新しい音楽の形を生み出す「MOTION SONIC PROJECT」
自分の体の動きに合わせて音が出たら楽しいだろうな。そんなことを考えたことがありませんか?実はそんな憧れがもう間もなく実現するかもしれないのです。今回、ミーティアではウェアラブル型端末を使って、体の動きから音を出す、そんな夢のような体験ができる「MOTION SONIC PROJECT」を取材をしました。
「MOTION SONIC PROJECT」とは?渋谷モディ店頭プラザで行われた体験イベントやs**t kingzのスペシャルショーケースの模様をレポート! なんとショー終わりのs**t kingz(シットキングス)にインタビューも敢行しました。
MOTION SONIC PROJECTとは?
ソニー株式会社がテクノロジーを駆使して今までにない新たな音楽体験を創造する「MOTION SONIC PROJECT」。本プロジェクトは「身体の動きによって、誰もが自由に音を奏でられるようになれば、どんな新しい遊びや文化が生まれるだろう」という想いの元、発足されました。「人と音の関係をリデザインする」をコンセプトに、新進気鋭のアーティストらを巻き込むオープンイノベーションの形式で開発を進めています。マイクと6軸センサーなどを組み合わせたアイテムで、動作の軌道や緩急、揺らぎなどの情報を高精度に取得し、「カラダの動きを音に変える」「カラダの動きで音楽を操る」という、2つの体験を生みだします。
出典:Youtube
人間にとって体の動きと音は密接な関係です。音楽を聴くと体を動かしたくなりますよね。これは原始の時代から私たち人類に刻まれた本能のようなものではないでしょうか。その関係性を近代的なテクノロジーで表現することを可能にしたのが「MOTION SONIC PROJECT」。開発にはs**t kingzなど世界で活躍するダンサーなどの意見や体験レポートをもとに実験が進められているので、日々快適な音を生み出すマシンとして進化を続けています。
実験機ver5.0. 体験イベントレポ! s**t kingzも登場
世界が注目するクリエイティブフェスティバル「SXSW(サウスバイサウスウエスト)2017」でお披露目された実験機ver.5.0の実機を日本で初公開するとともに、実際に身に着けて “思いのままにカラダから音が出る“ 新感覚を体験できるイベントが3月26日(日)・27日(月)の2日間、渋谷モディ店頭プラザで開催されました。さっそくその模様をレポートしましょう。
会場に着くと、早くもステージには多くの観客が。スペシャルショーケースを披露するs**t kingzのファンも入れば、「MOTION SONIC PROJECT」に興味を持っている人もいるといった印象。実際にショーケースが始まると、ステージで繰り広げられているヤバいダンスパフォーマンスに、通りすがりの通行人も足を止め、いつの間にか会場は観客で埋め尽くされます。
この日、s**t kingzからkazukiとOguriの二人が登場。まずkazukiが端末の基本的な使い方をレクチャーするように踊っていく。この時点でもう「MOTION SONIC PROJECT」のすごさが伝わってきます。もはや普通に音源を流しているのと変わらないような音の鳴り方とダンスとのFIXが心地よいです。
kazukiがパントマイムのような動きでOguriを舞台袖から引っ張り出すと、今度は二人分の音がダンスとともに生まれ、音に厚みが増していきます。これはダンサーにとって新しい表現になるんじゃないか?そんな可能性を感じさせるパフォーマンスです。
kazuki&Oguriのキレのあるダンスと分かりやすいダンス表現力も相まって、かなりハイセンスなショーケースになっていました。
s**t kingzのショーケースが終わると、隣に設営されていた端末の体験ブースは長蛇の列に。子供から大人まで幅広い年代の方々が実際に、体の動きに合わせて音を出します。ブースからは「すごーい!」「なにこれ?!」「楽しい!」といった感想が聞こえてきました。シャイな日本人がこれほどテンション高く喜ぶなんて、よほど本能を刺激されているのでしょう。
筆者も体験してみました!
まずブースに入り、端末を装着します。
ここで、スタッフさんに動き方をレクチャーされ、さっそく手をパンチするように前に出すと「ドカーン!」という音が! 気分的にドラゴンボールの世界で、岩場に向かってエネルギー波を出したような衝撃でした。ダンスとしても使えますが、演技や子供の遊びにも使えそうです。筆者が子供の頃にあったら、絶対に欲しがっていたと思います。
その他にも、手の位置で流れる音源が変わる、動きに合わせた効果音が出る、体を叩くと楽器を叩いたような音がでる、ロボットダンスを踊ると本当にロボットが動いているような機械音が出るなど、多彩な音を奏でることができました。
これは将来、音楽知育としても利用できる可能性を秘めているのではないでしょうか?
詳しい動きと音の例はこちらの「MOTION SONIC PROJECT」のサイトで詳しく説明されています。
次ページ:s**t kingzに「MOTION SONIC PROJECT」についてインタビュー
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