MONO NO AWARE 無常感漂うバンド名の一方で、2017年ブレイクを感じさせる注目バンド
ボーカル&ギター:玉置周啓、ギター:加藤成順、ベース:竹田綾子と前ドラム:佐藤宏樹の4人組がバンドを結成したのは、2013年のことだった。その後2015年1月から佐藤に変わってドラムは柳澤豊が担当している。バンド名の「MONO NO AWARE〜もののあわれ」とは、目で見たり耳で聞いたりすることで、心に染み渡る情緒的な哀愁や感動を表すもの。時に「無常感」的なイメージもある。そんなバンド名どおりに、楽曲のテイストはかなり流動的だったようだ。やがて次第に、現在のスタイルを確立していった。2015年12月に開催されたライブイベントの会場で、4曲入りのEPを発売している。ジャケットはなんと、手染めで手縫いという…手作り感がたまらない。この頃には、現在のMONO NO AWAREな楽曲のスタイルが完成されている。たとえば収録曲のひとつ「井戸育ち」では、自分達の心証風景をメロディアスに語っている。
MONO NO AWARE “らしさ”を信じて、もう一歩もう一歩…
とくにそれぞれの楽器の音が、骨太に自己主張しているところが本領発揮、と言えるかもしれない。同時に、ハーモナイズの美しさがバランスよく表現されているアレンジも、また魅力的だ。ちょっと懐かしいグループサウンズ的な一面も垣間見える。わかりやすい音の重層が、奥行きの深さを生み出している。ハーモナイズドされた音の濃密感は、2nd EPに収録される「イワンコッチャナイ」や「ダダ」にも受け継がれていく。
YouTubeのコメントに、「自分のバンドの音を信じて活動して欲しい」というエールがあった。ちょっとやそっとではブレない芯の通ったバンドらしく、まさに「もう一歩、もう一歩…」、「井戸育ち」の「夢見るカエル」のように、壁を登り続けてくれると思う。その先にどんな未来が見えるのか…2017年、ブレイクを感じさせる注目バンド
MONO NO AWARE / 1st album『人生、山おり谷おり』
発売日:2017年3月2日
定価:1800円+税
Track List
01. 井戸育ち
02. マンマミーヤ!
03. わかってるつもり
04. イワンコッチャナイ
05. me to me
06. To(gen)kyo
07. ブーゲンビリア
08. 明日晴れたら
09. 夢の中で
10. 駈け落ち
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