特集『村上淳と大橋トリオの、いつもよりちょっと深いところ』でカメラや音楽にまつわるエピソードを披露してくれた村上淳(むらかみじゅん)さん。現在公開中の映画『PとJK』、今年公開予定の『Amy said』、『blank 13』、ドラマW『北斗〜ある殺人者の回心〜』など、続々と出演作の公開が控える中、先日、J-WAVE 81.3FMのラジオ番組「Jeep® CREATIVE GARAGE」に登場。そこで語られた内容と、連動して公開されたインタビュー記事の言葉から見えてくる、村上淳さんの魅力を紐解きます。
番組概要:
J-WAVE 81.3FM 『Jeep® CREATIVE GARAGE』
Navigator:AKO、小牟田 亮(フイナム編集長)
ON AIR:毎月最終日曜 22:00-22:54
番組公式サイトはコチラ
10代の頃にスケートボードに熱中して培われた感覚
「実は、自分の中にこれといったルーツがなくて。ずっとコンプレックスだった。強いていうならスケートボードが、人生ではじめての表現活動だったと思う。20歳のときに、スケートはきっぱり辞めたんだけど、身体の奥底に染み付いてて、物事の眺め方はそのときから変わっていないかな」
「少しかっこつけていうと」と前置きを挟んだ上で、スケートボードは一種の「表現活動」だと語っていたムラジュンさん。大橋トリオさんとの対談でも「実は流行の最後尾をいっている」といった話が出ていましたが、スケートボードも「流行りに乗ってはじめた」そう。それでもわずか数年でスポンサードを獲得しプロになるほどのめり込んだスケートボード。その後、モデルや俳優をやるきっかけとなった藤原ヒロシとの出会いにもつながる、まさしく「原点」だったといえます。
俳優を一生の仕事に決めた理由
「20歳のときにはじめて映画の現場に立って、人生で何度目かの大きいカルチャーショックを受けました。叱られるわ怒鳴られるわ、ムラジュンがどうとかファッションとかトレンドとか関係ない。ひとりの人としてみてくれることが、心地よくて。そのときに、この仕事は一生やりたいって思いました」
10代で雑誌の表紙を飾り、その後次々と映画やCMオーディションの話が舞い込んだそう。そこで天狗になってもおかしくないところですが、現場では世間の評判どうこうは関係なく「ひとりの人間としてみてもらえる」ことが何より嬉しく、一生かけて取り組んでいきたいと思ったことが、現在まで続く「俳優・村上淳」のはじまりでした。ムラジュンさんのみならず、 俳優や女優の皆さんが魅力的なのは、ひとりの人間としての力が問われる現場に常に立っているからなのかもしれません。
ドライブを活用した、日常との距離感の作り方。
「俳優という仕事をする上で台本を読むことは重要な作業になるんですが、もらってすぐに台本を読むんじゃなくて、ぼくはちょっと間を置くようにしているんです。そういうときによくドライブしています。いつも通り音楽を聴きながら都内を走っているだけなんですけど、頭の片隅ではなんとなく出演する作品のことがあって。そうやって意識の流れを徐々に台本へと向けていって、しかるべきタイミングが来たときに家へ戻って読むんです」
「ぼくにとってドライブは、弓矢のつるを引く動作と同じです。まずはつるを緊張させるためにゆっくりと引っ張る。そうして放たれた矢はしっかり飛ぶでしょう? それと同じように、ぼくもドライブをしながら頭のネジを締めているんです」
俳優・DJ・デザイナーとあらゆるシーンで活躍するムラジュンさんだからこそ、ドライブの時間は積極的な「余白」として日常に欠かせないそう。車に乗る行為、時間をひとつアップデートしてくれるような考え方です。
POPであり、フラットであること
「ガーッとのめり込む性格だからこそ、すべての物の価値を等価にみるようにしています。自分が好きだったり、熱中していることにこそ、フラットでいられるように、実はすごく気をつけているんです」
番組のナビゲーターを務める『フイナム』編集長・小牟田さんが「ムラジュンさんって、すごくフラットですよね。何事に対しても」という言葉に対しての返答。それからもうひとつ、今大切にしていることに「POPであること」を挙げていました。ドラマ『銀と金』で共演したリリー・フランキーさんから頂いた言葉で、「あらゆる活動において意識している」ほど影響を受けているのだそう。
村上淳の理想像
「正直ぼくは過去のことなんて一切気にしていないです。『ムラジュンだからかっこいい』じゃなくて、知らない人が見て『あのオジサン、誰だか知らないけどかっこいい』というのがぼくの理想。そう思ってもらうためには日々自分をアップデートする必要があるんです。日々無理をせず、昨日より今日をよくしよう。そう思いながら毎日を過ごしています」
ラジオ番組と同時に公開されたインタビュー記事で語った一言。全男子が、そうでありたいと思わせる言葉です。
<Infromation>
CREATIVE GARAGE
〈ジープ〉と〈ジャーナル スタンダード〉が提案する新たなコミュニティプロジェクト「CREATIVE GARAGE」。衣・食・住のブランドと、ウェブマガジン『フイナム』、ラジオ局『J-WAVE81.3FM』、合計6つのレーベルが集い、あたらしい創造に向けて動き出していくプラットフォームです。今回内容を一部抜粋したラジオ番組をはじめとして、『フイナム』での特集記事、各ブランドでの商品開発など、さまざまな取り組みが行われていくそう。
コンセプトムービーはコチラ↓
>>今回ご紹介したインタビューの全編はコチラから読むことができます。
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