今話題の5人組アイドルまねきケチャの楽曲とその魅力
5人組アイドルグループまねきケチャをご存知でしょうか?日本武道館公演と2018年4月18日にリリースされた新曲『鏡の中から』がTVアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のEDテーマに抜擢されたまねきケチャ。この曲を機にようやくお茶の間にまねきケチャの名前が浸透してきたように思います。今回は、そんなまねきケチャを新たに知ったという方に向けて楽曲とその魅力について紹介します。
グループコンセプトが面白い!まねきケチャとは?
まねきケチャは、日本ツインテール協会会長である古谷完によって、「多角化するアイドルシーンに、既存の“萌え”を超えた “福”の世界を届けたい」として2015年に結成された、日本ツインテール協会プロデュースのアイドルグループ。同じく日本ツインテール協会プロデュースdropの妹分です(尚、dropは2017年11月をもって解散)。デビュー以降開催された単独公演のチケットがSOLD OUTするなどデビュー時から注目されていたアイドルグループです。作詞は古谷完が全て行なっていて、メンバーの衣装は「glamb」「LAYME」のデザイナーによるもの。
当初は、中川美優、藤川千愛、宮内凛、松下玲緒菜の現メンバー4人と旧メンバー藤咲真有香の5人組でしたが、2017年5月に藤咲が心身の不調を理由にグループを卒業。同年11月に新メンバーとして深瀬美桜が加入し現在に至ります。コンセプトのユニークさはさることながら、まねきケチャはライブでは生歌を徹底していて、全力の彼女たちを見ることができます。
そして、ほかのアイドルと違ってユニークなのは、メンバーそれぞれに属性とまねき獣と呼ばれる動物が設定されていることです。担当カラーが割り振られているアイドルグループは多いですが、ここまで設定に凝っているアイドルは多くありません。まずアイドルのコンセプトが明確なのが良いですよね。
中川美優
1995年5月12日生まれの22歳。アニメ声が特徴的なまねきケチャのリーダー。北海道出身。アニメ声が影響してか将来は声優業に進みたいと考えているそう。ファッション誌でのモデル経験も。
藤川千愛
岡山県出身、1995年6月6日生まれの22歳。グループでは主にリードボーカルを務めています。あっと耳を傾けたくなるその歌声に魅了された人も多いのではないでしょうか。メンバー唯一YouTubeチャンネルを持っており、そこではカバー動画を披露しています。2018年3月20日より心身の不安定により活動を休んでいましたが、同年4月14日に復帰。
宮内凛
栃木県出身、1998年5月1日生まれの20歳。歌唱力に定評のあるメンバーが多い中、それに加えてダンスパフォーマンスも兼ね備えているのが彼女。お淑やかな見た目とは裏腹に力強いダンスを見せてくれます。
松下玲緒菜
愛知県出身、1999年5月2日生まれの19歳。生まれながらにしてアイドルと称されるグループのセンター。『週刊プレイボーイ』では、初グラビアで表紙・巻頭に抜擢されました。アイドルという言葉がぴったりです。
深瀬美桜
茨城県出身、2000年3月30日生まれの18歳。旧メンバー藤咲真有香の卒業により昨年12月に途中加入。加入が発表されてすぐに「可愛い」と話題になりました。まだあどけなさが残っているものの、すぐにメンバーとして馴染んでいます。
自主制作シングルでまねきケチャの真髄に触れる
まねきケチャはデビューして間もない2015年11月に自主制作シングルとして『告白のススメ/愛言葉』、12月には『冗談じゃないね/モンスターとケチャ』を発売。
『告白のススメ/愛言葉』は、曲調が全く異なる二曲になっています。「告白のススメ」は王道アイドル路線を踏襲した可愛らしい楽曲ですが、「愛言葉」はタイトルからは想像できない少しミステリアスな雰囲気の曲です。
「告白のススメ」では当初からリードボーカルに藤川千愛を添え、歌唱力を押し出していることが伺うことができ、現在のまねきケチャのスタイルに繋がっているところですね。決して藤川の歌唱力に頼ることなく、メンバーの個性が光っています。「愛言葉」はある意味狂気さえ感じてしまう楽曲です。ネジを巻く音とともにロボットのような無機質さを感じさせる踊りに「愛している」という言葉の反復がそう感じさせるのでしょうか。そしてまるでミュージカルを見ているかのような演出も面白いです。
ところが、二作目の自主制作「冗談じゃないね」ではでんぱ組との類似性を感じるポップな楽曲に。ハイテンポな曲でファンのコールは格別です。MVもカラフルMVには賛否両論あるみたいですが…。それもあってかこれ以降のMVはCGは使われていません。
本格デビューの前に投じたこの二作は今後のまねきケチャの方向性を決める実験的な作品でもあったのかもしれませんね。以後まねきケチャはこの2作品を経て、歌声で聴かせるアイドルへと変化していきます。
リードvo藤川千愛を筆頭にそれぞれの個性が際立つデビュー以降の楽曲たち
2016年4月、FORCE MUSICより『きみわずらい/妄想桜』が発売。いきなり当週のオリコンランキングで1位を獲得しています。このデビューシングル以降のまねきケチャのスタイルは、リードボーカルである藤川を筆頭に展開していきます。しかし、藤川ひとりに頼ることはなくそれぞれの個性を存分に発揮しているのです。それもメンバーの歌唱力が一定水準あることにより可能となっているのでしょう。圧倒的な歌唱センスで魅了する藤川千愛、常に全力で真っ直ぐな歌声の松下玲緒菜、特徴的な歌声を持つ中川美優、高水準の歌声にダンスセンス輝く宮内凛、そして新メンバーに加わった深瀬美桜、それぞれの個性が際立つメジャーデビュー後の3曲を紹介します。
「きみわずらい」はまねきケチャの名を世に知らしめた曲と言ってもいいでしょう。サビのダンスのステップが可愛らしい曲です。メジャーデビュー曲ということもありMVのクオリティが格段に上がりましたね。藤川と松下の両ボーカルのかけあいが見所です。
続いて2ndシングルに収録されている「タイムマシン」です。
MVにはなんと男性のナレーション入り。8分弱のMVでストーリー仕立てになっています。歌詞の主人公である僕が未来の僕に向けてメッセージを送る、それに対して未来の僕が返答するといった内容を踏まえて作られています。この曲は「聴かせる」色が強い作品で、ライブではファンも聴き入りコールも穏やかです。
ユニバーサルミュージックに移し、正真正銘のメジャーデビューと銘打ってリリースされた『どうでもいいや/ありきたりな言葉で』。「どうでもいいや」というタイトルに少々戸惑いながらも蓋を開けてみると、とてもポジティブな「どうでもいいや」だったんです。前へと進むための諦めをどうでもいいやと表現し、切り替えて前進しようというメッセージが込められている同曲。この「どうでもいいや」というタイトルは、バズリズムでツッコミされていましたね笑
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