配信情報>
iTunes Storeほか主要配信ストア、定額制聴き放題サービスでも同日配信開始予定
先行配信シングル「今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる」
iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/artist/awesome-city- club/id953052200
レコチョク:http://recochoku.jp/artist/2000331373/
mora:http://mora.jp/artist/459904/all
他、LINE MUSIC、Apple Music、AWAなど主要定額制聴き放題サービスでも配信中
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