シブヤ・アロープロジェクト
シブヤ・アロープロジェクトは、災害時の一時退避場所と避難経路を来街者の方々に周知する目的のもと、2017年に渋谷区によって発足。
近年益々首都圏での災害にも警戒が高まる中、もし首都直下地震等の大規模な災害が発生した場合、首都圏のほとんどの公共交通機関が運行を停止するため、渋谷区では約23万人の帰宅困難者が発生すると想定されており、災害発生時の多くの来街者の方への帰宅困難者対策が喫緊の課題となっている。
そこで渋谷区では、来街者が一時的に退避できる安全な場所として「一時退避場所」を定めた。シブヤ・アロープロジェクトは「一時退避場所」の位置を、アートを通じて情報発信、平時からの防災意識の向上や災害への備えの呼びかけを活動目的としている。
2024年にブランディングを新たに行い、米サンフランシスコの世界的アーティストBarryMcGeeによるミューラル(壁画)、そして国際的に活躍する写真家、森山大道氏の写真作品をパブリックアートとして公開。第3弾となる今回は、日本を代表するミューラルアーティストHITOTZUKI(ヒトツキ)の壁画作品を完成させた。
HITOTZUKI(日と月)
アーティストのKAMIとSASU が1999年に結成したユニット。2000 年にNY 発のアーティストコレクティブのメンバーとして壁画プロジェクトに参加し、本格的に活動を開始。黎明期の日本におけるストリート・アートシーンに、ペンキとブラシを用いたミューラル(壁画)のアプローチでシーンを開拓し、欧米を中心に世界各地で高い評価を受けるとともに、国内でも多くの影響を与え、新たな風景を創出してきた。
近年では市民によるクラウドファンディングで実現した大規模な壁画制作から、制作で使用した道具を用いた作品制作、「ILL COMMUNICATION II」(2004年/ 英国Urbis museum)、「X-COLOR / Graffiti in Japan」(2005年 / 水戸芸術館現代美術センター)や「六本木クロッシング:芸術は可能か?」(2011年 / 森美術館)など美術館での展示のほか、GINZA MAISON HERMÈS でのウィンドウディスプレイや、ルイ・ヴィトン 小倉井筒屋店内の壁画など、さまざまな分野をクロスオーバーしながら実験的な表現活動を続けている。
KAMIとSASUという2人のアーティストからなるHITOTZUKIは、KAMIの雲と曲線、そして一時退避場所への経路に沿って飛び交うSASUのモチーフによって、人々へのエールと、一時退避場所へと導くイメージを込めている。雲の中に身を委ねるように、このトンネル内で非日常の息吹を感じられるような特別な空間を創り出すことを目指して制作され、MIYASHITA PARK側と渋谷西武側を繋ぐトンネルがアートに包まれるものへと変化。
「防災 × アート」という、渋谷らしく、世界的にも新しい取り組み
シブヤ・アロープロジェクトでは様々なジャンルに渡る国内外の優れたアーティストとのコラボレーションを計画しており、アートによって街の景観を豊かにしていくと同時に、一時退避場所の周知、そして防災意識の向上に繋がる情報発信をしていきます。
皆さま是非この機会に現地で大型作品をご覧ください。 そして同時にこの機会に最寄りの一時退避場所がどこにあるのかをご確認頂き、災害時に備えて頂ければ幸いです。
HITOTZUKI の作品からの最寄りの災害時一時退避場所は明治神宮・代々木公園一帯となっています。
こちらについては公式ウェブサイト(https://www.shibuya-arrow.com/ja)のマップにも記載がされていますのでぜひご覧ください。
シブヤ・アロープロジェクト公式website:https://www.shibuya-arrow.com/ja
シブヤ・アロープロジェクト公式Instagram:https://www.instagram.com/shibuya_arrow/
アーティスト:HITOTZUKI https://www.instagram.com/htzk/
壁画住所:中渋谷架道橋 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷1-26・27 先
壁画に最寄りの一時退避場所:明治神宮・代々木公園一帯(〒151-0052 東京都渋谷区代々木神園町2-1)
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