定番のホワイトにはピュアな作品を
まずは、基本の白い照明から。やんわりとした優しい光には、心あたたまる映画にぴったり。モーリス・センダックによる世界的ベストセラー絵本を原作とした、スパイク・ジョーンズ監督の映画『かいじゅうたちのいるところ』はいかがでしょう。
<あらすじ>
いたずら好きなマックス(マックス・レコーズ)はいつものようにママ(キャサリン・キーナー)や姉とケンカして、外に飛び出してしまう。ふと気付くとボートに乗っていたマックスは、海を渡り、ある島にたどり着いていた。島に住んでいる怪獣たちはマックスを見つけ、彼を王様に仕立て上げるが……。
観終えた後にはなんだか優しい気持ちになれる、ピュアな愛に溢れる映画です。アメリカのロックバンド、ヤー・ヤー・ヤーズのボーカルであるカレンOによるサウンドトラックも素晴らしく、思わず一緒に歌い出したくなるほど。ぜひ音楽にも注目してみてください。
海のようなライトブルーには切ない映画を
涼しげなライトブルーの光には、リリー・アレンの名曲とともに始まる恋愛映画『セレステ∞ジェシー』を。
<あらすじ>
セレステ(ラシダ・ジョーンズ)とジェシー(アンディ・サムバーグ)は一見理想的な夫婦。だがしかし、会社を経営して充実した日々を送る妻セレステに対し、なかなか芽が出ないアーティストの夫ジェシーは、あくまでも自分のペースで生活していた。そんなある日、
「永遠に親友でいられるように」とセレステの提案で離婚を決意。しかしある出来事をきっかけに、セレステはジェシーの存在の大きさに気付いて……。
主演のラシダ・ジョーンズ自身が脚本まで手がけたこの映画。心にズシンと響く台詞も多く、切ない気持ちでいっぱいになります。決してパーフェクトなハッピーエンドではないのかもしれないけれど、観た後にはすっきりとした気分で前向きになれますよ。
ギラリと光るイエローにはポップなクライムムービーを
ひときわ輝くイエローの照明には、アメリカで実際に起きた事件をモチーフにした『ブリングリング』を。
<あらすじ>
セレブの豪邸が立ち並ぶ高級住宅街カラバサス、華やかな生活に憧れを抱くニッキー(エマ・ワトソン)ら5人の少年少女は、パリス・ヒルトンやオーランド・ブルームなどセレブの豪邸をインターネットで調べ、留守宅への侵入と窃盗を繰り返していた。はじめはほんの悪ふざけのつもりだったが、やがて彼らは後戻りできないところにまで足を踏み入れてしまう……。
さすが、ソフィア・コッポラ監督。映像や脚本はもちろん、音楽のセンスもお見事です。彼女の夫であるトーマス・マーズ率いるフェニックスをはじめ、カニエ・ウエストやリアーナ、M.I.Aなど錚々たるラインナップ。中でも、エンディングで流れるフランク・オーシャンの「Super Rich Kids」なんてまるでこの映画のために作られたのではと思うほどのハマりっぷりです。
ダークなパープルで見るならこのアメコミ映画を!
なんだか怪しげなパープルには、ちょっぴり凶暴な映画がよく似合う。そこで、DCコミックスの同名作を元にした映画『スーサイド・スクワッド』をチョイス。
<あらすじ>
世界崩壊の危機が到来。そこで政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊“スーサイド・スクワッド”を結成する。命令に背いた者や任務に失敗した者には自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む!
日本でも大人気となった本作。アメコミ原作の映画ってシリーズが多いし登場人物がたくさんいてよくわからない……と避けている方も多いかもしれないのですが、『スーサイド・スクワッド』はまさにそんな方にこそオススメしたい、ただただ純粋に楽しい作品です。とんでもない悪役たちが、見ているうちに愛らしく思えてくる不思議……!
ピンクといえばやっぱりこの映画!
ビビッドでポップなピンク色の照明には、劇中でもピンク色がよく使われている『スプリング・ブレイカーズ』を。
<あらすじ>
つまらない大学のルーティンに飽き飽きしている女子4人組は、刺激を求めて春休みにフロリダ旅行を計画。資金調達のため強盗を計画してみると予想外に成功! 存分にハメを外しつつ、春休みを大いに楽しんでいた。そんな中、自分のことをエイリアンと名乗るイカつい男(ジェームズ・フランコ)と出会ったことで、4人の運命が狂い始めていき……。
『ガンモ』や『KEN PARK ケン パーク』など、これまでもティーンにフォーカスした作品を撮り続けてきたハーモニー・コリン監督。今作では、どうしようもなくクレイジーな春休みを過ごす4人の女の子たちの複雑な心情をとてもリアルに描いています。
中でも印象的なのが、ピンク色の夕焼けの中、エイリアンと彼女たちがブリトニー・スピアーズの名曲『Everytime』を歌うシーン。何度でも繰り返し見たい、実に美しい映像です。
いかがでしたか? 今回は5つの映画をご紹介しましたが、「ルミヌードル TV Backlight」はなんと全15色(!)で調整可能。ぜひ自宅でいろいろ試して、その色に似合う作品を探してみてくださいね。自分好みの心地よい光を見つけて、ワンランク上のおうち映画を楽しみましょう!
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