観客との柔軟なやり取りとステージ上でのトラック制作、そしてアゲ曲の連発で開場を沸かせたのはAPOLLO。ルーパーを使用したフリースタイルを披露した他、『Arriba Arriba』『APOLLO STYLE』などを繰り出した。『おはようさん』では、際立ててエモーショナルなラップを披露。会場の心を掴んだ。
続くBESのステージでは、BESと主宰のISSEIが談笑する場面も。
壇上に水を差し入れ、そのままステージに残ったISSEI。「これ、MUTANTの水?」とぼけたBESに「(MUTANTから)出そうかな?」と乗っかったISSEI。
BESの真っ直ぐな目を見て「……綺麗な目ぇして!」と言うと、すかさずBESが「カラコン八枚入ってるからね!」と応答。ツボに入ったのか、そのまま笑い転げてノックアウトされたISSEI。
何とか呼吸を落ち着け、再び立ち上がったISSEIはヒューマンビートボックスを披露。レゲエとヒューマンビートボックスという、ちょっとめずらしい組み合わせによるサプライズコラボを見ることが出来た。
MCでは再三再四ボケを連発しながら、ばっちりサプライズも決め、人の心を強く揺り動かすとはBESは粋なアーティストである!
KEN THE 390の司会で開催された梅田サイファー VS 渋谷サイファーエキシビジョンマッチでは、普段のバトルでは見れないラッパーたちのスキルフルなフリースタイルラップで盛り上がるなどライブだけにとどまらず見どころが満点だったMUTANT CAMP。ACEとKOPERUの一騎打ちは迫力に満ち溢れていた。
大トリはBASI率いる、BASI & THE BASIC BAND!
一曲目に『たゆたう』、そして『果てない』を披露、「俺たちのしていることは色褪せないし、果てることはない」と語ったBASI。
BASI & THE BASIC BANDはMUTANT CAMPが初ライブであるとのこと。「韻シストとやっているのと変わらない、脈々と通じ合っているものがあります」との言葉通り、ヒップホップであり、ダブであり、ソウルであるような「BASIC MUSIC」を奏でてみせた。
今年の上半期には、新譜が相次いでリリースされる予定のBASI。
発売が控えるニューアルバムから、ISSEI作曲による『Blue』 を生演奏にて披露した。関係者席では「(BASIは)なんで、こんなに色っぽいんだ!」と感動と羨望とあこがれが入り混じった声が上がっていた。
『あなたには』でライブを締めくくった、BASI & THE BASIC BAND。MUTANT CAMPを締めくくるミュージシャンとして、BASI以上にふさわしい人物は居なかったと言って、過言ではないだろう。
MUTANT CAMPにはヒップホップ、ブラックミュージック、ストリートカルチャーの歴史をしっかりと引き継ぎながらも、排他的になることはなく、積極的に新たなコラボレーションを志向したり、ジャンルの越境を目指そうとするミュージシャンが集っていたように感じる。
そうしたアティチュードは主宰のISSEI自身が持つものであると同時に、ISSEIが思春期の頃から大好きで、影響を受けてきた韻シストから学び取ったものであったのかもしれない。
今後のMUTANT LABEL、そして登場したアーティストの今後の活動に一層期待が広がる一夜だった。
そんなMUTANT CAMPがなんと大阪でも開催されることが発表された。MUTANT LABELの活動拠点としている大阪ではさらなる盛り上がりを見せることになりそうだ!
『MUTANT CAMP2017 in OSAKA』
日時:2017年3月30日(木)
会場:梅田CLUB QUATTRO
開場 18:00 開演 19:00
出演予定:BASI & THE BASIC BAND / SHINGO☆西成 / KEN THE 390 / HISATOMI / KOPERU & ISSEI / RUDE-α / 梅田サイファーVS 渋谷サイファー and more
前売り : 4,200円(税込)/当日:4,700円(税込) *スタンディング(整理No.付)、ドリンク代別途必要、3歳以上チケット必要
主催/企画/制作:
NTTドコモ・PARCO・レインボーエンタテインメント・BROTH WORKS
チケット:e+ / ローソンチケット / チケットぴあ
※ dポイントカードの利用登録(無料)をするともれなく全員にドリンク代500円をキャッシュバック!!詳しくは会場内特設ブースにてご案内致します。
※ 出演予定アーティストは変更になる場合があります。
※ 出演者変更に伴うチケットの払い戻しは出来かねますので、予めご了承下さい。
問い合わせ:梅田クラブクアトロ 06-6311-8111
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