「ゼルダの伝説 夢をみる島」のリメイク版が発売。時を超えて愛される人気シリーズを掘り下げる
任天堂が誇るアクションアドベンチャーの人気シリーズ「ゼルダの伝説」。ゲームフリークならだれでもその名を知る一大シリーズだ。2019年9月20日には第4作「ゼルダの伝説 夢をみる島」が21年ぶりにリメイクされ、大きな話題となった。このリメイクをきっかけに、初めてシリーズ作品をプレイした人も少なからずいるはずだ。
同シリーズはどのようにして人気シリーズとなったのか。今回のコラムでは、「ゼルダの伝説」シリーズを掘り下げていく。
「ゼルダの伝説」の歴史
「ゼルダの伝説」は、1986年に第1作が発売されたアクションアドベンチャーシリーズ。これまでにスピンオフ作品などを含め、20作以上(リメイク除く)のタイトルが発売されている。シリーズ中ほとんどのタイトルが、見下ろし型・3人称視点のゲームビューを特徴としており、“悪からゼルダ姫を助ける主人公・リンクの冒険”をシナリオの軸とする。レベルアップの概念はなく、キーアイテムの取得によって主人公を強化するゲームシステムを持っている。
初代「ゼルダの伝説」のプレイ映像(※バーチャルコンソールのもの)
第1作「ゼルダの伝説(86年)」と第2作「リンクの冒険(87年)」は、ファミリコンピュータ・ディスクシステムで発売された。同ハードはファミリーコンピュータの拡張システムで、カセット型のソフトより大容量である点などを売りとしていたが、技術の進歩によってカセット型ソフトの容量が増加へ向かうと少しずつ衰退した。そのため、同ハードで発売された2作については、ゲームフリークにも馴染みのある人が少ない。スーパーファミコンで発売された第3作をシリーズ最初の作品と思っている人も多いのではないだろうか。
第3作「神々のトライフォース」のプレイ映像(※バーチャルコンソールのもの)
第3作「ゼルダの伝説 神々のトライフォース(91年)」はスーパーファミコンで発売されたこともあり、売上本数以上に同シリーズの浸透に貢献した。ぼくと「ゼルダの伝説」シリーズの出会いもこのタイトルだ。当時少年だったぼくは友人の家で「神々のトライフォース」を見つけ、友人から借りる形で“最初のゼルダの伝説”をプレイした。子どもには簡単にクリアできない難易度だったが、夢中でプレイしたことをいまでも覚えている。現在でもシリーズベストタイトルに挙げられることが少なくなく、スーパーファミコン時代の金字塔的タイトルとなっている。
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