作曲家?ミュージシャン?多方面で活躍するマルチアーティスト!
相対性理論のボーカルとしても知られるやくしまるえつこ。
特徴的な声と彼女の作り出すサウンドに酔いしれるリスナーも多いはず!相対性理論の活動の傍らで個人としてEテレの教育番組の音楽制作やナレーションなど、マルチな活躍を続ける彼女の魅力は何なのか…。
今回は、先日の『CIRCLE ’18』でもパフォーマンスした相対性理論のフロントマンやくしまるえつこにフォーカスし、魅力に迫っていこうと思います!
あ、名前は似ていますが、薬師丸ひろ子さんではありませんよ!(笑)
ちなみに薬師丸ひろ子さんの名曲は「Woman “Wの悲劇”より」だと思います。余談でした…。
やくしまるえつこってどんなアーティスト?
やくしまるえつこの肩書きは多く、作詞家・作曲家・アーティスト・プロデューサーなどマルチな活動を続ける人物で最近ではナレーションや朗読など特徴的な声を生かした仕事もしており、今の音楽界に欠かせない存在でなおかつ武蔵野美術大学を卒業し絵やイラスト、アートの分野でも活躍するマルチアーティストの一人です。
また共同制作者もかなり豪華で坂本龍一、鈴木慶一、近田春夫、高橋幸宏など日本音楽界の重鎮たちと共演や共作を行い、ポップソングから、ジョン・ゾーンのコブラのような即興セッションへの参加まで、ボーダーレスな活動が特徴的です。
そして一番の特徴である彼女の声はレコーディングエンジニアによると、小さな声で話しても遠くまでよく聴こえるほど、倍音成分が非常に多い特殊な声質らしく、この声を持っている彼女だからこそ生み出せる音楽があるのかもしれませんね。
相対性理論について知りたい!
相対性理論『LOVEずっきゅん』
やくしまるえつこの名前が世間に知れたのはやはり相対性理論の存在が大きいかと思います。
相対性理論は2006年にやくしまるえつこ、永井聖一、真部脩一、西浦謙助の4名で結成されたバンドで、『ポストYouTube時代のポップ・マエストロ』、『全天候型ポップ・ユニット』、『ポップ・シークレット・プロジェクト』を自称し、実験的なサウンドでリスナーの心を引きつけて離さない魅力的なバンドです。
現在までに小山田圭吾や渋谷慶一郎など名だたるアーティストも楽曲に参加し、その独自のセンスは結成から変わることなく今もなお個性的な楽曲を世に発信しています。
また、上記の動画「LOVEずっきゅん」も収録されている自主制作で発売されたアルバム「シフォン主義」はライブ会場と通販のみであったにも関わらず4000枚も売れ、全国流通盤としてリマスターされ、 タワーレコード全店ウィークリーJ-POPインディーズチャートで1位を獲得しています。「LOVEずっきゅん」は歌詞の可愛らしさとサウンドのかっこよさのギャップがとてもいいですよね!筆者も専門学生時代よく聴いていました。
では、相対性理論の魅力は一体何なのでしょうか?
筆者が思うに、彼女たちの魅力は日常から非日常へ誘うセンスかなと思います。ライブや楽曲演出は普段生活をしている日常では思いつくことのないようなものばかりでイヤホンを耳に差して相対性理論を再生する。そんな簡単な動作だけで異空間に連れて行ってくれるサウンドの数々は流石の一言です。
『CIRCLE ’18』(2018年5月12日) 相対性理論 ライブ写真
『CIRCLE ’18』(2018年5月12日) 相対性理論 ライブ写真
写真は先日行われた、フェス『CIRCLE ’18』の一コマですが、幻想的な雰囲気と光の使い方はセンスに溢れています。
この雰囲気の中で聴く、やくしまるえつこの声はきっと鳥肌ものでしょうね!
これだけは聴いておきたいやくしまるえつこサウンド
さまざまな活動を行う、やくしまるえつこ。NHKのみんなのうたやバンドでの活動、それに個人名義での活動は今後も目が離せません。今回はこれだけは押さえておきたい、名曲の数々を筆者の独断でオススメしちゃいます。魅惑のサウンドに恋してくださいね!
ヴィーナスとジーザス
やくしまるえつこ – ヴィーナスとジーザス radio onsen eutopia ver.
アニメ『荒川アンダー ザ ブリッジ』のオープニングテーマに起用された、「ヴィーナスとジーザス」。
やくしまるえつこがティカ・α名義で制作し、やくしまるの2枚目のシングルとして発売された楽曲です。
アートワークやMVもかなり豪華で、ジャケットイラストは、同アニメ「荒川アンダー ザ ブリッジ」の原作者、中村光とやくしまるとのコラボレーション描下ろしジャケットとなっており、MVの監督は真鍋大度が務め、3Dカメラで撮影されたやくしまるが小さな粒子で表現され、その粒が動きまわってさまざまに形を変えていくという映像内容になっています。
アニメの世界観と彼女の声がうまくハマった楽曲でファンの中でも人気の楽曲の一つです!
ニュームーンに恋して
やくしまるえつこ -ニュームーンに恋して
「美少女戦士セーラームーンCrystal」第1弾OP曲の「ニュームーンに恋して」。
この楽曲もやくしまる節炸裂の名曲です。また主題歌をトータルプロデュースしており、アーティストとしての彼女とプロデューサーとしての彼女の顔両方が垣間見れる贅沢な楽曲に仕上がっています。
女の子の永遠のバイブルといってもいいセーラームーンとやくしまるえつこのコラボレーションは必聴です!
わたしは人類
やくしまるえつこ -わたしは人類
9thシングルである「わたしは人類」はイオテクノロジーを駆使して制作された。微生物シネココッカスの塩基配列を元に楽曲をつくり、それをDNA変換して再度その微生物に組み込んだこの作品を、音源と遺伝子組換え微生物で発表した楽曲。
世界初の試みが話題になりましたよね。やはり、彼女の感性には流石という言葉しか見つかりません。
以前から興味があったものを形にして、世界へ発信する行動力は見習わなければと感じさせます。楽曲のみならず、彼女の創作に対するエネルギーにも注目していこうと決心させた特別な楽曲ですね。
やくしまるえつこは感性の人。年齢も30歳になりこれからどんな形で音楽界に貢献していくのか大変楽しみなアーティストです。多方面で活躍する彼女だからこそ生み出せる楽曲は音楽に興味のない方にも響くものになっています。
相対性理論のバンドサウンドはもちろんやくしまるえつこ個人でのサウンド両方に期待して、今後も聴き続けようと思います。
個人的にはYMOとのガチコラボレーションがみたい。もちろんその時のギターとピアノは渡辺香津美と矢野顕子で!
やくしまるえつこ公式サイトhttp://yakushimaruetsuko.com/
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