永原真夏、連載スタートします!
こんにちわ!永原真夏です。
これより連載をスタートいたします。どうぞよろしくね!
タイトルの通り、私が各地で出会った立ち話を、つらつらと綴っていくというだけの内容です。
荒れ狂う情報社会に、ただそこに存在してただ生まれゆく「立ち話」を、みなさまにただ読んで頂くというプリミティブな連載となっております。
それではさっそくいってみよう!
目次
☆
高橋水産の店員さん
ロックな母
ライブに来てくれた姉妹
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高橋水産の店員さん
高橋水産は神奈川県真鶴町にある干物やさん。
一口大に切ってくださった様々な種類の干物を、七輪で炙って試食。とってもおいしい!
「魚によって、みりんやお酒の味付けを変えているんですよ〜」と店員さん。
なるほど、神は干物も細部に宿るのですね…モグモグ…
その日は5匹ほど買って帰宅。
とっても美味しかったので翌日またお店に行き、おみやげにと2匹購入。サービスで1匹おまけまでして下さいました。
満点の笑みを浮かべ、「また必ず来ます」と入り口の引き戸に手をかけたときに、店長さんらしき方が駆けて来て、突然想像もしなかった一言を放ちました。
「そういえば明日でここ閉店します〜!」
えっ!!!!
「移転などはしないのですか?」
と動揺しながらお訊ねしたところ
「するかもしれません。移転した場合は、町の噂でお知らせします」
とのこと。果たして町の噂が届く場所に私はいるのだろうか。多分いないことを感じながらも、流れのままにお店を出ました。
東京に帰って焼いた干物は、とーーーっても美味しかったです。
店員さんと記念撮影
ロックな母
先日、母のもとに犬が来ました。生後6ヶ月のトイプードル。
ご近所のデパートで売れ残りとして叩き売られていた子を、動物好きの母が気にかけて家に招いた次第です。
「名前はもう付けたの?」
と訪ねると
「アビーや。アビー・ロックハートや」と即答。
「ER緊急救命室」というアメリカドラマの登場人物から取ったようなのですが、おそらく母が名付けたポイントは「ロック」の部分であろうと想像します。
その証拠に、「かわいい首輪が欲しいねん」と言い出した母のご要望は、「理想は黒い革で鋲がトゲトゲしてるやつや」でした。
あと、「FBI」と黒字に黄色文字で大きく書いてあるお洋服で、麻薬犬コスプレもしています。生後6ヶ月のトイプードルです。
母やアビーのたましいに恥じぬよう、わたしもロックンローラーの道を極めたいなと思いました。
アビーとのお散歩は楽しいです
ライブに来てくれた姉妹
私が最も立ち話をするスポットは、ライブ会場かもしれません。
先日吉祥寺NEPOでのライブ後に、物販に来てくれた姉妹が「先日はありがとうございました」と開口一番に言いました。
そういえばそうだ、前にツアーファイナルのワンマンで、「妹が結婚するので、よければトートバッグにお祝いの言葉を書いてくれますか?」と来てくださった子だ!と、すぐに思い出しました。
妹さんは、うるうるとした瞳のまま、
「結婚が決まってから姉妹の仲がぎくしゃくして…あのお祝いメッセージトートバッグから、ようやくお互い祝福できて…」
と、丁寧に語って下さいました。
わたしは「よかったなあ、ウンウン」くらいしかお話できなかったのですが、思い返しても、なんて素敵な立ち話なのでしょう。
私はなんだか嬉しくなって、ライブのメイクのまま、やきにくを食べに行きました。
時として立ち話には、これほどまでに人を楽しくするパワーがあるのですね。
やきにくが大好きだ
お客さんとの立ち話はいつもおもしろいです。いろんな人が、いろんな環境で、同じライブに来ているのですから、そりゃあおもしろいです。
ファンのみなさま、友人、家族、お仕事先の方、バンドマン。これから、積極的にわたしに立ち話を仕掛けてくださいませね。
意気揚々と会話して、この連載に綴りたいと思います。
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