「みなさんはお寿司のつくりかたを知っていますか?」と赤飯が語りかけると、客席から寿司職人とワサビのコスプレをしたファンが登場、これには赤飯もびっくりしたようで、本当に嬉しそうな笑顔を浮かべていたのが印象的だった。クエン酸水とお茶の入った水鉄砲で水分を客席にばら撒きながら「wosushi~ウォールオブ寿司~」でライブ後半戦の口火を切る。赤飯がパーリーピーポー風のグラサンをかけ演奏された「P.R.P.」では熱いコールレスポンスが新宿ReNYに轟く。「Fight for your Right」ではリフでのヘッドバンキング、サビで全員が叫んで飛び跳ねている姿が印象的だった。
ライブも終盤戦、赤飯が「初めてミュージックビデオを撮った曲です、いくぞ!」と大人気ナンバー「生霊の盆踊り」を披露。赤飯自身がヤグラとなり、赤飯を囲んで観客がその周りをぐるぐると回るなど、この曲でもユニークで楽しいパフォーマンスを見ることができた。サビで全員がアッパーカットをきめる、文字通りアッパーでポップ、かつヘヴィーな楽曲「大河アッパーカット」では、観客全員が高らかに天に向かって拳を突き上げた。「今日はとんでもないものを見せてくれてありがとう!最高に幸せだ!」と、ラストはバンド名にもなった、最新アルバムでもトリを飾る楽曲「オメでたい頭でなにより」。本当に最後までメンバー、観客ともに全身全霊の激しいステージを見せてくれた。
「幸暴分裂」と名づけられたツアー名、その名の通り、”幸せ”な空間をとにかく”暴れまわって”見事につくりあげてくれた。それはバンドだけの力でなく、観客とともに一体となってつくりあげられたものだ。観客とメンバーのとにかく楽しげな笑顔が記憶に残っている。
本編終了後、プレミアムチケットをゲットしたファンのみに行われたアコースティックセットでは、先ほどとはうってかわってメンバーとファンの心の距離が縮まるような温かなライブを披露。「ここまでこれたのはここにいるみんなのおかげだ」と感謝の気持ちを話し、「3年後は武道館でライブをやるから着いて来い!」と宣言し会場を大いに湧かせた。赤飯の新しいバンド”オメでたい頭でなにより”はこれからもファン想いで熱い全力パフォーマンスで僕らを楽しませてくれるだろう。
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