国内初インスタレーションが原宿の新スペース「Standby」にて開かれる
アメリカの政治的問題をアートで表現し、定義する初の試みとして、アメリカ発「For Freedoms」によるビルボード・プロジェクトが原宿に誕生した新スペース「Standby」にて10月29日(木)より開催される。
近年のアメリカにおける目まぐるしい政情に刮目し、それに対する有権者へのメッセージを多様な形で発信する「For Freedoms」は2016年より活動を開始し、現代アート界を代表するアーティスト〈Hank Willis Thomas(ハンク・ウィリス・トーマス)〉や〈Eric Gottesman(エリック・ゴットマン)〉らによって結成されたもの。現在、多くのアーティストや美術館などの様々な文化施設が参加するプロジェクトを統率するほどの影響力を持っているこのアーティストムーブメントはアメリカ国内でも有数の大規模な組織へと進化し、多くの人々にとって政治と文化の架け橋となるべく、芸術への関心を促しているのである。
-For Freedoms プロフィール-
アメリカを拠点とするアーティストによるムーブメント。
1860年の奴隷解放宣言にも貢献した私兵組織のDNAとその名を引き継ぎ、現代版にサンプリングされたアーティスト集団「WIDE AWAKES」により結成され、政治的な問題をアートのフィルターを通す事でよりパーソナルな問題へと変化させ、その重要性を示すことを目指した様々なプロジェクトを行っている。代表作として2016年にアメリカ国民の選挙投票率の低さをみて、その政治への無関心の改善を呼びかけた”ビルボード・プロジェクト”があり、およそ150人のアーティストが参加、制作協力をしたこのプロジェクトにはニュースやSNSで大きな反響を呼び、多くのアメリカ国民に投票することへの本当の意味を考えさせた。現在でもそのネットワークやコミュニティを広げながら実生活に寄り添った芸術活動を意欲的に行っている。
東京を代表するカルチャースポット原宿の中心より発信される当プロジェクト「For Freedoms」の代表的な取り組みであるビルボード・プロジェクトのインスタレーションが「StandBy」の壁面を包み込み、彼らの力強く先見性のあるメッセージとビジュアルが、東京を代表するカルチャースポット原宿の中心より発信される。
芸術の持つ潜在能力を求める多くのアーティストの協力の元、パブリックアート・プロジェクトを軸に展開される「For Freedoms」の作品は、現在アメリカ国内に留まらず、インターナショナルなフィールドでも多くの共感を呼んでおり、彼らの作品は日本国内においても多くの人が芸術を通して社会を見つめ直す機会を生み出すことだろう。
さらに、期間中は建物内にて〈Tadashi Nakamura(タダシ・ナカムラ)〉によるショートフィルムの上映、「StandBy」常設のコーヒースタンドオープンと同時にTシャツなどのアパレルをはじめとしたオフィシャルグッズの販売も開始する予定となっており、近年稀にみる世界を巻き込む混沌の中、芸術作品を通して、人・社会を動かす表現の軌跡を示した貴重な機会となっている。
11月3日のアメリカの大統領選挙を目前にアートというフィルターを通して近年の世界情勢や差別問題に向けたメッセージが込められた作品の数々は必見。是非とも会期中に足を運んでみてはいかがだろうか。
For Freedoms : https://www.instagram.com/forfreedoms/
WIDE AWAKES: https://www.instagram.com/wideawakes/?hl=ja
Info
Installation art exhibition by For Freedoms
会期:2020 年10月29日[木]〜2020年11月29日[日]
会場:東京都渋谷区神宮前5-11-1 StandBy
時間:10:00 – 19:00
Instagram : https://www.instagram.com/s_tandby/?hl=ja
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