お酒×音楽という角度からみたアイドラの魅力〜来場者インタビュー〜
『MUSIC FIGHTERS』は、クラブミュージックとバンドサウンドなど、異色と言える共演を実現させるまったくあたらしいイベントである。そのあたらしいイベントにアイドラが出演者として抜擢された理由について、イベントプロデューサーはこうコメントしている。
「常に音楽と一緒に歩んできたZIMAは今年20周年を迎え、そのZIMAを支えてくれている人々をMusic Fighters(音楽を愛し、音楽と戦う人たち)と呼んでいます。これは、音楽を受け取る側(オーディエンス)だけではなく、提供する側(アーティスト)も一緒です。
アイドラはどうしてもルックスやその活動が先行し音楽の部分がなかなか前面に出てこないことが多いですが、初めて彼らの楽曲を聞いたとき、新しい音楽を提供しようとする姿勢がしっかりと曲に反映されていると感じました。彼らの音楽は洋楽にあるメロディ、特にマルーン5などを彷彿とさせ、ロックファン以外の音楽層にもしっかりと届くと思います。ロック=難しいと思っている若者、女性層を彼らが取り込み、そのファンが他のロック音楽に広がっていくことでJロックの勢いをますます広げていくのではと考えております」
Zima Music Fightersプロデューサー
読者諸兄は、アニメや漫画などに影響されてスポーツを始めたり、職業を決めたりした経験はあるだろうか。オマージュやカバーを先に耳にしてから元ネタの音楽を知って、好きになったことはあるだろうか。
アイドラは、クラブっぽいバンドサウンドという今までにない独自性を持ちながらも、メンバー一人一人が幅広いジャンルの音楽を愛し、それらのエッセンスを巧みに取り入れている。アイドラが好きになったことがきっかけでどっぷりと音楽の深みにハマった人は後を絶たない。
オープン時間に、アイドラファンの方々に突撃インタビューをしてみた。
客層は半分くらいが20~30代の女性。経験豊富なマダムたちもけっこう多い。高校生の娘さんがいる女性客は「昔聴いた80年代の曲とリンクしているところはあるんだけれど、それが生まれ変わって進化しているような感じ」と彼らの楽曲を評する。
3人組で来場していた女性たちのうちのひとりは、「ランニング中にたまたま聴いて好きになった」とのこと。声と音楽からにおいたつ色気に惹かれ、調べてみたら見た目もドンピシャだったので、ライブに行くようになったという。
見た目の美しさだけでなく、芯が強くこだわりが垣間見える楽曲づくりは耳の肥えた観客たちに高く評価されていた。
男性2,3人組でライブに来ている客もちらほらいた。ファッション面や考え方など、ヴォーカルの悠をお手本にしているという方もいた。
ある男性客は「アイドラの魅力はおしゃれ感。音楽好きな兄に教えてもらったのがきっかけ」と語る。アイドラのほかにはAwesome City ClubやBAWDIES、The 1975が好きだという。
クラブサウンド的な曲もあるけれど、純正ロックファンでも違和感なく聴けるのは、アイドラの徹底した「音楽をとことん楽しむ」という姿勢からであろう。ロックだろうとクラブだろうと、音楽は楽しみ、酔いしれるためにある。
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