RED BULL BC ONE WORLD FINAL 2016優勝候補 BBOY TAISUKEとは?
MEETIAで以前掲載した、三浦大知の新曲『(RE)PLAY』の記事でも紹介した、日本を代表するB-BOY。彼こそBBOY TAISUKE(@BBOY_TAISUKE)だ。
「Red Bull BC One World Final 2016」では日本人初となる2回の準優勝を飾っており、TVCMでストリートファイターのリュウとダンスバトルしているダンサーといえばダンスファン以外の方にもわかりやすいだろう。
ここからは日本開催ということで、プロダンサー・TAISUKEがどういう人物なのか紹介する。
BBOY TAISUKE プロフィールと経歴
まず、TAISUKEのプロフィールについては下記を見て頂きたい。
8歳からBREAK DANCEを始め”Cool Crew Jrとパパ”というチームを結成。初の大会である[RAVE2001]で見事オーディエンス賞を獲得しその名前を全国に知らしめた。わずかダンス歴1年で日本で一番大きな大会と言われている[JAPAN DANCE DELIGHT]で特別賞、翌年には準優勝をはたした。11歳のころには世界で最も大きなBREAK DANCEの世界大会[BATTLE OF THE YEAR 2001]に日本代表チーム”TEAM OHH”として参戦し見事準優勝の栄冠勝ち取る。その後、数々の大会やテレビ番組などにゲストとして多数出演し、現在のキッズダンスシーンの立役者にもなった。そして2007年に単身で上京し数々のBATTLEイベントで好成績を収める。同年の9月に行われた世界最高峰のソロBATTLEイベントである[Red Bull BC ONE 2007]の日本代表として参戦しベスト8という結果に終わった。しかし翌年に行われた同大会で、日本人初となる個人での世界大会での準優勝という偉業を成し遂げる。そして現在、日本で最も世界一に近いとの呼び声の高いチーム”ALL AREA”のメンバーであり、日本のBREAK DANCEシーンに影響を与える程の人物となっている。
引用:公式サイト
このことからわかるように、TAISUKEは子供の頃から世界で活躍するダンサーで、ここ数年話題を呼んでいるキッズダンサーの先駆け的存在。
日本最大のダンスバトルイベント「DANCE@LIVE JAPAN FINAL」では前人未到である6度の優勝を飾っている。
ここ最近の活動では、三浦大知の新曲『(RE)PLAY』に出演、ロードトリップツアー2016、Battle of the year World Finalで2連覇、CM出演などメジャー、世界大会、広告、地方ダンス普及など精力的に活躍中。
そして、日本のダンサーでTAISUKEしか成しえてないことにスポンサー契約がある。
現在、Red Bull、PUMA、G-SHOCKを筆頭に多くのスポンサー契約をしているプロダンサーなのだ。
BBOY TAISUKEってどういうダンサー?
次にTAISUKEがプロダンサーとしてどういう人物なのかを紹介しよう。
「真」がつくプロダンサー
プロダンサーに決まった定義はないが、TAISUKEの活動や発言を調べると、いかに彼がプロという言葉を意識して活動をしているのかがよくわかる。
ダンサーは職業的にアーティストとアスリートの両面を持っている職業だ。
ダンスという芸術を世の中にリリースする立場であるし、ダンスという身体能力を本番で出し切る。両方のメリットをもらえる可能性がある反面、デメリットも両方背負うことになる、とても難しい立場にいる存在なのだ。
TAISUKEは上述したとおり、日本のダンサーのなかでも多くの企業とスポンサー契約やテレビ出演をしているダンサーである。そして、驚かされるのは彼の企業との付き合い方だ。
TAISUKEはスポンサー契約やテレビ出演をする際にちゃんとダンスが伝わることや自分がやる意味を大切にしており、必要であればちゃんと企業と話し合いする姿勢をとっている。
以下はインタビューでTV出演依頼があったときのエピソードだ
テレビの出演依頼が来た時に、「この曲で踊って下さい」ってアニメの音を渡される時ですね。こういうのはバラエティ向けの人間を雇って下さいって断ったり、プロデューサーさんと会って話したりします。「無音で踊って下さい」って言われた時も「ん?」ってなりましたね。会って話せば分かってくれることも多いですが。
引用:COTASインタビュー
これはちゃんとしたブレイクダンスを伝えられないなら自分が出る意味がないということと、興味を持ってくれたTV関係者の方にダンスカルチャーを理解してもらういい機会になったというエピソードの1つだ。
目立つ機会だと思えば、TV出演の依頼が来たらどんなことでもやりますと言いたくなる中、ダンサーとして伝えるべき責任をちゃんと考え、企業に伝えることができる。
プロのダンサーとしてのマインドが素晴らしいダンサーだ。
ダンススキルだけでなく、ダンス業界全体の状況を把握する知識がすごい
TAISUKEのインタビューをいくつか読んでもらえると、いかに彼が論理的にダンスを考えているかがよくわかる。
企業と関わることが多い、日本はもちろん世界で活躍する立場であるため、26歳という若さであるがダンスシーンがどうなっているのかということをよく理解している。
例えば、日本のどこの地域でブレイクダンスが盛り上がってるとか、世界のダンサー事情、現在のダンスシーンの課題なども、分かりやすい例えをだして説明できる頭の良さを持っていて、インタビュアーもびっくりするぐらいなのだ。
そこには、「自分はプロのダンサーで、ブレイクダンサーとしてトップにいる」という自覚があり、自分の影響力に責任を持っているからこそ考えて活動していることがよくわかる。
ダンサーと一緒に仕事をしたいと考えている方は、彼のインタビューを一度読んでみることをおすすめしたい。
ダンスシーンを先まで考える
最後にTAISUKEのプロダンサーとしての考え方で素晴らしいのが、自分より下の世代のことも考えているということだ。
後輩で活躍する人がいることはいいことだと思います。いないと、今の自分を残して、下の世代が空くので、どんどん活躍はし続けてほしいです。自分は、彼らの道を作れるということができるので、やりがいがあります。先輩から言われると圧になるけど、後輩から言われたらやるしかないな!となります(笑)。
引用:Dews TAISUKE&ISSEI対談
こちらは、同じくRed Bull BC ONE 2016に出場するISSEIとの対談インタビューの際の発言である。
自分が目立つことは確かに重要であるが、自分だけでダンスのいい流れを終わらせていけない。そのためには、自分が将来のダンサーのために道を作らなきゃいけないという使命感にも近いマインドを持っている。
彼が企業からのスポンサードや上述してきた様々な活動をしているのは、すべてはダンスシーンをつなげていくためなのではないだろうか。
TAISUKEを見て、「ダンサーになりたい!」そう思われるような存在になることこそプロダンサーなのだという姿勢が伝わるダンサーだ。
次ページ:BBOY TAISUKE おすすめ動画
SHARE
Written by