「ダークサイド」って聞こえはだいぶ暗いイメージ。でも日々生きていれば悲しいこととか切ないこと、ちょっと独りになりたいこととか考え事したいこととか、もちろん落ち込むこととかあるのは当たり前。そんな時、そっとそばにいて寄り添ってくれる音楽を「ダークサイドな音楽」と呼ぶことにします。そうして気がついたらまた、明日に向かっている自分に気がつくのかもしれません。TOKYO FMグループミュージックバード『大西貴文のTHE NITE』のパーソナリティーとして活躍する大西貴文さんのMIXTAPEです。
Keith Sweat『Dressed To Impress』
今年デビューから30周年を迎えたKeith Sweat。スムース&セクシーなR&Bが特徴。今作はおよそ5年ぶりの新作。ヴォーカルグループSILK、Dru Hill、LSGでも共に活動していた故Gerald Levert等がゲスト参加。相変わらずスロウジャムをマンネリではなく美学として聴かせてくれています。今年7月で56歳。このスタイルを貫いて欲しいアーティストの一人です。
SILK『Love 4 U 2 Like Me』
Freak Me (93)の全米No1ヒットを持つ実力派グループ。10年ぶり新作が『Quiet Storm』。機械音が全盛のこの時代に人の温もりが感じられるR&Bなくしてはならない音楽の遺産かと。この曲はアルバムリリースに先駆けて 発表された作品で90年代のテイストを今にしっかりと伝えたお洒落なR&Bです。寒い夜じっくり聴いてみてください。
Joe『Hello』
SEXY VOICE JOE。93年のデビュー以来20年以上にわたり毎作1曲は代表曲を出し続けている彼の通算12枚目のアルバム『MY NAMEIS JOE THOMAS』から。マネージャーでもあるジェラルド・アイザック、デレクDOAアレン等が参加。この曲のオリジナルは2015年の大ヒット、アデル。オリジナルに忠実なのですが完全にJOEの曲になってます。
3月来日も決定しているJOE。今作からの楽曲も聴けるのでは。
Al Johnson with Jean Carne『I’m Back For More』
アル・ジョンソン(1948年〜2013年10月26日)ヴァージニア出身のシンガーが80年に発表した『Back For More』から。デュエットの相手フィリーソウルの歌姫ジーン・カーンはジャズピアニストのダグ・カー ンのもとで歌いノーマン・コナーズのフィーチャリングアーティストとしても活躍。この曲はのソウルフルなヴォーカルがいつまでも耳に残るデュエット。のちにカヴァーも存在。残念ながらアル・ジョンソンは2013年に亡くなってますが名曲をたくさん残してます
SHADOW『I CAN’T KEEP HOLDING BACK MY LOVE』
メロウ大王リオン・ウェア全面プロデュース。オハイオプレイヤーズの黄金時代を築いたビリー・ベック、ジェイムス‘ダイヤモンド’ウィリアムス等が結成したグループの80年のアルバムから。ほとんど知られていないグループですがほぼ全曲作詞作曲を手掛けているリオン・ウェアの存在は大きい。夜、じっくり聴くにはかなりオススメです。
Phyllis Hyman Michael Henderson『Can’t We Fall In Love Again』
81年リリースのアルバムからのタイトルナンバー。シングル第一弾にあたる曲でノーマン・コナーズを介して旧知の仲だったマイケル・ヘンダーソンをパートナーに迎えた珠玉のデュエットでアダルトな雰囲気を漂わせた二人の掛け合いが見事。このアルバムからは You Sure Look Good To Me、Don’t Tell Me Tell Her、 I Ain’t Asking 等名曲ぞろい。
Randy『Crawford Almaz』
アメリカのジャズ/R&Bシンガー。アルバム『Through The Eyes Of Love』からの一曲。アルバムのメインプロデューサーはチャプター8のメンバーだったマイケル・J・パウエル。ランディといえばクルセイダーズの名曲STREET LIFEが有名ですがこの曲は日本では91年にドラマの主題歌に起用され話題に。邦題はSWEET LOVE。泣きたい夜にオススメです。
Fourplay ft. Chaka Khan & Nathan East 『Between The Sheets』
オリジナルは83年リリースThe Isley Brothers のアルバムからのタイトルナンバー。オリジナルに負けず劣らずこの曲は93年のゴールドディスクを獲得した同名タイトルから。チャカ・カーンのヴォーカルと、ネーザン・イーストのベース、そしてなんと言ってもフォープレイの演奏も。オリジナルに忠実ながら見事にジャジーなアレン ジに。この曲も夜一人で聴くのもよし二人で聴くのも。
TABARU『ナミダ雲』
宮崎出身のシンガーTABARU。2015年10月2ndミニアルバム『HORIZONLOVE』をリリース。2016年1月から毎週水曜日深夜0時からミュージックバード配信番組『TABARU SWEET & SOUL』生放送を担当。2017年2月22日赤坂BLITZでワンマンライブ『Emotion』を開催。3月8日にニューアルバム『Emotion』をリリース。この曲はアルバムからのナンバーでTABARUの天使のような歌声の中にも力強さも感じられる一曲に仕上がっています。TABARUの独特の世界観をご堪能ください。
PROFILE
大西貴文
TOKYO FM 静岡K-MIX他で番組を担当。現在はTOKYO FMグループミュージックバード『大西貴文のTHE NITE』(月〜金21時〜23時55分生放送)の構成/選曲/DJ。その他DVD『岸道』(地球丸)シリーズ、DVD『カナモスタイル』(ワンワークス)シリーズ他TV、ラジオナレーション多数。
番組紹介 : 大西貴文のTHE NITE (月~金)21:00~23:55
番組ブログ : 大西貴文のTHE NITE ブログ
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