月ごとにテーマを変えて、様々なひとに選曲をお願いしてきた「MIXTAPE」企画。今回のテーマは、ずばり東京。東京と名のつく曲はたくさんあるし、いろんな人が東京に対する思いを持っている。だけど、東京は広い。場所によって、聞こえてくる音も思い出す曲もちがう。東京出身のひとも、地方から出てきたひとも、いまは遠くから東京を眺めるひとまで。「東京」をテーマにどんな曲を選ぶのか。生まれ育った町でコーヒースタンドを経営し、日々コーヒーを淹れながら東京と人を見つめる「DAILY COFFEE STAND」店主・小川優さんの「東京の音楽」。
1.DOWN TOWN/SUGAR BABE
「東京の音楽」と聞いて真っ先に思い浮かんだ曲です。いつまでも色褪せないCITY感。
2.東京は夜の七時/ピチカート・ファイブ
僕が小学生だか中学生だかの頃に4つ上の姉の部屋からよく聴こえてきていました。
当時の姉はコギャルで渋谷とかで遊んでてとても大人で憧れでした。
3.Automatic/宇多田ヒカル
当時MVをみて「よくわからんけど本物だ!これが本物のイケてる人だ!」と衝撃を受けたのを憶えています。
テトリスも強くて尊敬していました。
4.駆け抜けて性春/銀杏BOYZ
大学入試をさぼって池袋のTOWER RECORDに行き発売日にCDを買いました。
東京での青春時代の音楽です。
5.Yellow Magus/cero
東京を出ている時に地方でceroのライブを初めてみて「東京にはこんなにカッコいい音楽をやっている人たちがいるんだな」と東京に思いを馳せていました。
6.Hourglass/Vito Foccacio
高校の同級生で15年来の友人。会えばくだらない話ができる東京の友達。マイメン。ずっとカッコよくて、ずっと新しくて、優しくて、楽しい人。
7.幽霊の気分で/坂本慎太郎
生まれ育っているものの、人の数も情報量もやっぱり東京は異常で息苦しく感じることもしばしば。
そんな時は幽霊の気分になります。発明だと思います。
8.あまり行かない喫茶店で/never young beach
この曲はお店が開店した日に流れていて、とてもハッピーな気持ちになりました。
お店が今の東京の生活の中心にあって、聴くたびにハッピーな初心に戻れる曲です。
9.『Rats』/夏目知幸
曲というよりアルバムでという感じなんですが。商店街の豆腐屋に行く曲だったり、色々あるけどタバコうまいなって曲だったり。ただの生活感が漂っていて、東京出身者の東京って意外とそういうところにあるのかもしれないなと。
10.夜を使いはたして feat. PUNPEE/STUTS
都会の街にでて歩いている時なんかに聴くと気持ちが良くて、人ごみの東京でも自分が主役のような気分にさせてくれる”肩風切ソング”です。
PROFILE
「DAILY COFFEE STAND」小川優
1986年東京都中野区生まれ。
高円寺のカフェ「here we are marble!」で働いた後、岡山県宇野で姉夫婦が立ち上げたショップ「bollard/BOLLARD COFFEE」にて、コーヒー業務を担当。
2016年6月、地元である中野区野方に"毎日やってる町のコーヒースタンド"「DAILY COFFEE STAND」をオープン。
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