年齢に合わせて生きなくていい。ただし、リフォームは大事。
――3曲目の『女子シェルター』は、サウンドはポップでキュートですけど、歌詞の内容は今回、一番過激ですよね。
大塚 愛:1、2曲目ですごく真面目なことをやったので、3曲目は思いっきり遊べる曲というか、とにかく盛り上がれる曲にしたかったんです。女性って、年齢のレッテルに縛られながら生きていて、たぶんそれは男性に付けられたレッテルなんですけど、それを解き放とうぜ!っていう曲です。もっと言えば、年齢に合わせて生きんなよ!という曲。この年齢になったら〇〇しなければいけない(たとえば結婚など)、いやいやそんなことはないと。それは男性社会に植え付けられてるだけのものなんだと。そんなものは気にするな、そういうことを言える女性の時代がやって来てるんだと。
――今おっしゃったように、一般的には男性よりも女性の方が年齢を意識させられがちだと思います。たとえば「アラサー」「アラフォー」などという言葉は、女性に対して使われる時にだけシリアスな響きを持ちます。そこでひとつ聞きたいことがあります。大塚 愛さんって、すごく良い年の取り方をしてるなと思うんですね。30代になってますます綺麗になっている。これはちょっとアホな質問なんですけど、どうすれば大塚 愛さんみたいに良い年齢の重ね方ができるんでしょうか?
大塚 愛:いやいや(笑)、私もやっぱり「あれ、身体こんなに重かったっけ?」とか、日々身体の衰えを感じますし、どうしたって重力には逆らえない。家みたいなもんじゃないですか。築34年なんで。
――ああ、築年数、そういうふうに考えるんですね、すごい納得させられる比喩ですね(笑)。
大塚 愛:築34年だと「もうリフォームしないとね」って考える。そのリフォームが「自分にもっと優しくしてあげよう」だとか、「食べるものに気を遣ってあげよう」っていうことと同じで。やせ我慢するんじゃなくて、リフォームの必要を自覚する。窓を磨き直すとか、壁をきれいにするとか、そういうことと同じで、自分のお手入れに気を遣ってあげることは必要だと思いますね。でも30年って不思議ですよね。家を選ぶ時、築34年だと「あ〜築34年か〜、古いな〜、リフォームしなきゃ住めないじゃん〜」って思うけど、60年くらい経つと老舗っぽくなって、逆に信頼できるようになりますよね。だから私もそうなれたら良いなと思って。
――そういう意味では、30代って、人生の中でいちばん微妙な時期なのかもしれないですね。
大塚 愛:そうですね。ある意味ではこの宙ぶらりんの10年間で、いかに自分の中身を育てるか。「年取った方が素敵だね」って言われるように、ちゃんと中身を入れていかないと、ただ単に「老けたね」で終わるのかなと思います。
男たちよ、女性の話をちゃんと聞け。冒険心を持て。そして、逃げるな。
――男性側からの素朴な質問をしてもいいですか? 大塚 愛さんが考える魅力的な男性って、どういう男性でしょう?
大塚 愛:うーん……、私普段、あまりこういうことを言わないんですけど……、うちの主人ですかね! ……私、今すごい良い妻っぽくないですか(笑)? いや、ただ単に色々魅力的な男性像を当てはめてったら、主人の顔がぽんと浮かんで。
――それ最高ですね。なぜ普段はそういうこと言わないんですか?
大塚 愛:だって、そういうこと言う人って、なんかイラっとしません(笑)?
――いや、すごく素敵なことだと思います。
大塚 愛:魅力的な男性って考えると、まず、「話を聞いてくれる男性」。モテる男性ってやっぱり、女性の話を聞いてくれる男性だと思うんですよね。女性って喋るの好きだし。そこで適当に話をしないで、「うん、うん」って聞いて、レシーブも打ってくれる、そういうところに包容力を感じる。それと、いつまでも少年っぽい冒険心がある人を母性的には「かわいいな」って思う。それでいてトラブルがあった時に恐れず前に立ってくれる人。逃げない人。そういうことをイメージしてったら、ウチのダンナが思い浮かびました。
――パーフェクトですね。言われたいです……。では最後の質問ですが、大塚 愛さんにとって、運命の出会いって、何でしたか?
大塚 愛:ピアノの先生か、うちの子供かどちらかですね。ピアノの先生の方は、すごい辛い思い出しかないので、あんまり運命と呼びたくないですけど……。だけどそれがなければ実現しなかったことがたくさんあるので。
でも一番「生きてて良かった」と思えたのは、やっぱり娘に出会えたことです。
――「運命の出会い」ではご主人は出て来ないんですね(笑)。
大塚 愛:あはは、残念ながら(笑)!
24th Single 『私』2017年2月15日リリース
今、私をもっと生きよう ―
大塚 愛、待望のNew Singleは、過去や未来、他人の評価に捉われず”今、私が” 前向きに生きる勇気をもらえるような曲
約2年9ヶ月ぶりのシングルは、豪華タイアップ作品!
過去や未来、他人の評価に捉われず「今、私をもっと生きよう」というテーマで制作された新曲「私」は、
フジテレビ系ドラマ木曜劇場「嫌われる勇気」主題歌(2017年1月クール)。
カップリングには、五感で巡る花の体験型デジタルアート展『FLOWERS by NAKED 2017 ー立春ー』テーマソング「サクラハラハラ」、さらに書き下ろしの新曲「女子シェルター」を収録した全3曲入り!
[CD+BOOK] 私
2017/02/15 RELEASE
AVCD-83772 ¥2,484(税込)
[CD+DVD] 私
2017/02/15 RELEASE
AVCD-83773/B ¥1,944(税込)
大塚 愛(おおつかあい):
1982年9月9日生まれ
O型
使用楽器 ピアノ
特技 水泳
好きなこと
エステ コインゲーム ドライブ 温泉 ショッピング アロマ
好きな食べ物
ヒラメ 餃子 塩タン 皿うどん
苦手なもの
さくらんぼ トマト 生クリーム つぶあん 野菜
(オフィシャルサイトより抜粋)
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