テーマを変えて様々なひとに選曲をお願いしている「MIXTAPE」企画。今回のテーマは、ずばり東京。東京と名のつく曲はたくさんあるし、いろんな人が東京に対する思いを持っている。だけど、東京は広い。場所によって、聞こえてくる音も思い出す曲もちがう。東京出身のひとも、地方から出てきたひとも、いまは遠くから東京を眺めるひとまで。「東京」をテーマにどんな曲を選ぶのか。
心地よく耳に残るサウンドと独特な歌詞の遊びがやみつきになる、注目のバンドMONO NO AWAREの玉置周啓(Gt./Vo.)と加藤成順(Gt.)にとっての「東京の音楽」とは。
くるり『ハイウェイ』
友達とドライブする時によくかけていた。目的地は決めずにただ走るドライブ、あのワクワク感は地元では味わえなかった。高速道路は関越道が好きです。(加藤)
井上陽水『TOKYO』
子どもの頃に聴いて、勝手に自分の東京像が膨らんでいくのがわかった。メロディラインも、声も、東京だなと感じさせるし、分かりやすい言葉で、シンプルなのに、これだけ東京の魅力をうたっていることにグッとくる。(玉置)
東京事変『群青日和』
八丈島でも流行っていた東京事変。新宿、伊勢丹と当時はまだよく分からない東京の場所やデパート。他の曲にも銀座や後楽園、池袋など次々と出てきて自分の知らない世界だなと思いつつも、何だか惹かれたものがありました。(加藤)
銀杏BOYZ『東京』
二人の関係が終わったら、もはや住む世界が違ってしまうとさえ思ってしまうほどの悲しみを、東京と田舎という対比はよく表してくれるなと思う。失意とか、別れ、というものに、夢の世界であったはずの東京を象徴として当てはめている気がして、グッとくる。(玉置)
山下達郎『DOWN TOWN』
週末の都会はキラキラしてるイメージ。僕も休みの日はよく飲みに行きます。(加藤)
Passion Pit『Take a Walk』
アメリカの音楽だが、歌詞を読んだとき、この構図は、東京にも通じるところがあると感じた。さまざまな人が、この街で翻弄されている。「それでも、歩こう」という言葉が、前向きにも、悲愴的にも感じられて、グッとくる。(玉置)
フジファブリック『茜色の夕日』
東京で初めて星を見た時にこの曲を思い出しました。東京は空気が汚くて冷たい人が多いイメージだったけれど、駅から少し離れると故郷を思い出す道や心やさしい友達がたくさんいて、居心地がいい場所にいつの間にかなっていた。(加藤)
「東京の空の星は見えないと聞かされていたけど見えないことはないんだな」という歌詞が、知っていたはずなのに、地元から東京に出てきて初めてちゃんと聞こえてきた気がした。夕日の落ちる頃に考え始めて、いつのまにか夜になっているところがグッとくる。(玉置)
Radiohead『Kid A』
僕の地元から東京に向かう主な手段は飛行機なのだが、ベルト着用サインが点灯する際に鳴る効果音に似た音色が、あの東京にいく前の緊張と興奮をなぜか思い出させる。また、満員電車の中でこれを聴いているとなぜか周囲の息遣いやイライラが気にならなくなるところにグッとくる。(玉置)
8月1日発売、ニューアルバム『AHA』から東京都八丈島で撮影したリード曲「東京」のMVを公開。
PROFILE
MONO NO AWARE
バンド名のごとく曲ごとにその曲調は大きく流動しつつも、一筋縄ではいかないメロディラインと、言葉遊びと独特のリズムに溢れる歌詞で、どの曲も喜怒哀楽では測りきれない感情を抱かせる。2018年8月に、2ndフルアルバム『AHA』をリリース予定。
MONO NO AWARE
NEW ALBUM『AHA』
2018.08.01 Release
PECF-3207 / ¥2,315+税
[収録曲]
01. 東京
02. 機関銃を撃たせないで
03. そういう日もある
04. DUGHNUTS
05. 轟々雷音
06. ひと夏の恋
07. 勇敢なあの子
08. かごめかごめ
09. 窓
10. センチメンタル・ジャーニー
『東京』先行配信 URL
https://ssm.lnk.to/tokyoPR
『AHA』リリースツアー「OHO」
9.28(金)札幌COLONY◎
10.12(金)福岡the voodoo lounge◎
10.13(土)広島4.14◎
10.26(金)仙台enn3rd◎
10.30(火)大阪Shangri-la★
10.31(水)名古屋TOKUZO★
11.16(金)東京LIQUIDROOM★
◎ツーマン ★ワンマン
先行チケット発売中!
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