爽やかなメロディーを奏でるのを得意とするインストバンド・toconoma(とこのま)。心地よいサウンドはもちろん、その高い演奏力から、大手自動車メーカー・ホンダの子会社である”ホンダアクセス”の1事業にイメージソングとして起用された。そんな彼らのバンド構成と、何度も聞きたくなる曲を2つほどご紹介しよう。
インストバンド・toconoma、まさかのメロコア出身者だらけ
toconomaとは、Kotaro Ishibashi(ギター)、Ray Yako(ベース)、Ikuya Shimizu(ドラム)、Ryutaro Nishikawa(ピアノ)の4人からなるバンドである。2008年7月に東京で結成され、2010年には自主音源を800枚売り上げた。その後、2014年に発売した「TENT」では年間売り上げJAZZチャート9位を獲得。仕事との両立をしながらも、ライブに出て活躍している、今ノリに乗っているバンドだ。
現在のバンドスタイルはボーカル不在の”インストゥルメンタル”バンド。主にJAZZミュージックを奏でる演奏者の事である。
今でこそインストバンドであるが、昔からJAZZみたいな曲をやっていたわけではない。
なんと彼らはメロディック・ハードコアという、JAZZの対極に位置する音楽出身者達だったのだ。
簡単に見えて、めちゃくちゃ難しいギターリフに感動
爽快なサウンドで突っ走る「relive」。
この曲では、ギターに注目してもらいたい。簡単にギターを弾いているように見えるだろうか?
パッと見、簡単そうに思えるが、実際は難しい。といのも、JAZZギターは色々なジャンルの中でも難しいとされており、有名ロックアーティストでも苦手とする人は少なくない。何故難しいのか。それを確認するためにも、一旦、ロックギターの演奏を思い浮かべてもらいたい。
JAZZギターに比べて、速弾きが必要で難しそうに見えるが、実際のところ音が歪んでいるため、少なからず誤魔化す事が出来る。
だがJAZZギターは音作りがクリアで、誤魔化しが効かない。丁寧にピッキングしないと視聴者にとって不快な音を奏でることになってしまうのだ。このようにジャズギターには高い演奏力が求められる。
聞き飽きないレベルの高い演奏は、メロコア出身だからなせる技なのかもしれない。
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