世界でも類を見ない独創的な技法で作品制作を行うアーティスト市川孝典(いちかわ こうすけ)
Untitled (woodland). 2023. Burnt paper. 170 _ 110 cm.Photo by 木奥恵三. ©2024 Kosuke Ichikawa/Soni. & Co. All Rights Reserved.
市川孝典のアートの冒険は、13歳でニューヨークへ移住したきっかけから始まる。その後ニューヨークにとどまらず各国へ移住。そんな波乱万丈な思春期の中で日常の記録をメモや落書きに記すことで安定を見出した。
その習慣がいつしからか自分の記憶を正確に描写する欲へと変化し、その為の完璧な素材と方法を探求し始める。その果てしない実験から、「Scorch Paintings (線香画)」と「Scrape Works」の技法が発見された。
「Scorch Paintings (線香画)」
[Detail] Untitled (woodland). 2022. Burnt paper mounted on wood panel. 150 x 380cm. Photo by 木奥恵三. ©2024 Kosuke Ichikawa/Soni. & Co. All Rights Reserved.
[Detail] Specimen (butterfly). 2011. Burnt paper. 26.5 _ 31.5 cm. Photo by 木奥恵三. ©2024 Kosuke Ichikawa/Soni. & Co. All Rights Reserved.
「Scorch Paintings (線香画)」では、温度や太さなどで60種以上の線香を使い分け、和紙に焦げ跡をつけていく。作業に入る前に、丁寧に時間をかけて頭の中で完全なイメージを作り上げてから、下書き無しで描く。
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