新メンバー初インタビュー。「こりゃあ、すげえグループになりますよ」(荻野可鈴)
あらためて、新メンバー3名を加えた7名が一列にステージに並ぶ。
荻野可鈴は「水無瀬でしょ、山下でしょ、山口でしょ。で、志田に、小林に、京佳、そして荻野? ……こりゃすげえグループになりますよ。だって夢アドにこれ(水無瀬)だよ? ねえ? 最年長(水無瀬)と最年少(山下)が変わって、デカイのも増えて(山口)、すげーこっちゃだよ、こりゃあ。一歩一歩、みんなと一緒にがんばっていきたいと思いますので、これからもみなさんぜひ、新生夢アドを応援よろしくお願いします!」とコメント。2月12日に豊洲PITで開催される『ULTRA YUMELIVE!2018』へ向けての意気込みを語った(ちなみに、2月12日は水無瀬ゆきの誕生日でもある)。
その後は、メディア向けのフォトセッションとインタビューが行われた。
ミーティアもインタビューをさせていただいたので、その一部を抜粋。
――山口はのんさんに。すごい逆転劇だったと思うが、勝因はなんだと思いますか?
山口はのん : イベントのない最後の2週間、アピールするところがTwitterやShowroomしかなかったけど、Showroomをたくさんしたことが大きかったと思います。深夜2時くらいまでやったりしました。
――山下彩耶さんに。1人だけ北海道で、年齢も他の候補生と離れていましたが、何がいちばん大変でしたか?
山下彩耶 : 難しい言葉がわからなくて、候補生の会話についていけなかったこと。あと、移動距離が長かったことも大変だったけど、メリハリがあったなとも思います。
京佳 : たとえばどんなことがわからなかったの?
山下彩耶 : 漢字が読めなかった(笑)。
荻野可鈴 : 日本語は勉強していこう。
志田友美 : わたしが教えてあげる!
ユメトモ一同 : えーーーー!?
荻野可鈴 : ゆうみ、だまれ(笑)。
――最後に水無瀬ゆきさん。水無瀬さんは他の候補生と違って唯一、周りと競争していませんでした。ずっとこのレースを「自分との戦い」と言っていて、最初から最後までブレがなかった。なぜそんなふうに思えたんでしょうか?
水無瀬ゆき : 「打倒自分」には2つの意味があります。このオーディションの二次審査で、「他の人と比べたときに違うところはどこか?」と聞かれたとき、わたしは何も答えられませんでした。この候補生期間で、自分がどういう人間でどこをアピールできて、どこを好きになってもらえるのか、好きになってもらうためにはどうしたらいいのか、それをずっと課題にしていました。それがひとつの打倒です。もうひとつは、自分はいままで、バイトバイトバイト、ニートニート、のような生活をしていて、人とかかわることができませんでした。でもいまは、人とかかわることが好きで、こうやってライブをすることが好きになった。そんな自分になれたことが、自分を越えたという意味での打倒でした。
――ファンの方が、ハッシュタグをたくさん使って水無瀬さんのことを応援していましたよね? 「#水無瀬絶対結婚しような」っていう。……結婚、するんですか?
水無瀬ゆき : しないよ!!!
新生夢みるアドレセンス&新プロジェクト始動!
と、このような感じで、なごやかにインタビューも進んだ(と思う。みなさんどうでしたか? 貴重な時間をたくさん使ってしまってすみませんでした)。
こうして新生夢みるアドレセンスがスタートしたわけだが、新メンバーには休む暇もない。翌日12日19日にはさっそくレコーディングが始まり、20日から新メンバー入りver.の振り付け練習開始、23日に品川で開催される東京アイドル劇場プレミアムにて初パフォーマンスをすることがアナウンスされた。
また、さっそく7人でのパフォーマンスもお披露目。リハーサルなし、立ち位置も決まっていないなかでのぶっつけ本番。ステージ向かって左から、小林れい、志田友美、山下彩耶、荻野可鈴、水無瀬ゆき、京佳、山口はのん、という暫定位置を取り、『舞いジェネ!』を披露。これが記念すべき7人体制初めてのライブとなった。
夢みるアドレセンスに入った新メンバー3人の表情はキラキラしていた。ラスサビで7人が一列に並ぶ場面は非常に迫力があり、なにか、欠けていたピースが埋まったような印象があった。これが初めての合わせとはいえ、2ヶ月半にわたってメンバーのステージを間近で見て、オーディションを勝ち抜いてきた新メンバー。彼女たちはもはや候補生ではなく、すでに“夢みるアドレセンス”の顔をしていた。
こうして2ヶ月半にわたるオーディション『なれんの!?夢アド!?』は幕を閉じたわけだが、終演後、スクリーンに候補生たちの活動をねぎらう映像が流れた。その最後のスライドがこちら。
なんと、候補生たちによる新プロジェクトが2018年に始動するとのこと。詳細はまだ明らかにされていないが、このアナウンスで安心したユメトモも多かったのではないか。『なれんの!?夢アド!?』の終わりは、あたらしい何かの始まりだった。今後どのような展開が生まれるのか期待したい。
後ろ向きでも前に進め
後ろに向いてるけれど、背を向けている方に後ろ向きで進む
これは、本オーディションの勝者となった水無瀬ゆきの言葉である(12月7日のブログより)。
この言葉は彼女自身のスタンスを表しているわけだが、いまにして思えば、2017年の夢みるアドレセンスというグループを一言で表現した名言だったのではないか。
しつこいようだが、今年のはじめ、このグループは危機的な状況にいた。しかし、どん底を乗り越え、無事に年初のリリースを終え、5周年のツアーも行い、新メンバーのオーディションまで完遂できた。結果、CDの売り上げは過去最高を記録し、あたらしい武器が3つも増え、グループ全体の勢いも増し、さしあたって未来には希望しかない。
これは、「後ろに向いてるけれど、背を向けている方に後ろ向きで進んだ」結果なのではないだろうか? こうした激動の一年の終わりに、グループのスタンスを地で行くようなメンバーがあらたに加入したことには、なにか運命的なものを感じないだろうか? まるで、あらゆる場所に散りばめられた壮大な伏線が一気に回収された小説のような一年だ。
もうひとつ引用を。
年齢や見た目で夢をあきらめたくない。でも、それを証明するためには前例をつくらなきゃいけない。「がんばったね」で終わりたくない。そう信じたいし、みんなにもそう思ってほしくて。だから「打倒自分」をテーマにしてがんばった。
これは、この日を終えた水無瀬ゆきが、深夜のShowroomで語った言葉。
新メンバーにして最年長。22歳でアイドルデビュー。金髪。アニオタ。ゲーマー。元ニート。
水無瀬ゆきは、はじめからまっすぐ前を向いてなんかいなかった。
後ろ向きで、背を向けたまま、その方向に後ろ向きで進んで行った――誰よりも堂々と。
常識からはやや離れていたかもしれないが、それが彼女のやり方だったのだ。その結果、彼女は自分を“証明”し、“前例”をつくることに成功した。
彼女の後ろ姿(むしろ正面?)を見ながら、我々は何を学べるだろうか?
後ろ向きでも前に進め。
この言葉と彼女の姿勢は、夢アドの歴史のなかに確かに刻まれた。
夢みるアドレセンスの”夢”とは何か。
さて、今回のレポートは、自分でも書いていて長いと思っている。
その理由はいろいろある。
新メンバーが決まり、オーディションにひと段落ついたこと。この日が夢アド4人体制の本当の終わりであり、同時に7人体制の始まりという記念すべき日だったこと。こうした重要なことがあまりに重なったため、必然的に文量が多くなったのかもしれない。
しかし、筆者の気持ちを正直に述べさせてもらえば、「書き終わりたくない」という想いが強かったからだ。妙な言い方だが、この2ヶ月半にわたる戦いが終わってしまうことが、かなしかった。
結果として新メンバーに選ばれたのは3人。しかし、14人の候補生たちが人生を賭けて費やした日々を、「新メンバー3名決定!」というありふれた文字におさめることはできなかった。なぜなら、この2ヶ月半は、決してありふれた日々ではなかったから。そんなありふれた日々“ではない”濃い期間を短いレポートにまとめてしまったら、大切なことがこぼれ落ちてしまう。
だから、ここにしっかり書き残して、半永久的に14人の名前を刻みつけようと思う。
夢みるアドレセンスの“夢”とは何か。
夢とは、眠っているときにみる夢を指しているのではない。目覚めているときにみる夢のことだ。夢は、何度でもみることができる。毎日連続してみることもできるし、今日の夢の続きは明日またみることができる。
かつて、ある音楽プロデューサーが、とあるインタビューでこんなことを語っていた。
何者かになりたくて夢みる人は、年齢に関係なくみな思春期だと思うんです
もしこれが本当だとしたら、新メンバーに選ばれた3人も、選ばれなかった11人も、夢をあきらめないでいる限り、みんな平等に“夢みるアドレセンス”なのではないか。
そういえば、この2ヶ月半のそもそものきっかけとなった『20xx』という曲には、「have+過去分詞」という言葉があった。歌詞としてはちょっと珍しい言葉だ。
have+過去分詞は、「完了・経験」を表す。と同時に「継続」も意味する。
「過去に起きたことが現在も継続している様子」
14人のメンバーが2ヶ月半で培ったhave+過去分詞は、完了ではなく、単なる経験でもなく、「継続」されていくだろう。
石井里奈、上杉らん、永戸真優、岡村茉奈、上崎ゆい、白崎乃愛、立花華、内藤もゆの、水無瀬ゆき、望月朱音、山口はのん、山下彩耶、山本日菜子、若松来海。
“元夢アド候補生の14人”が、そう遠くない未来、日本のアイドル・音楽シーンを席巻する――。
そんな、なかば確信めいた予感と希望を記して、この2ヶ月半にわたる連載を締めくくるとする。
……
って、さすがにちょっとカタすぎたかも。
こんな終わり方は新生夢アドの爆誕に合わないと思うので、最後はおなじみの挨拶で終わりましょう。
2ヶ月半、『週刊夢アド』をご愛読いただきありがとうございました。
今後もミーティアは、夢アド(と元候補生)の動向を追いかけます。
ので、たまにはチェックしての〜!
それではみなさんご一緒に。
せーの、
バイ夢〜
ありがとうございましたー!
(⌒▽⌒)
#リナトモの輪 #スケベ界隈(◜ᴗ◝ ) #すばらです #とこってる #かわゆいゆい #goodmornoa #バナ姐 #心配ないさ #水無瀬絶対結婚しような #あかちゃんは天使 #はみりー #めんこい道産子さやちゃん #山本デンタルクリニック #くらげっちゅー #夢アド新メンバー候補生 #夢みるアドレセンス
セットリスト
1. ステルス部会25:00
2. アイドルレース
3. ファンタスティックパレード
候補生挨拶
新メンバー発表(水無瀬ゆき、山下彩耶、山口はのん)
フォトセッション、インタビュー
4. 舞いジェネ!(7人体制最初のパフォーマンス)
夢みるアドレセンス オフィシャルサイト
夢みるアドレセンス オフィシャルTwitter
夢みるアドレセンス オフィシャルブログ
SHARE
Written by