2020年注目の音楽家・君島大空とは?
中村佳穂や崎山蒼志、諭吉佳作/menらと共にニューカマーとして一躍注目を集めているのが君島大空という音楽家です。男性、女性の区別をすらも孕まない中性的なボーカルと心の深淵にまで滲むようなサウンドで多くの人を君島大空の世界観へと引き込んでいます。音楽家としてソロ曲を発表する傍ら、高井息吹と眠る星座のギタリストやアーティストへの楽曲提供など、多方面で活躍しています。その類まれな音楽センスはSNSやラジオを通しても広まり、今や彼の音楽に魅了されている音楽フリークも多数。今回はこれまでの活動を振り返りながら、主な楽曲を紹介します。
君島大空プロフィール
1995年1月18日生まれで2020年6月現在25歳の君島大空(きみしま おおぞら)。フォーク好きの父親の影響でギターを始め、2014年よりギタリストとして活動を開始。現在はソロミュージシャンとして活動するほか、高井息吹と眠る星座のギタリストとして活動しています。
2014年からは宅録による多重録音によって制作された楽曲をSoundCloudに公開。その楽曲が高い評価を得、2019年3月にはAPOLLO SOUNDSのレーベルからシングルEP『午後の反射光』でデビューを果たしました。同年7月には配信シングルとして『散瞳/花曇』をリリースしています。
また『FUJI ROCK FESTIVAL’19「ROOKIE A GO-GO」』にも注目のルーキーとして出演し、普段から交流のある西田修大、新井和輝(現King Gnu)、石若駿(元King Gnu)といった錚々たるメンバーと降りしきる雨の中、音楽を轟かせました。2019年から11月からは「君島大空合奏形態 夜会ツアーファイナル “叙景#1”」を開催、2020年2月には渋谷WWWXにて追加公演も行われました。綾野剛、川谷絵音らからも君島大空の音楽性は高く評価されており、これからの活躍に注目が集まっています。
君島大空のその他の活動
君島大空ソロとしての活躍は先に述べた通りですが、ギタリスト・プロデューサーとしての活躍も目まぐるしいものがあります。2017年公開の映画『離れても離れてもまだ眠ることを知らない』の劇中音楽やNHKで放送されている『no art, no life』のテーマ音楽「星の降るひと」を担当するなどサウンドメイキングの幅を利かせています。2019年にはアイドルグループのsora tob sakanaのアルバム『World Fragment Tour』の収録曲「燃えない呪文」を楽曲提供や崎山蒼志の楽曲「潜水 (with 君島大空)」の編曲など活動の幅を広げました。ギタリストとしてはアタグチハナやkonore、坂口喜咲、婦人倶楽部といった主に女性のライブや録音に参加しています。
君島大空の主な楽曲
遠視のコントラルト
2019年3月にリリースされた1st EP『午後の反射光』の収録曲。君島大空の楽曲をまずあげるならこの曲からでしょう。90年代のUKロックシーンの面影を漂わせるサイケデリックなサウンドが心地よい楽曲。詩的なソングライティングは退廃的な雰囲気を纏いつつも、何より際立つのがその美しさ。人間が抱える憂いがすっと楽になるような不思議な魅力を持っています。
午後の反射光
1st EP『午後の反射光』の表題曲。EPの中で最も長い7分47秒の音で構成された大作。明るい音や暗い音が縦横無尽に飛び交う自由なサウンドへの驚きとともに、曲の持つストーリーへの没入感をものすごく感じる楽曲ですね。音へのこだわりを見せる彼の魅力がこの曲に表れているといって良いでしょう。
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