安らぎや柔らかさを感じる、ポップなクラブミュージック
CICADA(シケイダ)はクラブミュージックをベースにおいたサウンドをストイックなまでに生音で構築し続ける5人組のバンドである。
構成は城戸あき子(Vo)、櫃田良輔(Dr)、若林とも(Gt&Key)、木村朝教(Ba)、及川創介(Key)から成り、2012年12月に活動を開始した。
クラブミュージックでありながら、ボーカル城戸あき子のアートポップな声質により妥協を許さないCICADAの作品は一種の安らぎや柔らかさのようなものを感じさせる。抜けすぎていないその歌声は尖ったバンド内にある陽の拠り所のような存在だ。
いつまでもライバルでいることが、妥協を許さないバンドを作り上げる
なぜここまで妥協を許さないバンドになったのたか?というのは、メンバー間での明確なライバル関係だそう。相手よりも自分が上だと明確な意思表示をすることで、より良い作品を生み出していくための相乗効果になっているのだという。
メンバーの若林(Gt,Key)と及川(Key)が当のライバルメンバーとなるのだが、もとは別々のバンドで活動を行っていた。ヒップホップバンドで活動を行っていた及川(Key)の初ライブを若林(Gt,Key)が見た際、若林(Gt,Key)から及川(Key)にすぐ声をかけ、リスペクトの意を伝えたそう。
これがきっかけで二人のライバル関係が始まったそうだが、そんな二人が同じバンドで活動を行っているのは、お互いを認め合っているからに他ならない。
常にお互いを意識しつつも自分のスキルや可能性を信頼しているからこそ、「妥協を許さないバンド」としての自分たちのスタンスをドライブし続ける魅力を引き出しているのだろう。
これからのCICADAは?
2015年2月にリリースされた、全国流通版1st Full Album「BED ROOM」はHMV「エイチオシ」に選出されたり、マンスリープッシュとしてTOKYO-FMで特集されるなど、既に脚光を浴び始めており、音楽シーンを席巻するのも間近かもしれない。精力的に活動を続ける彼らだが、2016年5月には渋谷CLUB QUATTROにて自身初のワンマンライブを開催することを発表。現在のインディー・シーンに、間違いなく大きなインパクトと話題性を生み出す存在になろうとしている。メディア露出も比較的多く行っている彼らなので、これからもどんどん注目を集めていくことだろう。
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