(ライブ直後のオメでたい頭でなによりのメンバーによるMEETIA独占コメント!)
2016年12月3日土曜日。『骸骨祭り2016』初日。
年の瀬も迫るこの時期のフェスはCDJが有名どころだが、この日は一足早くロック好きのパーリーピーポーが、幕張メッセに集結していた。
京葉線海浜幕張駅から幕張メッセの中まで、骸骨祭りのオフィシャルTシャツや、各々好きな出演アーティストのバンドTシャツ、また、他フェスのTシャツに、ハーフパンツ、黒いレギンスにスニーカーと言う姿で参戦する人の割合がかなり多い。最近では春夏秋冬・男女問わずこの格好をしている人が多い。これが流行のフェスファッションなのだろう。初日にはMAN WITH A MISSION、MONOEYESと言った実力派人気バンドや、いまノリに乗っている岡崎体育、夜の本気ダンス等が出演する日だったため、20代前半の若者が多かった。
会場の中に足を踏み入れると、目を引くのは大きな提灯を模した夏祭り会場のようなDJブース。ここではDJの他、お笑いライブの会場にもなっているようだ。ホール1つをつかったグッズ売り場にも長蛇の列ができている。お昼時になれば、ご当地グルメが並ぶ飲食ブースにもたくさんの人が並び、かき分けるのが大変なほどだった。
こういった大盛況の中、トップバッターを飾ったのが『オメでたい頭でなにより』だ。
この骸骨祭り出場枠を掛けたオーディション、『ROAD TO 骸骨祭り』をトップで駆け抜け見事出場を勝ち取った『オメでたい頭でなにより』。この詳細ついては先日配信されたMEETIAの記事でも紹介をしているので、そちらを参考にしていただきたい。
今回はまさに『オメでたい頭でなにより』の『超オメでたいフェスデビュー』に参戦してきた。
ここではその『超ハッピー!でオメでたい』、彼らの大のハレ舞台についてレポートしたい。
『超ハッピー!でオメでたい』ハレ舞台!~ラジオ編~
時刻は10時45分。すでに開演前の前説に耳を傾ける「オメでたい」若者たちの姿がある。先にあげた半袖短パンといういかにもライブ参戦という若者のほか、ふわっとしたスカートを履いている女子、よくよく見ると無地に寿司ネタが書いてあるTシャツを着た女子たちの姿も散見する。中には寿司そのもののTシャツを着ているものも。いかにこの場が「オメでたい」ものであるのかを感じ取ることができる。パーリーピーポー感が傍目から見て、うらやましい。
前日に赤飯(Vo.)がツイッターで告知をしていたものをばっちりチェックしているファンに抜かりはない。既にここでラジオの告知がされている。
我々 オメでたい頭でなにより は
white stage でトップバッター
【11:00】から!
いつものラジオあるから
【10:45】ぐらいから
スタンバってもらえると
フルコンプできます🙆>RT— 赤飯/セキはん👉オメでたい頭でなにより/コロナナモレモモ (@skeihan) December 2, 2016
10時50分。
「間もなく、トップバッター オメでたい頭でなにより です!」のコールで前説が終わると、「オメでたい頭でなにより 赤飯の~オールナイト開場!」という声とともに、ビタースイートサンバが流れる。あのオールナイトニッポンを模した赤飯(Vo.)のラジオ「オールナイト開場」は、もはや彼らのライブのお決まりとなっているらしい。
『Road to 骸骨祭り』の際には、このラジオで下ネタに振りすぎ、今回はその反省を踏まえ、計6時間、何をしゃべるかの内容を考えているそうだというMCから始まったラジオでは無難に(無難なのか……?)「元気が出るテレビ」を模した「元気が出る開場」といったコーナーや、ぽにきんぐだむ(Gt/Vo.)からのふつおたの紹介と称して、しっかり直近の告知をまとめ、会場の温度を徐々に上げていった。
『超ハッピー!でオメでたい』ハレ舞台!~本編 見よ!これが最先端の『ジャパニーズフェスティバル』だ!~
そして始まる本編。ラジオのフリのおかげか見る見るうちに人が集まってくる。そこにかかるSEはなんと、あのいいとものOP曲。それに合わせて入場するメンバーと、ハンズクラップで盛り上がるオーディエンス。
(会場は終始、基本このテンション。パーリナイ!※朝だけど)
曲の最後に重低音が入り、ここで1曲目『憂き浮きウォッチング』からライブがスタート。ところどころに笑っていいとものフレーズが盛り込まれているこの曲だが、印象的なのは「友達の友達はみな友達!」の歌詞。ここで一気にオーディエンスが前に押し出てくる。1曲目早々、ただ立っているだけでも床の振動が伝わってくる。途中ワイヤレスマイクの不接触というハプニングもあったが全体の雰囲気がそれを感じさせない程の盛り上がりを見せたスタートだった。
『友達の輪』が出来上がってきたところで2曲目『ふわっふー』。オイオイコールから始まるこの曲の歌いだしは「たわし買いませんか?」 どれだけふざけた曲かと思っても、意外と、赤飯(Vo.)とぽにきんぐだむ(Gt/Vo.)のツインボーカルが冴え渡る。特にサビ部分のコーラスは気持ちよい。
(オメでたはふざけたバンドだと思ってはいけない。歌も演奏もうまいし、聞き惚れるようなところも数多くあるのだ)
この時点で、オーディエンスの数は、ざっと倍ぐらいには増えていた。前方で盛り上がるファンはもちろん、少し離れた場所から見ている人たちも、底抜けに明るいステージに手を振ったり飛び上がったりしている姿が見受けられた。
ここから3曲目に繋がるMCへ。「今から変なことを言っていいですか~?」と会場を煽る赤飯(Vo.)。いったい何を言い出すのかと思いきや「今からこの幕張メッセを~お寿司屋さんにします!」とのこと。そいつは本当にめでてぇなぁと感心すると、あっという間に上手シャリ組、下手ネタ組とオーディエンスが振り分けられている。
さらに下準備と称してシャリには寿司酢代わりにクエン酸水、ネタには醤油代わりにウーロン茶を水鉄砲で撒くという派手なパフォーマンスが入る。ここでシャリとネタがドッキングして、寿司が生まれるという背景のようだが、まさにこれはWall Of Deathの準備ではないか……?! ん、いや、いいやちがうぞ。これこそまさに『wosushi~ウォールオブ寿司~』だ!!
サビで一気にぶつかりあうシャリとネタ。
何かと思っていたが寿司ネタTシャツを着ていた女子たちはこれに備えていたのだ。
日本のパーリーピーポーはピザより圧倒的に寿司を好む傾向にあることもあいまってだろう。オーディエンスのボルテージが上がる。やはり「寿を司る」と書く寿司の威力はそこはかとない。老若男女問わず、日本人は寿司と言う言葉に敏感なのだ。
いい感じのお寿司ができあがってきた中盤過ぎたギターソロのタイミングで、今度はできた寿司を回転させるパフォーマンスが入る。赤飯(Vo.)の合図でフロアに大きなサークル、そうそれこそ回転寿司屋ができあがり、激しいサークルモッシュ。想像はしていたものの、実際に目の当たりにすると迫力が全然違う。
(学園祭のようなコンセプトで作られているMVも特徴的。初めからここまでライブで盛り上げる演出を前提に作られたこの楽曲は、見るものの気持ちを無条件にハッピーにしてくれる。)
次のページは「そうか、これは盆踊り会場か!いよいよ盛り上がりは最高潮に!」
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