ダンスがわからない人でも、一目見ただけ圧倒されるダンスってなんだろうか。
確かに近年、ダンスが世間一般に知られるようになったきたが、表現の世界なのでパッと見てすごいってわかることは難しいかもしれない。のめりこんでいけば、あのダンサーすごい! このダンスジャンルが好きだという見方も出来るようになるが、少し時間がかかるものだ。
そういう背景があるなか、ダンスを見慣れてない人でもこれはすごいという感想をすぐに持てるダンスは『ブレイキン』、『アニメーション』の2つではないだろうか?
特にアニメーションダンスでは現在、ダンスチーム「タイムマシーン」を筆頭に日本から世界に通じるダンスチームが次々と生まれ、勢いを持っているダンスジャンルの1つだ。
論より証拠ということで、日本が世界に誇るアニメーションダンスを有名ダンスチームの動画と共に紹介しよう。
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アニメーションダンスってどんなダンス?
アニメーションダンスってそもそもどういうものなのか?
一番簡単に言えばパントマイムやスロモーションのような動きで、コマ送りのような流れをもっているダンスジャンル。
音に合わせて筋肉はじいたり、ウェーブをするPOPから派生したダンスジャンルで、ストリートダンスの中でも演じるという側面が強い。
他のダンスに比べて激しい運動量ではなく、筋肉や体の使い方が大切なので、ある程度年齢が上の世代にも始めやすい。ダンススタジオなどでも一番生徒の年齢層に幅があるジャンルとして人気を博しているのが現状のようだ。
見ればわかる! 日本を代表するアニメーションダンスチーム5選
プロのアニメーションダンサーのパフォーマンスを見れば、釘づけになること間違いないので、日本を代表するアニメーションダンスチームを紹介していこう。
タイムマシーン
出典:Youtube
まず初めに紹介するのは、アニメーションダンスのパイオニアと言われる黄帝心仙人(こうていせんにん)が率いるタイムマシーン。
彼なくしてはアニメーションダンスを語れないほど、アニメーションダンスを確立してきたダンサーだ。映画『進撃の巨人』主題歌にもなったSEKAI NO OWARI「ANTI-HERO」のミュージックビデオ制作において、ダンス構成、振付も担当している。
RADIO FISHのFISHBOYがMCを務めたダンスコンテスト『DANCE@HERO JAPAN』では他を寄せ付けない得点で、初代優勝チームに輝く。
その後はテレビ番組バカソウルやスタードラフト会議等様々なメディアにも多数出演し、一躍有名ダンスチームとなった。
この病院のネタはタイムマシーンの代表的なネタの1つで、このパフォーマンスに憧れてアニメーションダンスの扉を叩く人も多い。
WORLD ORDER
出典:Youtube
次に紹介するのは、独自の世界観でいえばアニメーションダンスチームNo.1のWORLD ORDERだ。
格闘家として人気を博した須藤元気が率いるパフォーマンスユニットで、海外から見た「勤勉な日本人ビジネスマン」のイメージをパロディにしたスタイルと、POPかつセンシティブなダンスミュージックが特徴。
その人気は海外にも届いていて、Youtubeにあげた動画は700万再生回数を超えるものも存在する。
テーマが勤勉なビジネスマンなので、スーツ姿でパフォーマンスをするのがほとんどだ。その姿は多くの働く日本人の心に響いているのか、テレビCMにも多く起用されている。日本で一番CM起用されてるダンスチームといえるだろう。
動画はTRFの「BOY MEETS GIRL」をカヴァーし、舞台も仕事終わりの飲み会というとても身近な世界観になっている。
TRIQSTRA
出典:Youtube
次に紹介するのはメンバー個人の活躍もすごいTRIQ STRAだ。
だーよし、つとむ、キョウヘイ、チャーリー、しょたうの5名からなる、アニメーションダンスチーム。
リーダーのだーよしは、あのマドンナのPV、ワールドツアーに同行したダンサーでマドンナに認められた日本人ダンサーとして知られている。
つとむは現在日本の音楽シーンの話題をかっさらっているRADIO FISHのスキルマスターとして活躍中だ。
日本のダンスイベントでも姿を見ないくらい、ゲストダンサーとして呼ばれていた超人気チームであるが、その照準は日本だけでなく世界に向けられている。
動画は「GOT TALENT」シリーズの初のアジア版「ASIA’s GOT TALENT」に日本代表として出演しTop 6入りしたときのものだ。
この番組はスーザンボイルらを生み出した国際的テレビ番組として知られているので見たことある人も多いのではないだろうか。
パフォーマンス後にスタンディングオベーションを受けているのが、TRIQ STARの凄さを物語っている。
NUMBERS (No:Z)
出典:Youtube
次はNumbers(No:Z)のアポロシアターアマチュアナイト年間チャンピオン(SUPER TOP DOG)に輝いた時のダンスショーケースだ。
アポロシアターのアマチュアナイトといえば、オーディエンスに受ければ拍手喝采。受けなければブーイングと共に幕が下がるという、超シビアなステージ。過去にはジェームス・ブラウン、ジャクソン5、スティーヴィー・ワンダーなどの世界的アーティストを輩出してきた有名なイベント。
日本人として蛯名健一以来2組目となる年間チャンピオンで、言葉以上にすごい実績なのだ。
バックダンサーとしても、『SMAP×SMAP』や元AKB48メンバー・篠田麻里子の卒業ライブ、赤西仁のPV『HEY WHAT’S UP?』出演等、メジャーな活動もしている。
この動画こそ日本のアニメーションダンサーのレベルの高さを表しているといっていいだろう。
その後、Numbers(No:Z)は世界一周をしながら、現地でダンス動画をアップするという活動を行い注目を集めた。
Geisha
出典:Youtube
最後に紹介するのは、女性ダンサーのみで結成されたアニメーションダンスチーム Geishadaだ。
最初に紹介したタイムマシーンの元メンバーであるナノイ&マルコを中心として結成されたダンスチームで、日本だけでなく世界初とも呼べる女性アニメーションダンスチーム。
結成して間もないため実績自体はまだ積み上げ中であるが、女性にしかできない世界観と体のしなやかさを利用したアニメーションは一回見ただけで頭に刻まれるくらいの衝撃がある。
今後、ダンスイベントでひっぱりだこになること間違いないダンスチームだ。
元々、女性でPOPやアニメーションをするダンサーは少なかったが、ここ数年で急激に女性のPOP&アニメーションダンサーが増え始めた。プロのダンスチームもGeishaを筆頭に生まれ始めているので、アニメーションダンスも女性の時代が来る日が近いかもしれない。
一目見ただけですごいっ! と思える日本のアニメーションダンスはいかがだっただろうか?
特にプロダンサーレベルになるとこれどうやってるの? って思うような体の動きをするので、もはやエンタメショーの領域に入っているといっていいだろう。
そして、何よりも誇りに思いたいのが、日本のアニメーションダンサーは世界で認められている。それだけの実力があるということだ。
もしかしたら、4年後の東京オリンピック開会式ではアニメーションダンスが見られる可能性もあるかもしれない。
執筆:NOZATATSU(https://twitter.com/nozatatsu)
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