夜を抜けて
1st EP『午後の反射光』からもう一曲。EPのラストを飾るスロウナンバーになっています。彼の中性的な歌声とギターの美しい音色がとめどなく脳内に染み渡り、じわじわと彼の世界観へと引き込まれていきます。楽曲通して幻想的とも不穏とも言えるストリングスと歌声の交わりはぜひ注目してほしい。
散瞳
2019年7月に配信されたシングル「散瞳/花曇」の収録曲。右往左往する特徴的なサウンドがとにかく癖になってしまう楽曲。ポピュラー・ソングとは比較のしようがない、芸術性を帯びた音楽は彼の音楽性を表していると言えるでしょう。君島大空の心象風景が鮮やかに表現されています。
君島大空のカバーソング
八月
音楽性から比較されることも多いシンガーソングライター・七尾旅人の楽曲「八月」を君島大空がカバー。君島大空はギターの弾き語り優しく語りかけるように歌っています。ギターの音色にすら負けてしまいそうな、今にも消えてしまいそうな歌声は感傷的な気分にさせてくれます。どちらも素敵な楽曲であることは間違いないので、聴き比べてみるのもおすすめします。
君は薔薇より美しい
布施明の往年の名曲「君は薔薇より美しい」を君島大空がカバーするとこうなるのかと素直に感心してしまいました。原曲は明るくソウルフルな楽曲ですが、君島大空のカバーになるとエキゾチックな雰囲気に変貌。原曲の雰囲気を残したカバーも多くあるなか、これほどまでに君島大空らしさで埋め尽くされたカバーは見たことがありません。君島大空が歌うことによって世界観が形作られてしまう。これこそが彼の持つ魅力でしょう。
若き音楽家として注目を集めている君島大空。2020年はASIAN KUNG-FU GENERATIONのツアー「Tour 2020 酔杯2 ~The Song of Apple ~」へオープニングアクトとして出演(新型コロナウイルス感染症拡大により6月から11月に振替)が決定するなど活躍の場を広げています。
彼の音楽はSoundcloudのほか、各種ストリーミングサービスで聴くことができるので気になった方は聴いてみてください。不定期でインスタでライブもしているのでチェックすることをおすすめします。
SHARE
Written by