晋平太の M.B.H ~MC BATTLE HISTORY~ #1フリースタイルラップ成り立ち

MEETIAをご覧の皆さん初めまして晋平太です。

7月よりMEETIAの編集の方からコラム掲載のお話を頂き書くことになりました。何を書こうか色々考えたましたが、今いろんなところでMCバトルやラップというのを見たり、聞いたりすることが多くなって興味を持ってくれる人も多くなってきているように感じます。それはとても嬉しいことだし、もっとオーバーグランドなものになっていって気軽に触れることの出来るものになって欲しいなって思っているから、このHIPHOPやMCバトルの歴史や背景を俺なりの言葉で書いてみようかと思います。

1回目は、MCバトルやラップがどうやって出来たかを俺なりの考えで書いてみようと思います。

ラップはニューヨークのブロンクスから始まったと言われていますが、もっと遡れば、リズムを刻みながら言葉を発して、それによってトリップするっていう文化は太古からあったんじゃないかと思うんですよ。例えば、ずっと昔のギリシャやローマの時代の詩人や哲学者が街角に立って自分の言いたいことをスピットしたり。教会のスピーチ等もそうですけど、そういうのがフリースタイルラップの元となって、後により洗練されたラップというフォーマットとして確立されて、形を変えていってるのだと思うんです。
黒人のカルチャーとしてラップが形作られたのは70年代のブロックパーティからだと言われています。

ブロックパーティっていうのは、俺の解釈でいうと“ワルい盆踊り”（笑）。そこではDJが主役で、その横でハイプマン（盛り上げ役）としてマイクを持って喋る奴がいる。そいつが「俺たちが一番だ！」って叫ぶと、次のチームに変わった時に別のハイプマンが「いや、さっきの奴らより俺たちの方がヤバいだろ！」ってなる。そこからどっちが本当にヤバいのか選曲やスキルで競いつつ、盛り上げ役同士もバトルになるのは容易に想像できますよね。相手に言われたことをその場で返して、またそれに対して返していくっていう。だから、そもそもラップの始まりはフリースタイルだったし、バトルだったと思うんですよ。
そういう風に進化していく中で、“Like This, Yo!”みたいな、今では広く知られているパーティを盛り上げるための決め文句がいくつも生まれたりして、それを羅列したのがラップになっていったと俺は思っています。

そこから自分のメッセージを少しずつ反映させたり、言いたいことをぶつける方向に変わっていったと……まあ、完全に僕の想像で話していますけど（笑）。
　そもそも、ブロックパーティのクルーってDJ、ダンサー、ラッパー、グラフィティのペインターが集まったチームだったんですよ。それが街対抗とかサウンドシステム対抗で勝負していった。だけど、ラップバトルは分かりやすいから次第にそれだけがクローズアップされていくっていう。日本だとDJバトルの方が先に盛り上がっていましたけど、それはDMC（DMC World DJ Championships。1985年に始まったDJの世界選手権で、日本大会は1990年から開催されている）みたいにしっかりと確立された大会があったからだと思うんですよね。そういう意味でDJバトルの方がレールを敷くのが上手かった。それに比べるとラップバトルはシステムが確立されてない中、すごくアンダーグラウンドなところから始まったんだと思います。

今回はここ迄という事で！！どうでしょう？！ラップバトルの歴史というか背景を少しでも感じてもらえたでしょうか？もしラップに興味があったらみんなも自分なりに考えて言葉をラップに乗せてみてもいいと思います。では次回もお楽しみに！！



■超ライブ×戦極 U-22 MC BATTLE presented by Dreamusic
●東京公演
開催日：8月2日（火）OPEN 14:00 / START 15:00
会場：TSUTAYA O-EAST

-LIVE ARTIST-
般若 / NORIKIYO / KEN THE 390 / 晋平太 / DOTAMA / CHICO CARLITO / BAD HOP / ACE / RUDE-α / WillyWonka aka TAKA / MAGiC BOYZ …and more

-U-22 MC BATTLE- 合計32名(シード16名＋予選勝ち抜き16名)
シードMC第1陣：Rude-α(沖縄)-琉球ファンク- / MIRI(東京)-今戦えるアイドル- / Lick-G(逗子)-新世代のハイブリット- / Luiz(杉並)-褐色の英才教育- / SAM(栃木)-北関東NO1 Rhymepass- / MAKA(栃木)-真っ赤なdeejay-

-BATTLE審査員-
Hidaddy / サイプレス上野 / KEN THE 390 / DOTAMA ほか1名

-エキシビジョンMC BATTLE-
新世代最強リベンジマッチ(賞金10万争奪マッチ)
CHICO CARLITO vs T-Pablow

-DJ-
YANATAKE / DJ TIGU

●大阪公演
開催日：8月14日（日）OPEN 14:00 / START 15:00
会場：CLUB JOULE

-LIVE ARTIST-
KEN THE 390 / 晋平太 / 呂布カルマ / KOPERU&ISSEI / ACE / MC☆ニガリa.k.a赤い稲妻 / 言xTHEANSWER …and more

-U-22 MC BATTLE-合計32名(シード16名＆予選勝ち抜き16名)
シードMC第1陣：MC☆ニガリ a.k.a 赤い稲妻(長野)-真性ラップバカ一代- / じょう(大阪)-静かなる韻ファイター- / R’kuma(沖縄)-極東のジャックナイフ- / K-razy(大阪)-関西New Wave- / ミステリオ(大阪)-浪花節曲者スタイル- / MCfrog(大阪)-ミスストイック-

-BATTLE審査員-
UZIthe9mm / KEN THE 390 / 呂布カルマ / Hidady　ほか1名

-DJ-
PEKO / HAMAYA

-エキシビジョンMC BATTLE-
現役最強決定戦(賞金10万争奪マッチ)
呂布カルマvs 晋平太

●U-22MCバトル予選
東京予選：8月1日（月）渋谷FAMILY / 大阪予選 8月13日(土)心斎橋CLUB JOULE
予選エントリーURL：https://fs224.formasp.jp/y866/form16/