新曲『待つ人』で衣装替え。ネイビーブルーにキラキラの装飾が美しいドレスです。これも素敵。衣装によって気分をつくることができるから、とてもこだわっているようです。
今回のライブのテーマ『gappy』は“隙間のある・隙間の多い”という意味だそうで、えみの曲たちにぴったり。
そんな曲やステージのイメージを実現させるために、すごく努力してることを私は知っています。
面白い、楽しいと思えば、我慢も努力もできるんですね。
声ってトレーニングでどんどん出るようになるものなんでしょうか。『HIT NUMBER』は安定感があってしっとり聴きいってしまいました。
前より声量もあるし、あんな小さな体のどこから声を出しているの?と不思議に思うこともしばしば。
えみの低いトーンの声がR&Bっぽいとか、アンニュイなどと表現してくださいますが、時折、子どもっぽい少女の声が紛れることがあって、それも私は好きなのです。
「あと2曲で終わりだよー」と言った時の、波のようにふくらむお客様たちの声と気持ち。嬉しくてニヤニヤしてしまいました。
アンコールは『大黒ふ頭で逢いましょう』。こういうみんなで思いきりのれる曲って、アンコールにぴったり。
ライブ大成功ね!!
あたたかいお客様たち、信頼できるスタッフのみなさん、ステキな会場。すべてに感謝です。
まわりからの、いろいろなチカラが働いて、助けられて、『おかもとえみ』は出来上がっていくのです。
さて、3年ぶりのワンマン、成長みられたでしょうか?
みなさん「いかが?」
(文・岡本美子)
なにこれ、めっちゃええやん……!
普段目にするライブレポートとは全く違うものを拝受して、万感胸にせまるものがあった。
さて、ご本人はとても気さくな方で、公演前、おかもとえみの意外な一面を教えてくれた。
――えみさんはもう長いこと音楽を続けていると聞きました。
母 : そうですね、幼稚園から歌ったり踊ったりしていますよ。ピアノは幼稚園からやっているし、ベースは中学かな?それからバンドを組んでましたね。
――初めからベース担当だったんですか?
母 : そうみたい。じゃんけんで負けたんじゃないかな? 本当はギターをやりたかったみたいですけど、そこからずっと続けてますね。大学出るくらいで音楽辞めるのかなって思ってたら、そうでもなかった(笑)
――えみさんライブを観に行くことは?
母 : 結構行ってます。昔は下北の地下の穴蔵のようなライブハウスでやってて。タバコの煙で息ができないようなところもいっぱい行きましたし。貴重な経験で楽しかったです。
――アーティストとして成長する娘をどう見ていますか?
母 : アーティストなんて思ってないですけど、うちはみんな自由業だから好きなことやればいいかな、みたいな。好きなことやるのが一番だと思いますよ。自分で開拓していけばいいと思います。
ご自身はイラストレーターをしているという母・美子さん。パステルやコラージュなど混合技法で童話や絵本の絵を作成しているそう。
「つい最近絵本が出たんですけど」と見せてくれたのは腹式呼吸の絵本『ふしぎなやかた』だ。
双子のふくちゃんとしきちゃんが不思議な空間を次々と冒険する物語。
カラフルで柔らかいタッチのイラストが印象的だ。
音読してみると「ふーーーーーーーーー」「さあーーーーーーーーーん」など、伸ばすところが結構キツい。「ただ読み聞かせるんじゃなくて、子供と一緒に声を出して腹式呼吸を身につけるのが目的なんです」と語る美子さん。息を吐ききることで自然と腹式呼吸になるらしい。
話せば話すほど、才能って受け継がれるのだと思えた。そしてクリエイターである母親の愛情を受けたことで、おかもとえみの表現力が育まれたのだと勝手に納得した。
ファンのみなさん、こんなお母さんの絵本も「いかが?」
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