彼は岩になっていた。
ごつごつした手触りになっていたわけではない。前回のコラムで誰もが自分に自信を持てる方法を導きだすと言い放った。なんとしても導き出さねば…頭が柔軟性を失い岩のように固くなっていたのだ。頑なになっていたのかもしれない。
だがついにたどり着いた。結論から言う。
「自信」という概念は、そもそも必要がない。
人は皆バラバラに好き嫌いがある。
チョコレートがきらい。
マッチョがきらい。
漫画が好き。
塩顔がきらい。
悪口が好き。
カミナリが好き。
子供がきらい。
女が好き。
男がきらい。
羅列した中にはあなたにとって、えっ?となるものが混ざっていたかもしれない。
でもこれらの好ききらいを持つ人は実際に存在する。
それだけ多種多様なのだ。
【わかるうううう結構マッチョ苦手なんだよね…】
『俺はこの筋肉と共にある。埋葬するときは骨と一緒に燃え残った筋肉もよろしくな!』
………!?
…単純に、人は他人に褒められれば自信が出るしバカにされたり叱られれば自信をなくす。でもここで立ち返ってみる、全ての出来事への反応はさまざまある。褒める人がいるなら叱る人が必ずいる。逆もまた然り。
【うんうんそうだよねわかる。もっと聞かせて。】
『え、なんなの?結局何が言いたいんだよ!さっさとまとめろ岩野郎!』
!!!!!????
…話を続ける前に一つお願いがある。
”他人は関係ない”
なんて笑えることはどうか言わないでほしい。人の目を気にして自信が持てないわけじゃない?
ちょっとストイックな感じ出したいのもわかるけど腹の底からそう思ってる人間なんて絶対にいない。みんな子供の時から集団で育ち現在も他人と接しながら生きているのだから他人の存在を意識しないなんてありえない。
【本当に自分に自信が持てないだけなのに…他人なんて関係ないのに…わかってもらえないかわいそうわたし】
『そうそう他人ありきだぜ!どう見られてるかしか気にならねえよ!愛し愛され喜怒哀楽!』
…………。
褒められることや好かれることだけで自信を保つことは難しい。何をしたって、何を言ったって、いい反応わるい反応両方かえってきてしまうから。じゃあどうすれば?何が正解なのか?
【早く教えてよ~】
『早く教えろ!!』
うるせえ!いまゆうから!
”あなた”が常に正しいなのだ。どうせ何をしても賛否両論なのだから。それは正解でもなく間違いでもないんだから。じゃあ誰が決める?あなたが決めるんだ。
プラスの意見で自信を持ち、マイナスの意見で自信をなくす、どちらも必要ない。あなたが全て正しい。
何か行動を起こしたいとき、発言をしたいとき、思い出してほしい。あなたが勇気を持ってそれを実行できれば、それは全て正しい。自信なんて持つ必要さえないのだ。絶対にあなたが正しいんだから。
他人は関係ない。
【えっ言ってることさっきと違うじゃんドン引き】
『矛盾してるじゃねえか!こいつ無責任だ!』
いや僕が正しい。他人は関係ない。
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