ねごとメンバーからの言葉たち
アンコールでメンバーは、それぞれの心境を観客に向かって話した。
この12年、本当に思い出だらけで。これ以上のものがあるのか?と思っているんですけど、この先もこれ以上のものを続けていけるようにがんばるぞ!というのがいまの目標。みなさんも生きていくと思うので(笑)、ねごとは今日でピリオドだけど、これからも聴き続けてほしいと思います(藤咲)
12年間、4人とも病気もケガもなく、無事に今日を迎えられて、ホントにホッとしています。みんなにも健康で長生きしてほしいし、私はこの先の人生でドラムを叩くことがあるかは正直わからないですけど、きっと生まれ変わってもドラムを叩くと思います。みなさん来世で会いましょう!(澤村)
すごく楽しい12年を過ごさせていただきました。大変な波もありまして、続けられないんじゃないか?という波を何度も超えて、このステージがあって。私たちのことは記憶にとどめていただいて、ファイナルのライブに行ったよなって、ときどき思い出してほしいです。この先も曲は残りますので、モーツァルトみたいに何百年も先の人に聴いてもらえたらなって。ねごとは今日で解散しますが、これからもよろしくお願いします(沙田)
アンコールでは、東京でライブ活動をはじめた頃、雨の日限定で演奏していたという「雨」、そして、記念すべき1stシングルであり、代表曲のひとつである「カロン」などを披露。凄まじい拍手と歓声のなか、ラストツアーはエンディングを迎えた。
“ねごと”とはなんだったのか
天然のオルタナティブと称したくなるアレンジ、儚げな叙情性と濃密なエモーションを感じさせる歌、ダンスミュージックを取り入れながら進化した音楽性。このツアーで4人は、これまで培ってきた音楽のすべてをリアルに体現してみせた。その中心にあるのは、“自分たちの音楽を届けたい”という真摯な思い。筆者は2013年2月のMy Bloody Valentineの来日公演のときに会場の外で自分たちのチラシを配っているメンバーの姿を見ている。ひとりでも多くの人にねごとの音楽を知ってほしい——そんな真っ直ぐな動機を持ち続けたことが、ねごとが多くのリスナーを惹きつけたいちばんの理由なのだと思う。
10月23日には、このラストライブの模様を収めたBlu-ray作品「お口ぽかーん!LAST TOUR 〜寝ても覚めてもねごとじゃナイト〜」をリリース。12年のキャリアを総括するようなセットリストをもとに行われたライブを完全収録するほか、完全生産限定盤にはライブ音源を収めたCDに加え、ラストライブ当日の写真を収録したフォトブック、ライブで使用された銀テープが特典として収められる。
また、各サブスクリプションサービスでは、本日のライブセットリストのプレイリストも公開中!
音楽チャンネルMUSIC ON! TV(エムオン!)にて、8/29(木)22:30〜24:00に最速放送決定!詳しくは、MUSIC ON! TV(エムオン!)をチェック!
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