シンセサイザー音楽の第一人者で作曲家の冨田勲さんが5月5日に慢性心不全のため東京都立広尾病院で亡くなった。84歳だった。
冨田さんは、NHK大河ドラマ「花の生涯」「天と地と」や、手塚治虫原作のアニメ「リボンの騎士」「ジャングル大帝」、山田洋次監督の映画「学校」「たそがれ清兵衛」など多数の音楽を担当。1970年代にはシンセサイザーをいち早く取り入れた「月の光」「惑星」など数々のアルバムをリリースし話題を集めた。また、日本人で初めて米グラミー賞にノミネートされるなど、世界的な評価を受けている。2012年には、ボーカロイド・初音ミクを取り入れた「イーハトーヴ交響曲」を発表、さまざまな雑誌・メディアに取り上げられ、こちらも大きな評価を得ている。
品川区の自宅で倒れ、搬送先の病院で家族に看取られながら息を引き取った。葬儀は、5月7日、8日に親族のみで執り行われ、後日、お別れの会が開かれるという。
SHARE
Written by