2016年12月10日から2017年1月9日にかけて、hmv museumにて『SKY-HI MUSEUM OF CREATIVE WORKS』が開催されている。
SKY-HIのこれまでの活動が詰まった、ファン必見のミュージアムだ。
(ミュージアムのロゴは顔半分がペンキにまみれたロビー・ザ・キャット)
『SKY-HI MUSEUM OF CREATIVE WORKS』は大きく分けて3つのゾーンに分かれている。
《年表ゾーン》
会場に入ってまず目に飛び込んでくるのは、SKY-HIの10年間の軌跡が記された年表である。
「Ultra Naniwatic MC’sからSKY-HIというMCネームを貰う」からはじまるこの年表は壁一面を大きく飾っており、シングル、アルバム、ライブツアー、出演イベント等が詳細に記録されている。そのボリュームの大きさがSKY-HIの活動歴の濃さを物語っていた。
(1stシングル『愛ブルーム』MV。ソロメジャーデビューに至るまでにも長い歴史があった)
また、ミュージアム開催直前にSKY-HI自らペンを持ち直接書き足したエピソードもいくつかあり、SKY-HIの肉筆とともに彼のこだわりを確認することができる。
もっとも、活動範囲が広すぎて全て年表に載せきることはできなかったようで、そのほかの活動記録の詳細についてはSKY-HIのオフィシャルブログ『SKY’sTHE LIMIT』でチェックすることができる。
《名言ゾーン》
会場内の壁を彩るものは他にもある。SKY-HIの過去の名言の数々である。
ブログや作品のキャッチコピーから抜粋されたそれらのキラーフレーズは、SKY-HIの世界観を非常に分かりやすく表現している。
(心に残るSKY-HIの名言の一部)
それぞれの名言が大きく飾られた壁の前は、SKY-HIが紡ぎ出す言葉に贅沢にひたることのできる空間になっている。
特に、2017年1月18日発売予定の3rdアルバム『OLIVE』のキャッチフレーズとなっている「何度でも生きるんだ。今、その涙を愛そう。」は、これまで「生きる」ことを意識して作品を作り上げてきたSKY-HIの想いがより強く込められたフレーズとなっている。
(3rdアルバム『OLIVE』に収録されている『クロノグラフ』MV)
《Double Downゾーン》
会場内に常に流れているのは、12月14日に発売されたばかりの新曲、『Double Down』である。
今回のミュージアムの目玉のひとつに『Double Downゾーン』がある。MVの世界からそのまま飛び出てきたセットを、間近で見ることができるようになっている。
(『Double Down』MV。今回のミュージアムでフィーチャーされている曲のひとつでもある)
MV中でSKY-HIが使用していたマイク、ドラム等の楽器のほかに、SKY-HIに向かってペンキがぶちまけられていたシーンで使用された壁や服も展示してある。
もちろん、壁も服もペンキだらけだが、そこには刹那的なアートの要素も感じ取れる。
(髪の毛や口の中まで容赦なくペンキが掛けられていたあのシーンが蘇る)
まるで今にもペンキのにおいが漂ってきそうな生々しさに、『Double Down』のMVでも表現されていた、「やり直しの利かない」というSKY-HIの人生観を感じることができるだろう。
その他にも、展示の後半に設けられたラジオブースでは、開催日前日にSKY-HIダンサーズ(JUN、TAK-YARD、Money、Kensuke)ともに収録したというラジオが映像付きで流れており、和気あいあいとしたその様子から、SKY-HIとダンサーズの絆を感じることができる。
(『ナナイロホリデー』MV。ダンサーの魅力も詰め込まれた映像となっている)
実際にSKY-HIらが座った椅子などもそのまま残っているため、映像と併せて観ることで感慨深さを感じることができるのではないだろうか。
また会場内にはMV撮影時やライブ時の様子を収めた写真も各所に多く飾ってあり、SKY-HIが疾走してきたこの数年間を目で追いつつ確認することができる。
(MV撮影風景やライブ時の貴重な写真がパネルで飾られている)
さらにSKY-HIとSuper Flyersが大きく写されたフォトスポットも設置されており、パネルに自分の名前を書いて撮影することで、まるで自分がSuper Flyersに参加したような感覚も味わうことができる。
SKY-HIファンのFLYERSにとって、これ以上ないほどの来場の記念になるだろう。
『SKY-HI MUSEUM OF CREATIVE WORKS』は、SKY-HIのこれまで大事にしてきたもの、クリエイティブなこだわりを改めて実感することのできるミュージアムになっていた。
会場の出口付近には来場者が自由に書き込めるスペースが設けられており、既に訪れていた多くのファンがSKY-HIに向けた熱いメッセージを書き込んでいた。
(ロビー・ザ・キャットを中心に、来場者によるカラフルなメッセージが壁を彩っている)
SKY-HIの世界が惜しみなく詰め込まれた『SKY-HI MUSEUM OF CREATIVE WORKS』。
ラッパーであり、シンガーソングライターであり、エンターテイナーでもあるSKY-HIの魅力を改めて感じることのできる展示だった。
SKY-HI MUSEUM OF CREATIVE WORKS
会場:hmv museum
(東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷modi HMV&BOOKS TOKYO 6F)
会期:2016年12月10日(土)~2017年1月9日(月・祝)
11:00~21:00※入場は閉場の30分前まで
※12月31日 11時:00~18:30
※1月1日休館日
※1月2日 10:00~20:30
※1月3日 10:00~21:00
入場料:300円(※未就学児無料)
Text_MICHIRO FUKUDA
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