「変幻自在な存在」米津玄師。ハチ名義の時代から楽曲制作、イラスト、動画を全て自ら手がけ、唯一無二の世界観をつくりあげ、米津玄師(よねづけんし)名義で活動を始めてからも毎回新作を発表するごとに新たな試みをし続けています。通常ヒットを飛ばした後は同じ路線を続けるというのがセオリーですが、彼はそこでがらっと違うことを始めてしまう。変化を嫌う日本人が多い中、その恐れを知らない姿勢が彼の圧倒的な人気をつくりあげている気がしてなりません。
今回の8選ではそんな米津玄師名義の楽曲の中から代表曲8曲をセレクト。気に入った楽曲が見つかったら、ぜひアルバムなどもチェックしてみてください。才能の底知れなさにきっと衝撃を受けるはずです。
米津玄師
1.アイネクライネ
https://youtu.be/-EKxzId_Sj4
東京メトロ「Color your days.」CMソングに起用され、米津玄師の名を全国区に大きく押し広げたのがこの名バラード『アイネクライネ』です。彼のもっとも有名な楽曲はおそらくこれでしょう。今では10代、20代の若者のカラオケスタンダードナンバーにもなっています。楽曲はもちろん、暖かさあふれる色使いが特徴のミュージックビデオもすごく素敵で、楽曲制作、イラスト、動画と全てを手がける彼のマルチな才能が爆発した傑作といえるでしょう。
2.LOSER
https://youtu.be/Dx_fKPBPYUI
楽曲制作、イラスト、動画に加え、新たにダンスに挑戦したのが本作。とても初めてダンスにトライしたとは思えない凄まじい動きを見せており、彼の才能の底知れなさを感じさせます。ディスクロージャー、カシミアキャットからスピッツまで、音楽を幅広く聴いている彼が、キャッチーさを忘れずに国外のダンスミュージックエッセンスをうまく取り入れた意欲作。
3.MAD HEAD LOVE
https://youtu.be/xCIJJ2Rb368
ボーカロイドを使う際の名義であるハチ時代の名曲『マトリョシカ』や『パンダヒーロー』、『ドーナツホール』が好きな人はきっとこの曲も好きなはず。中毒性物質を極限まで詰め込んだ高速ロックナンバーです。不協和音的な演奏の違和感、メロディーの気持ちよさ、快と不快がうまく手を結び混ざり合ったような不思議な魅力があります。
4.メトロノーム
https://youtu.be/Qa9PkDZkyHg
『アイネクライネ』と同じく、楽曲制作、イラスト、動画まで全て彼一人によってつくられた『メトロノーム』。歌詞では、人間関係のすれちがいが、少しずつずれていってしまうメトロノームになぞらえられており、思わず胸が締め付けられます。ミュージックビデオに登場する少女の描き方も楽曲の雰囲気をうまく引き立てており、「素晴らしい」の一言です。筆者の一番お気に入りの楽曲でもあります。
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