関西発、2MC+1DJのメロフロートが11月15日に6thシングル『僕は走り続ける』をリリースする。今作はテレビ東京系アニメ『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』のエンディングに抜擢された注目の1曲。
2017年はメジャー1stアルバムと2枚のシングルをリリース、ワンマンツアーを3本も敢行しており、まさに飛ぶ鳥をおとす勢いを見せているメロフロート。今の現状をどう捉えているか訊いてみたら本当に包み隠さず話してくれたので、インタビューをしているこちらも熱くなってしまい、かなり熱量の高い内容に仕上がりました!
Photography_Reiji Yamasaki
Interview&Text_Satoshi Shinkai
Edit_Satoru Kanai
「ゴールが見えたら、あとはやるだけ」みたいな
左からDJ KAZUMA(DJ)、Yu-Ki(Vo.)、KENT(Vo.)
――インタビュー前にみなさんが走っている様子を撮影させていただきました。まずは、走ってもらった理由を説明しますね。
ミーティア : ひとつには新曲の『僕は走り続ける』とかけています。あと、音楽活動の面でもずっと走り続けている3人だからこそ、疲れ切った状態でお話を訊いたら面白いかな、と。
一同 : (笑)。
Yu-Ki : 余裕のない状態で紡ぎ出されるトークを期待してるわけっすね。だったら持久走でも良かったですね。
KENT : ホンマに汗をダラダラ流してる状態から、インタビューをするっていう。
――今日はこの周辺を走ってもらいましたけど、次回は1駅先まで走ってもらって……。
Yu-Ki : 着いた人から順番にインタビューをする(笑)。
――ちなみに体力はどんな感じですか?
Yu-Ki : 全然大丈夫ですよ。
DJ KAZUMA : 僕もまだまだイケますね
KENT : 僕は10代のような体力はもうないっす。体力測定したら50歳じゃないですかね。
DJ KAZUMA : 何の話やねん。
――(笑)。では、前作から振り返って話を進めていきますね。9月6日にリリースされた『ON THE ROAD』はメロフロートのこれまでの道のりと、これからどんな道を歩んでいくのかを示した作品なのかなと。
KENT : うんうん。
――その流れで、今回『僕は走り続ける』をリリースしたことにグッときました。アルバムで示した『ON THE ROAD』を『僕は走り続ける』という意味に感じて。
Yu-Ki : それは感じてほしいところでもあります。『ON THE ROAD』はメロフロートがメジャーデビューして初のアルバムで、「これがメロフロートや」っていう曲をふんだんに盛り込んだんです。ロックっぽいものやレゲエっぽいものがあったりとか、曲のバリエーションも豊富。これを聴けばメロフロートの全てがわかってもらえるんちゃうかなって。
KENT : そやな。
Yu-Ki : そういう意味でアルバムってひとつの区切りやと思うから、次はどんな曲を出すかって悩むんですよね。大きくテーマを変えるのか、それともアルバムの方向性を追求していくのか。2015年にメジャーデビューした時、メジャーという新しいフィールドでも自分たちの道を切り開いていきたいと思って『夢のカケラ』をリリースしたんです。で、今はあのときよりも気持ちが強くなっているし、タイトルの通り走り続けたいと思って『僕は走り続ける』って名付けました。
――『僕は走り続ける』って全然捻ってないし、すごくシンプルな言葉じゃないですか。逆にそれが潔いですよね。
DJ KAZUMA : そうっすね。僕らはややこしいのが苦手なのかもしれないです。
――あとは“歩く”じゃなくて、“走る”っていうのもメロフロートらしさを感じました。
Yu-Ki : 僕らは上手く頭を使えるグループではないと思うので、自分たちの体ひとつでやってきてる感じはあります。
DJ KAZUMA : そうやな。
Yu-Ki : 走ってないと不安になるんですよ。みんなもそうなんですかね? 僕らだけか?
KENT : そうちゃうんかな。何かをやってないと「サボってんちゃうん?」って思うのは職業病だと思う。
Yu-Ki : それはあるかもな。目標が決まったら、そこへの走り出しが早いんですよ。「ゴールが見えたら、あとはやるだけ」みたいな。
――メロフロートの目標ってみんなが目指すハードルではなくて、+αだと思ってて。路上ライヴの時もCDを100枚売りきるまで次の県へ行かないって、わざわざ大変な条件を自ら課していたし。
Yu-Ki : リスクを背負わないといけないって思ってます。
――それはどうしてですか?
Yu-Ki : 人って、自分に背負うものがないと絶対に動けないと思うんですよ。僕らが路上ライヴを始めたのは、ライヴハウスで歌ってても、お客さんをひとりも呼べない状態だったからなんです。だから自分たちから人前に出向くことにしました。路上ライヴで気に入ってもらえるのは、すごいことだと思うんです。良い音が出るわけじゃないし、ステージがあるわけでもないので。ありのままの素材だけでしか判断してもらえないんですよね。
――興味のない人を振り向かせるのは大変ですよね。
Yu-Ki : だけど、ただ歌うだけでもダメなんすよ。自分たちにリスクを課していかないと、エンジンがかからないんです。ただやっているだけにはなりたくない。
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