あどけなさの裏に秘められた有り余る才能。近年の活躍でうらなうU-KISS・JUN、2020年の飛躍。
ひとりの韓国出身アーティストが目覚ましい活躍を見せている。
彼の名前はJUN。韓国のアイドルグループ・U-KISS(ユーキス)のメンバーである。近年では本業であるK-POPアイドルとしての活動にとどまらず、ソロアーティストや俳優など、幅広い活動を展開する。彼のマルチな才能に日韓のシーンがようやく気づきはじめたところだ。この記事では、U-KISS・JUNのプロフィールを踏まえ、その活躍と今後の飛躍に迫っていく。
U-KISS・JUNのプロフィール
JUNは、韓国出身、1997年1月22日生まれのシンガー兼俳優。17歳だった2014年、韓国のアイドルグループ・U-KISS(2008年結成)に途中加入しデビューすると、一躍人気メンバーとなった。同グループでは歌唱だけにとどまらず、ラップやダンス、作詞、作曲も担当。韓国語で末っ子を意味する「マンネ」と呼ばれ、加入以前のファンからも愛されている。2017年ごろからは、数々の人気ドラマに出演するなど、俳優としての活動も展開。2019年には念願だった日韓でのソロデビューも果たした。U-KISS・JUNは、まさにいま最も注目される韓国出身アーティストのひとりである。
本名:イ・ジュニョン
生年月日:1997年1月22日
血液型:AB型
身長/体重:186cm / 63kg
U-KISSでの担当:ラップ、ボーカル
趣味:サッカー
特技:ビートボックス
U-KISSでの活動にとどまらないJUNの活躍
次世代イケメン俳優として話題に
先に紹介したように、近年のJUNは俳優活動にも力を入れている。
2017年、韓国・tvNドラマ「付岩洞の復讐者たち」にスギョム役で出演し、イケメン俳優としてたちまち注目を浴びるようになると、2018年には韓国・MBCドラマ「別れが去った」にミンス役で出演。アイドル離れした高い演技力が評価され、この年、「大韓民国文化芸能大賞」「MBC演技大賞」の新人賞2冠を獲得した。
さらに2019年には、韓国・OCNドラマ「ミスター期間制」へと出演。サイコパスという難しい役柄を熱演し、“演技ドル(演技が上手なアイドル)”として不動の地位を確立している。同ドラマは、放送回を追うごとに視聴率が伸び続け、最終回ではついに時間帯視聴率1位の記録を打ち立てた。話題作への出演により、彼の活躍は韓国で誰もが知るところとなり、その人気は日本へも飛び火しつつある。
2020年には、前年秋に韓国にて放送されたSBSドラマ「グッドキャスティング」や、KBSドラマ「蹴れ、なれ」が日本でも放送予定だ。着実に俳優のキャリアを積み重ねるJUNは、この両ドラマでも主要な役どころとしての名演が期待されている。
アーティストとしてソロデビュー
JUN(from U-KISS) / 【MV】Phenomenal World
2019年4月には、韓国に先駆けて日本でソロデビューも果たした。デビューシングルのタイトル楽曲「Phenomenal World」は、イントロから流れるシンセドラム、シンセベースの重厚なサウンドが印象的なR&Bチューンだ。同楽曲にはスローテンポながらJUNの持つパフォーマンスの魅力が凝縮されている。「Aメロは男性的な太く低いウィスパーボイス、ブリッジは女性的な高音のファルセットボイス」といったような、パートごとに最適化された彼の表現は、高いレベルの歌唱力を持ち合わせているからこそできる芸当である。さらにサビではダンサーも顔負けのキレのあるダンスを披露する。17歳でデビューし、音楽をホームグラウンドとしてきたアーティスト・JUNのすべてが詰まっているのが「Phenomenal World」なのだ。まさにそこには彼の“驚異的な世界”が広がっている。
実は、U-KISSに参加した当時の彼は、同グループが6人組だったこと、途中加入の最も若いメンバーであったことなどから、1フレーズしか歌えないケースが多くあった。悔しい想いをしてきた彼は、アーティストとして、さらにはU-KISSのメンバーとして、自分に何ができるのかを模索してきたという。一時は夢を諦めようかと考えたこともあったが、それでも夢を追うため、地道に練習を続けてきた過去がある。日本におけるデビュー楽曲「Phenomenal World」は、JUNにとってのひとつの集大成とも言える楽曲なのかもしれない。
이준영(LEEJUNYOUNG) – 1ST SINGLE ALBUM [GALLERY] “궁금해(Curious About U)” M/V
また、2019年12月には、母国・韓国でもソロデビューを果たす。紹介した楽曲「Curious About U」は、本名であるイ・ジュニョン名義でリリースされた韓国でのデビューシングル「GALLERY」のリードトラックだ。この楽曲で彼は「Phenomenal World」とはまた違った姿を見せてくれている。
8ビートの生ドラムでスタートする同曲は、全体を通してポップでアイドルらしい楽曲へと仕上がっている。MVに収められたすべてのパフォーマンスからは、JUNの「マンネ」としての一面を垣間見ることが可能だ。サビのコード進行はいかにもK-POPといったもの。ファンに求められる姿によって表現を変える、アイドルの彼がそこにはいる。
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