歌詞に「コンドーム」や「SEX」といったエロティックな言葉を使うバンド”さめざめ”。女なら分かるような歌詞を、あえて強烈な言葉で連ねるのがこのバンドの持ち味。その女らしさを、よりバンドのイメージに浸透させているのがジャケット写真に使われているイラスト。一体、あの繊細な色合いである絵を描いているのは、誰なのだろうか。
誰も触れられなかったエロティックな領域。そこに入った”さめざめ”
本名:笛田さおり(ふえださおり)。1982年1月24日生まれ、鎌倉市出身。
音楽と並行しも文筆家といった活動を行い2004年に作詞家としてメジャーデビュー。
その後、一つのプロジェクトとして2009年に”さめざめ”というバンドの活動開始。2012年の12月には「愛とか夢とか恋とかSEXとか」という斬新なタイトルでメジャーデビューを果たし現在、注目されているバンドの1つだ。
このバンドの凄いところは、何といっても歌詞にある。とにかくエロティックな単語を連ねる。それも、なんのオブラートに包まずに、だ。
そんなストレートなエロさから、ファンの間では「エロいロック」や「エロティックバンド」なんて呼称されたりする。
こういった言葉は、女性シンガーがあえて触れなかった領域でもある。
エロの中に込められた、女の本音に注目!
ただ、1つ誤解しないでほしいのが、この歌詞はただエロいというわけではない。裏に隠された意味合いが、実に深いのだ。
特に理解しやすいのが「コンドームをつけないこの勇気を愛してよ」というナンバー。この曲では、現実味溢れる女性が如実に描写されている。
「コンドームをつけないこのあたしの勇気がキミにはちっとも伝わってないやいやいやい」
“これは結婚を考えたお付き合いなんだ”という気持ちが、誰にでも分かるように書かれている。
これは文筆家だからこそなせる”ワザ”。
また、ライブでは、まるでストレス発散かのように、観客に向かって言葉を投げかける。
そのスタイルが、非常に人間味のある感じで、迫力のある演出になっている。
影の立役者。あの独特で吸い込まれるようなイラストは誰が?
アーティストの印象を決めると言っても良いほど大事なのがジャケット写真。さめざめでは、ちょっと大人な”少女漫画”風イラストが使われている。とてもあわい色合いで、つい目に入ってしまうような仕上がりだ。
そんなイラストを描いているのは、”ゲスの極み乙女”のイラストを手掛けたこともある、イラストレーター:福井伸実(ふくいのぶみ)によるものだった。ピンクの色合いが女性らしく、実に魅力的である。
また2016年7月13日(水)に発売される「きみが死ぬとき思い出す女の子になりたいep」という新曲でも、福井伸実のイラストが使用されている。
さめざめだけでなく、今後は福井伸実の動向にも要注目。
SHARE
Written by